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おひとりさまの介護

母が認知症になった。なにもわからなかった介護の世界との格闘記

シンプルライフ

2009年12月04日 | 留守宅
前泊する伯父は今回の法事はひとりで来る。
伯母は腰が悪く長く歩けないので遠出は控えた。
叔母夫婦は遅くに着くので、ひとりになる伯父をほおっておくわけにはいかず、こちらの叔母も誘って3人で夕食をとることにした。

伯父夫婦は戸建てに住んでいるのだが、何年も前に中心地のマンションに引っ越すと言っていたもののなかなか引っ越さない。
詳細はわからないが、おそらくシニアマンションのようなところを意図していたのだと思う。
伯父夫婦には子供が居ないので、若いもののヘルプなしに引っ越すのは大変なのだろう。

前回の「坂の上の雲」のドラマで、阿部寛演じる秋元好古が「(男子は)身辺を明確単純にしておかなければならない」というようなことを言っていた。
女は何かと持ち物が多くなるが、年をとったらなるべく減らしていかないと大変なことになる。
あのドラマのように茶碗ひとつというわけにはいくまいが。

入れ歯

2009年11月06日 | 留守宅
無秩序状態の母の家を従妹と少しずつ片付けている。
事業仕訳ならぬ、一次仕訳で同じものをなるべく集め、つど捨てているが、一巡したら二次仕訳をする。
優先順位の高いものからやっているが、まったく思いも寄らない場所からとんでもないものが出てくることがある。
今日は、食器棚を少し整理してみた。
器の中に入っていたのは下顎の入れ歯。
ということは、母が今しているのは何?
発見した入れ歯は新しそうである。
去年末、新しい入れ歯を作り直した。
古いのは予備のためにと歯医者さんが返してくれたような気がする。
母がしているのは予備の入れ歯か?

法要の準備

2009年11月01日 | 留守宅
3が日に亡くなった父の法要は、皆が年末年始で慌しくならない12月上旬に行う。
その案内の文面は10月中旬に用意し、叔母が慶弔用の葉書や切手を買ってきてくれ、従妹が発送してくれた。
お寺への予約はもう今年の夏前に行っているが人数を知らせてくださいといわれている。
お凌ぎはいつも使っているホテルの日本料理で、これも10月中旬には個室を押さえた。
地方から来る伯父叔母たちの宿泊予約も昨日済ませたばかりである。
金、土となるとまったくちがう宿泊プランになるので、ネット予約をいちいち1拍ごとにやらなくてはならない上、プランのコストパフォーマンスやシングルとツィンの間で不公平にならないようにとあれこれ考えながらなので、これだけで1時間もかかってしまった。

母はまったく戦力外なので、叔母と従姉妹たちがたよりである。
当日のお花や引き出物のピックアップなど、近づいたら分担をお願いすることになる。
(わたしは母のピックアップでてんてこまい?!)

まだ頼める親類がいるからいいものの、一人っ子同士の間に生まれた一人っ子だと、おじおばいとこもいないということになる。
少子化が進むと、葬式と同じく、おひとりさま法要共済なんてのができ、案内状の手配からすべて取り仕切ってくれる?

年末年始

2009年10月24日 | 留守宅
デパートから歳暮のカタログが届き、今年ももうそんな時期かと悠長に考えている暇はなく、早急に年末年始、母をどうするのか予定をたてなければならない。

家は工事していることになっているので、そこが使えるとわかる一時帰宅は選択外。
大晦日の日にわたしがホームで過ごすのは、ゆっくりできないのでこれも×。
結局ホテルの年末年始プランに問い合わせ、そのまま電話で予約済みの運びとなった。
ホテルでお節も出るし、わたしは食糧の買出しに行かずにすむので助かる。
ただ母と一緒に3泊は非常に厳しい。母の繰り返しの話でまた脳ストレスが高まること必定。もうひとり誰か居て交替で応対できるのならそれも可能なのかもしれないが。

そこで、1日の夜は叔母にお願いして母と一緒に泊まってもらうことにした。
私はその日は家に郵便物や新聞を整理に行く。初参りも多分その日になるだろう。
2日の夕方、バトンタッチしてもう1泊し、3日の父の祥月命日には墓参りに行って夕方までに母をホームに送っていく、というシナリオである。

個人的に唯一楽しみなのは、宿泊パッケージに入っているオンデマンド映画見放題である。

子孫

2009年08月25日 | 留守宅
母の家のベランダにはたくさんの鉢植えがある。
母がいなくなってからは叔母や従妹、わたしで水遣りしているが、最近夜、ベランダから虫の音が聞こえるのである。
鈴虫のようでもあるが、去年母が飼っていた鈴虫とはちょっと鳴き方が異なる。
調べてみると、市販の虫かごの中に複数鈴虫がいる場合は、リリーン、リリーンとメスをくどく鳴き方なのに、一匹で鳴く場合はリー、リーと鳴くそうである。
去年母が放した鈴虫の子孫だろう。

将来鈴虫の鳴くのを聞くと母を思い出してつらいかもしれない。

見つかったもの

2009年08月13日 | 留守宅
お盆の間、わたしは原稿書きと実家の掃除。
家から資料を詰め込んだキャリーバッグで出かけた先は、避暑地でもなんでもなく母の家。

昨日は原稿がなかなか進まず、気分転換に片付け始めたが最後、止まらなくなり夜の11時近くまでやってしまった。
(片付けは得意科目。そのうち自分まで片付けてしまいそうになる)
この家を新築してから30年近く、母の人生の”成果”と垢がたまっている。
片付けの苦手な母の手伝いは、リフォームしてから一切しないと宣言した。
なぜならそれは賽の河原の石積みだからだ。
認知症が発覚してからは、なおさらのこと、本人のために使うそばに置いておいても本人が動かしてしまい覚えていない。
ゆえに、実家は完全にわたしの治外法権になっていた。

特に、収納のためにと考えて作ったクローゼット兼アイロン作業部屋が完全に物置状態。
足元におかれたガラクタや衣類を丹念に選別していく。
で、見つかりました。
1年前に提灯部分を除いてどこへ行ったかわからなくなっていた盆提灯の脚その他。
盆提灯、在庫が2つとなり、来年のお盆は少し賑やかになりそうだ。

整理収納1

2009年07月31日 | 留守宅
母がいなくなった実家に行くと、特に夜は、灯りをつけたとたんにゴキブリの運動会になっていた。
留守の間に叔母が気を利かせてゴキブリ殺虫ダンゴのようなものをあちこちにセットしていってくれたが、ゴミタメ状態を少しずつどうにかしていかなければならない。
手始めに、必要に駆られて、母の着るものの整理。
整理収納は「お友達探し」から始まる。
つまり似たようなものを集めるということだ。
スカート、パンツ(ズボン)をひとところに。
その中から、スーツのボトムが行方不明だったものを探す。
綺麗なものとそうでないものに分ける。
綺麗でないものは、捨てるのか、クリーニングに出すのか家で洗濯するのか仕分けする。
上下そろった外出着のセットがだいぶできたのでので、今後の母の外出時の選択肢が増えた。

来週は留守中に従妹に押入れの整理を頼んだ。
こちらの「お友達探し」の結果はどうなるだろう。