GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

丸山議員へ辞任しろと叫んでる人たち

2019-05-21 23:44:52 | Talk is Cheap
酒に酔っていようが、オフレコだろうが、“公人”である国会議員がうかつな発言はするべきではない。
国会議員の言葉は、国民(選挙で選んでくれた人)の代弁であるし、党の意見でもある。極端に言えば国の意見とも取りかねられないのだから。

松本穂高衆議院議員が「北方領土を取り返すには戦争しかない」みたいな発言したのは事実である。
これは“公”の意見ではなく“個”の意見である。
軽はずみに公の場で言っていい言葉ではない。

この発言についてあれやこれや言われてるが、一つ腑に落ちないことがある。
この言葉に対して「議員が軽がずみに言うな」ならわかるのだが、なんでみんな「議員辞職しろ」とまで責め立ててるんだ?

維新の会が、党の方針とは違うから除名とか除籍とか離党勧告ってのはわかる。
この意見をぶつけられた交流訪問団の団長が不快に感じるのもわかる。
でも、それでなんで議員辞職まで追い込むのだ。っていうかそれほどの問題発言か?

彼を選んだのは国民だぞ。
彼に投票したその国民が「まさかこんなことを言う人とは思わんかった」というのならまだわかる。「大好きなプーチンさんに謝れ」というのならそれもわかる。でも、それならば次の選挙で投票しなければいいだけだ。選んだのが国民である以上、やめさせる権利も国民にあるのではないのか。

それなのに、「しがみついてみっともない」とか「なぜやめないんだ」とか、果ては「前例を作るわけにはいかないとか言い訳してみっともない」とか。飲み屋でくだを巻いてるおっさんや、井戸端会議でおばちゃんが言ってるレベルのことをテレビや報道機関がやってるからびっくりする。
ましてや、上西(熱出たと国会本会議すっぽかして城崎温泉に旅行してた)とか、宮崎(不倫がばれて辞職)とか、杉村(議員時代全く何もできなかった元フリーター)の意見など、報道する必要あるのかも疑問。同じムジナじゃねぇか。目糞鼻糞を笑うってこのことだ。

ドローンでテロが行われてるこの時代に「皇居などの上空にドローンが飛ばせられなくする法案は報道の抑制になる」なんて知る権利ばかりを主張して、自身の二重国籍問題などはうやむやにしたくせに丸山議員にははっきりさせようとするブーメラン議員。
元日本国首相までしたくせに、今の政権批判はおろか「2020東京五輪は海外で放射能オリンピックと言われてる」とか言い出すかまってちゃん。今回の丸山議員の発言に対しても「議員の身分が重いのにも拘らず余りにも軽い発言が多すぎる」「歴史を知らない世代の右傾向化が・・・」なんて、「お前が言うか」って突っ込まれたいためにツイートしてるとしてるとしか思えないおバカさんもいる。

だいたい、丸山議員に対してとやかく言うのなら、その前に韓国の国会議長にクレーム入れろよ。「天皇陛下が謝罪しろ」と言ったのは、一介の国会議員じゃなく、韓国の国会の議長だぞ。

ロシアに媚びて「あれは違うのよ」なんて言ってるのは理解不能。
「そういう意見も国会議員で持ってる人もいる」ってだけなのにさ。何をもみ手で擦り寄ってるんだ?
えっ?せっかくの交渉が台無し?
何言ってんだ、太平洋戦争の末期、どさくさに紛れて侵攻して奪い取りって以来70年以上も返さないあの国が、今更そんな言葉一つで「返そうと思ってたけど、不快だから返さない」なんて言うのか。いや、それ以前に今の交渉方法で奴らが無条件で返してくれるとでも思ってるのか?それこそおめでたいわ。

北方領土に関する日露の歴史を考えてもみろよ、
1855年 日露通商条約で、カムチャッカ半島の手前の千島列島まで日本のものになる。樺太は両国民混在地。
1875年 樺太千島交換条約で、樺太(サハリン)を手放し、千島列島全域を譲り受ける。
1905年 ポーツマス条約で南樺太(サハリン)がまたもや日本のものに。千島列島は変わらず日本の領土。
1945年8-9月(ポツダム宣言前後)にソ連が侵攻し、四島(択捉・国後・色丹・歯舞)も占領。
1951年 日本はサンフランシスコ条約により樺太南部と千島列島は返還したが、四島はその地域に含まれていない(条約のどこにも書かれてない)。しかもソ連はこの条約の署名をしていない。そんな国が簡単に返還してくれるわけがないだろ。



国際的に日本の領土と認められてる竹島を「独島は我が領土」と戦後のドサクサに上陸して以来不法占拠してる大韓民国や、「尖閣諸島(沖縄/琉球も)は我が国の領土だ」と難癖つけてきてる中華人民共和国と同じく、北方領土を不当占拠してるのは旧ソ連(現ロシア)であるのになぜ媚びる。

