ごめり語。

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私は狂っている(体裁つけて)

2007年02月09日 | 音楽
「よしだたくろう・オン・ステージ!!ともだち」を買いました。
これは1971年の作品です。
何を今さらという感じですが、最近ようやくCD化されたものなのです。
それまでは聴こうにも聴けませんでした。

当たり前だけど、初めて聴く曲がいい。
当たり前だけど、この当たり前が大切。
この当たり前のために、お金を払う気になる。

「私は狂っている」がいい。
 誰かがきいた おまえは何のために生きているの
 すると僕はこう答える 体裁つけて

 誰かが 誰かが 誰かが 誰かが
 きかれるたびに 私の答えは違ってる
 私は 私は 私は狂ってる
 狂っているのに それでも答えてる

作詞・作曲 吉田拓郎

このアルバムでしか聴くことが出来ない曲です。
古い曲ですが、私にしてみれば新曲みたいなものです。

「たかが歌詞じゃねえか、こんなもん」
そういうタイトルの歌詞集を出したのは桑田佳祐ですが、
きっと吉田拓郎も、ボブ・ディランも、
「たかが歌詞じゃねえか、こんなもん」と内心思っているはず。

吉田拓郎はメロディをつくる才能に長けている。
半端でない才能がある。
せめてその事実くらいは、もっと見直されてもいいと思う。

最近良ちゃんは、友人に誘われて武道館に行き、
はじめて拓郎の世界に触れて、ノックアウトされたのだそうです。
 大事な話が君にあるんだ
 本など読まずに今聞いてくれ

この曲、「外は白い雪の夜」の作詞は松本隆。
難癖をつけたくなる歌詞ですが、それこそ<たかが>です。

いい歳したおっさんが、当時25歳の若造が奏でる音楽に夢中になったり、
同じくいい年したおっさんが、さらにいい年したおっさんに衝撃を受けたり、
そういう事実こそが、リアルですよね。

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