あなたの父と二人の母が眠る
津久井にあるお寺へ
墓地は今では寺が管理しており
毎月初には合同供養もしてくれている
いずれ
ちょくちょくはお参りできなくなっても
大丈夫なように
あなたが亡くなる数年前に
墓じまいして
あなたがこの合祀のかたちにかえた
秋のお彼岸は50回くらい
来ているが
彼岸花が咲くこの景色は今もちっとも変っちゃあいない
風 燦々と この身に 荒れて
思いどおりに ならない夢を
失くしたりして
人はかよわい かよわいものですね
それでも未来たちは 人待ち顔して微笑む
人生て 嬉しいものですね