遥かなる旅路(心臓バイパス手術手記)+(糖尿病日記)

実名で語る心臓バイパス手術手記+匿名で公開する糖尿病日記

日記(平成10年7月13日:月曜日)

2007年04月03日 | Weblog
10年7月13日(月曜日)


 大きなナップサックを背負い、平成10年7月13日
午前10時、私はMクリニックの糖尿病担当で、私の主
治医であるS先生に紹介された病院に到着した。入院手
続きを済ませ、看護婦さんに指示されたベッドの上に横
になって、まもなく、この病院での私の主治医であるK先
生が来られた。

「現在の血糖値が400(mg/dl)以上もある。あなたの
 血糖値のピークは、700(mg/dl)を超えているでし
 ょう。放置しておくと血管がぼろぼろになるし、合併症
 も心配される」

と話された。インスリン注射の投与を極端に恐れていた私
は、次のように答えた。

「急激に血糖値を降下させないで、徐々に下げて下さい」

一息おいて、私は次のように言った。

「長い間、高血糖値であったから、急激な血糖値の変化は
 身体のある部分に影響を与えます」

 血糖値を急激に降下させると体調に変化がでることを、
以前の経験から私は知っていた。 私の場合、低血糖にな
ると、目が暗く霞んでその後、太陽が凄くまぶしく感じる
のである。

 私はさらに、

「血糖値は徐々に降下させて、正常値に持って行きたい。
 食餌療法、運動療法を行った上で、 効果が出ない時は、
 インスリン注射をして下さい」

とK先生に告げた。この時私は口径血糖降下剤の投与は受
けていた。

 S先生から緊急入院の指示を受けた時、 Mクリニックに
通院をはじめて、すでに1年半が過ぎていた。

 先回の海外赴任から3年が経過しており、1回目の海外
赴任先であった南米への出発前に、 Mクリニックで健康診
断を受診したいきさつから当病院にはなじみがあった。

 それに、S先生が患者に気軽に接してくださるお人柄の
良さも手伝って、つい甘えて、

「先生!入院して、インスリンを注射するとお医者さんが
 いったら、俺、すぐ病院を逃げ出すからね」

と言ったことを先生が入院先に連絡されたのだろう。こち
らの主治医K先生はインスリンについては全く触れられなか
った。しかし、状況からしてインスリン投与を直ぐにしな
ければと考えておられたのではないだろうか。

 先生は、

「点滴するように」

と看護婦さんに指示をされただけであった。後に、看護婦
さんにその中の物質を尋ねたが、それは生理用食塩水との
ことであった。生理用食塩水は、血糖値を降下させ、さら
に心臓の苦しさを3日間、完全に消し去ってくれた。
(私は、今回の海外勤務中に、心臓の苦しさを覚え、一時
帰国の時から心臓の口径薬治療を受けていた)この点滴に
よって血糖値は次の日、空腹時で203(mg/dl)に降下し
たのである。

治療日誌

食後生理食塩液 500(ml)
17時15分    採血
22時00分 採血  

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  


         平成10年7月14日に続く