ベタベタ
べったり
誰にもママを渡しはしない
サムママ
おはようからおやすみまで
まぶたを閉じる瞬間も
眠りから覚める瞬間も
ブルーがかった瞳がじっとみつめている
電波時計さながらの正確さでサムの腹時計は
正6時を感知し、サムママの頬をたたく
それは執拗に
サムママがお皿にカリカリを盛るまで続く
だから目覚ましタイマーは必要ない
いつも眠りにつくのも
目覚めるのも一緒
でも・・・
9年前の今朝、サムママを起こす手はなかった
サムママの腕の中で
永遠の眠りについた
役目が終わったとばかりに
ちゃんと目覚まし係りは僕が引き継いでいるだろ
サムノ
パンチハ
キョウレツ