地球温暖化の影響でかつてない台風の脅威を毎年のように感じるようになったここ数年。
被災地の映像を見るたびに、いつどこで発生するかもわからない自然現象に対する人間の無力さを実感してしまいます。
長年日本では「地震」に対する「飛散防止対策」という点で「ガラスフィルム」イコール「防災」という認識が大半でした。ところが、近年の台風の頻度の多さから「強風」に対しての対策を考えた場合、飛散防止以上の強度がより求められるようになってきたのです。
例えば、小石程度のものが飛来してきた場合はある程度の飛散防止機能があるガラスフィルムで対応できますが、瓦や木片などの場合はさらにガラス面に強度がなければ簡単に突き抜けられてしまうのです。
そんな中、今までなかった「防災安全合わせガラス」という台風対策に最も適したガラスが誕生しました。
今までも「合わせガラス」という2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ製品はありましたが、「建築ガラスの暴風時における飛来物衝突試験方法」(JIS R3109)により中間膜の違いによるガラスの貫通状況を判定する試験を行い、その結果で製品のランク付けをすることで強度基準を明確化しました。
板硝子協会(日本板硝子・AGC・セントラル硝子で構成されたガラスメーカーによる協会)ではその試験結果をもとに中間膜が60ミル(1.524ミリ)以上の製品に限り「防災安全合わせガラス」として認定しました。
ちなみに30ミルから60ミル未満は「安全合わせガラス」、30ミル未満は一般的な「合わせガラス」と呼びます。
今回ご紹介するのが「防災安全合わせガラス」としての機能を持つ日本板硝子の「ラミペーンシェルター」です。
*BL-bs認定部品とは:品質、性能、アフターサービス等に優れた住宅部品(BL部品)の内、社会的要請への対応を先導するような特長を有する住宅部品。*一般財団法人ベターリビング
また、「防災安全合わせガラス」は防犯性能においてもCP認定(官民合同会議による侵入試験の合格製品)を得ていますので、お墨付きの「防犯ガラス」でもあるのです。
災害対策として2階の窓(足場がないと雨戸やシャッターが設置できない)や出窓(構造的に雨戸やシャッターが設置できない)など「防災安全合わせガラス」しか対応できない場所が住宅には多々あります。また、鉄筋コンクリート造の建物の場合でも、シャッターなどに比べ「防災安全合わせガラス」はガラス交換のみのため、短期間で躯体に影響なく施工ができるのもお勧めできる点です。
毎年やって来る台風だからこそ、1年でも早く対策することで「安心」と「安全」な暮らしを実現してみませんか。
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