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2020年東京五輪エンブレム組市松紋

2016-04-26 05:25:41 | Talk is Cheap
2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムがようやく決まった。
A案の組市松紋のデザイン。「平凡だ」とか「凡庸で面白くない」とかいう人がいるが、別に派手にする必要もない。
市松模様とか藍色って日本伝統のものだから、しっくりくる。外国人が見ても納得してくれるんじゃない?

わざわざこれをチェッカーとか表現してたメディアがあったが、何故わざわざ外国の言葉を使う?しかも間違ってるし。
こんなデザインのことを何もわからん奴が、このエンブレムのデザインのことを「凡庸」だとか報道してるかと思うと情けない。

チェックは格子模様のことで、線(大小)を格子させ繰り返し使った幾何学模様を指すもっと広い範囲を表す言葉だ。F1などで振られるチェッカーフラッグは確かに市松模様だが、チェック=市松ではない。チェック=格子柄だ。

チェックには、ベイシティローラーズのおかげで日本でもおなじみのタータンチェックをはじめ、ガンクラブチェック、ギンガムチェック、グレンチェックなど多数あるし、さらにそれぞれ多種多様いろんなパターンがある。もっと広い範囲を指すトレードパターンのことだ。(イギリスだったらもっとうるさいよ)
市松という歌舞伎役者が、袴に使ったとか羽織の裏地に使ったから市松模様と呼ばれる(諸説あり)江戸時代に大ブームになった柄であり紋。他にも千鳥格子も日本のチェック柄だ。

こんなことはデザインを勉強したものか。服飾産業の者なら知ってることだが、こんなことさえ知らないやつらが、前回のエンブレムは盗作だとかよく言えたな。
80年代の人気グループ、チェッカーズだって市松模様のものだけしか着てなかったか?チェックと市松模様が一緒かどうかちょっと考えればすぐ気づくはずだ。

今回の事も含め、いかにマスコミの連中が勉強不足のまま、先入観と上っ面の知識と自分の解釈で、記事を書いたり報道してるってことがよくわかるよ。デザインのことだけじゃなく、もうすこし掘り下げて勉強するなり、専門家に聞くなり、知識と見聞を広げてから報道や批判をしてくれ。

だいたい最近は何でもかんでも外国かぶれ。正確にはアメリカかぶれ。何でもかんでも横文字にしすぎ。
「日本をもっと売り込もう」と使われる「クール・ジャパン」。この言葉自体がどうも馴染めない。
もちろん海外の人は漢字や日本語がわからないから、英語に訳してもいいんだが、なぜクールジャパン?Cool Japan?Kool Japan?どっちだ?
何故NIPPONじゃなくJapanなんだ?侍ジャパンより、侍ニッポンの方が強そうじゃない?バレーボールの試合でも「ニッポン・チャ・チャ・チャ」って声援だろ?「ジャパン・チャ・チャ・チャ」だったら変だろ?

日本酒をSAKE、寿司をSUSHIとローマ字表記するように、変に訳さずそのまま使えばいい。SUKIYAKI、TENPURA、GEISYA、ONSEN、YAKITORI、・・・これらを下手に訳されたら嫌だ。醤油がなぜSOY SAUCEなんだ?SHOYUでいいじゃないか。味噌はMISOなんだから。同じように日本はNIPPONでいいよ。

海外では陶磁器のことを「チャイナ」漆器のことを「ジャパン」というらしい。日本でもカンボジアから来たからかぼちゃ、ジャカルタから来たからジャガイモと呼ぶのと一緒。カステラ、フランクフルト、ハンバーグ。地名のままのものは日本にもいっぱいある。
海外ではニッポンよりはジャパンの方が浸透してるのかもしれないが、日本の伝統品を売り込みたい時に「クールジャパン」を使うと勘違いされないか?クールジャパンって冷たい漆器?とか、Japanフェスって漆器の展示会?って間違われてないか?大きなお世話だけどさ。

まぁ英語でも日本語でもいいんだけど、日本人は外来語がカタカナにされると混同してしまうところもあるからなぁ。
カフェラテとカフェオレとカプチーノとミルクコーヒーとコーヒー牛乳。フランス語もイタリア語も英語も全部受け入れる。
バウムクーヘンが何語なのか、マシュマロ、ティラミス、パイ・・・。身の回りに外来語が溢れ、深く考えない。
ピザなのかピッツァなのか?スパゲティなのかスパゲッティなのか?パンなのかパンズなのか?そうかと思えばスープカレーのように、もともと香辛料入りのスープであるカレーとは別もんですよって言葉作っちゃうし。パソコン、ノートパソコンなんかもそうだね。
そう考えたらジャパンでもニッポンでもいいか。
でも、市松模様とチェックは一緒にしないでほしい。





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