風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野灘の風景 尾鷲・三木崎 その2

2016-03-01 | 三重県・海・熊野灘
 三重県尾鷲市三木崎です。
 豪快な岩場と原生林と青い海です。



②~⑤柱状節理の岩柱が階段状に広がり、海に続いています。











⑥釣り人にもう少し近づいてみます。


⑦⑧薄いサングラスをかけていても、まぶしい海です。




⑨ふと振り返ると、漁船が通りかかっていました。





⑪岩場のところどころに水たまりがあります。
 よく見ると、かすかに水の動きがあります。
 舐めてみると淡水です。
 岩場の上の山から、しみ出して流れてくるようです。


⑫こちらの水たまりはやはり塩っぱいです(^^)。


⑬これ以上あの釣り人には危なくて近寄れません。
 今は干潮ですが、これから満ちてくるとこのへんは水没します。
 あの釣り人は地元の人で、上の山道から下りてくる別ルートを知っているようです。


⑭⑮岩場は波をかぶるところは黒っぽく、それより上は白っぽい岩肌をしています。







⑰岩場を引き返しています。


⑱この風景とも当分の間は見納めでしょう。
 帰りは1時間余の今度は登りの道です。
 30年前は楽々の道と思っていたのだが、こんなにしんどく感じるとは・・(^^;)。


 以下、余談です。
 適当にスルーしてください。
⑲帰り道に立ち寄った、木名峠狼煙(のろし)場跡から見下ろした風景です。
 この狼煙場は幕末、異国船を発見し、通報するため設けられたものです。

 何気なくこの景色を目にしたとき、風景写真の巨匠・前田真三さんの写真集「四季百景」(1985 年発行)におさめられている「漁船寄港」という1枚の写真を思い出して、思わず声をあげていました。
 写真の解説では、4月初旬、尾鷲に近い小さな漁港の入り口で撮ったとあり、私はそれがどの地点から写したのか分からなかったのですが、それがまさにこの風景であり、長年の疑問が解決したからです。
 その写真では、湾の中ほどに白い少し大きな漁船が、2艘ずつ3列、6艘の小さな漁船を従えて、整然と港へ帰ってくるところが写されています。
 せっかくの機会です。
 私のこの写真では絵にも何にもなりませんが、前田真三さんの写真の百分の一にでも近づこうと、しばらくの間船を待ってみましたが、この昼下がりに船の動きはありませんでした(^^;)。
 前田真三さんの写真に合わせ、トリミングしてあります。
 この小さな入り江の左手奥に、明日ご紹介する早田漁港があります。

 明日は、熊野灘の風景・早田漁港です。
  

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2 コメント

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いせえびさま♪ (ひつじ)
2016-03-01 20:07:51
いせえびさま、こんばんは。
風景写真の第一人者、
前田真三さんの撮影場所が分かった時の感動が思われます。
なるほど…、ここから撮ったのかと、しばらくは離れられなかったことでしょう。
前田真三さんは奥三河の風景も好んで撮られていらして、
愛知県の茶臼山美術館には常設の展示がしてあります。
東京の八王子と北海道、そして愛知の三か所に常設展があるそうですが、
時折訪ねる茶臼山美術館でその作品の美しさに感動しています。
それにしてもいせえびさまの撮られる海は素晴らしいです。
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ひつじさま (いせえび)
2016-03-01 21:34:26
こんばんは。コメントをいただきありがとうございます。
狼煙場跡とは何ぞやと、車を止めて海を見たとき、即ピンときました。
あっ、これだ!!というかんじです。
とっくにあきらめていたのに、やっと思わぬ時にこの風景と出会えたという思いです。
たぶん30数年前に撮られた写真でしょうから、今は右側の木が大きく繁って、海にかぶさってきています。
これだけのことではなく、自然風景は昔のほうがいいですね。
拓真館は2度行ったことがあるのですが、茶臼山も八王子の美術館も知りませんでした。
茶臼山へは申し訳ないことにまだ行ったことがありません(^^;)。
茶臼山美術館を訪問しがてら、花の時期にでも出かけたいと思います。
今朝は津市北部で1~2㎝の積雪でした。
さっそく紅梅、白梅を写したのですが、白い空に白梅と雪は特にパッとせず、ものになる写真にはなりませんでした(^^;)。

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