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ふしぎトーボくん

2009年11月07日 | 読書
なんと! 「ふしぎトーボくん」の第5巻が手に入りました。
ちゃねりが、アマゾンのマーケットプレイスで見つけてくれたのです。
しかも、出品店が近所だったので、直接行って、すぐに手に入れることができました。
1000円(ちなみに定価は360円)でしたが、なにせ、長年探していたものなので、即買いました。
私は、全6巻中、第5巻だけ持っていなかったのです。
歯抜け状態でしたが、ようやく隙間が埋まりました。
そんなわけで、なんだか、嬉しかったんですよ。
なにせ、トーボくんですから。

主人公トーボくんは、小学4年生の男の子です。
トーボくんのお母さんは、トーボくんが生まれてすぐに亡くなったので、お父さんと2人暮らしをしています。
トーボくんには、特殊な能力があります。
動物や昆虫と話すことができるのです。
それだけでなく、宇宙人や地球と話しをすることもできるし、人の嘘もわかるし、要するに、超能力を持っているのです。
そして、<動物と話しができていいな>というような、そういう単純な物語ではありません。
特殊能力は辛いんです。
孤独なのです。
だから、トーボくんは、自閉症気味です。
犬や猫などの動物とは仲良くできますが、お父さん以外の人間とは、上手く付き合えません。
学校に行くことや、友達と遊んだりすることが、重荷になってしまうのです。
だから(なのかは私の推測ですが)、小学校に入学したものの、施設に送られてしまいます。
そして、物語は、4年生になったトーボくんが、その施設から2年ぶりに帰ってくるところからはじまります。
そこから先は、マンガを読んでみて下さい。
なかなか手に入らないと思いますが。

著者(作画)のちばあきおさんは、「キャプテン」「プレイボール」で有名な方。
原案の千葉樹之さんは、あきおさんの弟。
ちなみに、「あしたのジョー」で有名なちばてつやさんは、彼らのお兄さん。

ちばあきおさんは、41歳の時に、自殺されました。
当時私は、ショックを受けましたよ。
なにせ、絶筆になった「チャンプ」も愛読していましたから。
そういうことが、4年前は、書けなかったんだな。

「ふしぎトーボくん」1
「ふしぎトーボくん」2
「ふしぎトーボくん」3
「ふしぎトーボくん」4
「ふしぎトーボくん」最終

なんだか、「ふしぎトーボくん」には、ちばさんの繊細な感じが、とても反映されているように思います。
クロ、という犬が登場するのですが、彼は、トーボくんとは正反対の性格で描かれています。
でも、だからこそ仲良しであり、お互いを必要としているのです。
クロは、トーボくんの相棒であると同時に、ちばさんの相棒でもあったのだと思います。

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