「竹島を取り返すには上陸作戦(=戦争)しかないと思う?」って島根県の会合で国会議員がもし言ったら、韓国に対して「ごめんね、あれは先走った議員が言ったことだから」って謝罪するのか?
「尖閣諸島の一つにでも上陸されるようなことがあったらどんなことがあっても防衛(=戦闘)・奪還する」と国会議員が言ったら、中国に謝るのか?言った議員を辞職しろと糾弾するのか?
不思議な国だなぁ。
それこそ【空母いぶき】の映画やコミックス読んで欲しいぞ。

まぁ、維新の会とかは本気で北方領土取り返す気なんかないのだね。今回早々と丸山議員を切り捨てロシアに謝罪したことによって、ちょっとがっかりしてしまった。頭の中は正体不明の都構想とかIRとかカジノとか万博とでいっぱいなんだろうな。
松井市長(代表)の底が見えたな。まぁ、以前から見え隠れしてたけど。自分ところの議員の教育くらいちゃんとしろよ。ちょっと失言したからって放り出すのは、やはり以前に舐めた口きかれたからかね。

それ以前にさ、国民の大多数がそれ(マスコミ)に踊らされて、本質とか考えずに同調してしまう傾向にびっくりするのよ。
いやぁ恐ろしいねぇ。
日本人ってやっぱり一定方向に向くのが好きなのね。太平洋戦争前に「鬼畜米英」とか「非欲しがりません勝つまでは」って感化されった頃と何も変わらない。失言した議員は今すぐやめるべきだぁって。税金(公庫・国庫)から報酬を得てる議員だけではない。不倫をした女優。不祥事を起こしたミュージシャン。犯罪を犯してしまった容疑者の家族。ありとあらゆる人たちが一定方向で糾弾されるのは日本国民のDNAにあるのかな。

個性だ!
人と一緒はいやだ!
自分らしく生きたいのだ。
人と違っていいんだ。

などと綺麗事を言ってるけど、あれは嘘なのかな。
そう言っておけばルールを守らなくても、規律を反発しても許される免罪符になると思ってるのかな。
なんやかんや言っても結局大多数の意見に同調してるのは、事なかれ主義なのか。長い物には巻かれろってのかわからないが、ちょっと理解不能だ。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」
ビートたけしがギャグで言ってた頃と日本人の本質は何も変わっていないんだな。「自分らしく」とか「他人と違っていいんだ」とか「多種多様性を」とか言っててもこれだ。平等教育の弊害なのかね。何も変わっちゃいないぞ。

俺のこんなブログでも、「職人の世界に8時間労働などありえない」とか「タバコ吸う人のことも考えてくれよ」なんてのには、思っクソ悪口コメントが入るのさ。中には時代遅れとか老害とか言いたい放題。いつ時代が変わったんだ?教えてくれよ。令和だとか元号が変わったくらい俺だって知ってるよって、そんな問題じゃない。時代が変わったからっていうけどさ、それに俺は迎合しなければいけないのか?同調しなければいけないのか?そうじゃないと異端児扱いか?時代遅れの変人か。
悪意のコメント入れる人は、大多数平均値が大好きな人たちなのだね。
まぁ俺は別に気にしはしないよ。とやかく言われたって大衆大多数意見に染まる気などさらさらない。もちろん俺の意見が一番正しいなんておこがましいこと思ってないけどさ。そういや「このブログは誰に向けて書いてるのか」なんて間抜けな質問が入ってたが、意味不明だ。このブログは俺の個人的趣味だ。俺の個人的見解で好き勝手書いてる。そう自己紹介欄にもそう書いてるのだがな。

話を戻すが、過去にもそんな議員はいっぱいいた。
問題起こしても出直し選挙とやらで当選する人もいれば、落選の憂き目にあう人もいる。再び当選した人は「世間じゃぁなんか問題視されてるが私はそんなこと気にしちゃいないよ」と、その政治家の政治理念に賛同した人が投票したおかげだろう。一方、落ちた人は「こいつはダメだな」って有権者から見捨てられたってことだ。それが今の民主主義の選挙の結果である。
だから、少々鬱陶しく感じても人気は全うさせるべきだ。失言くらいでぶつくさ文句を言っても仕方がない。投票して議員にしてしまったのは自分たちなのだから。そこを否定したら日本の選挙制度自体を否定することになるからな。不信任投票をできるようにするのなら別だがね。

議員なんて選挙に落ちたらただの人だ。

元議員であろうとバッジをつけてない人は一般人。
バッジ外してタレントになろうが、コメンテーターになろうが、所詮一般人と変わりはない。偉そうなことをしゃべろうがコメントしようが、すでにこの国に政治に関わってるわけではないからな。
上西も、宮崎も、杉村も、舛添も、鳩山も、猪瀬も一般人だ。どれだけ偉そうなことを言っても今はタレント/コメンテーターでしかない。一般人と何ら変わりはないので、彼ら彼女らの意見をことさらおおげさに取り上げる必要もない。所詮“個”の意見だからな。
橋下元大阪府知事/市長は弁護士なので別。田中真紀子氏もキャリアから別格だ。石原慎太郎氏は元作家で元都知事でややこしいが、キャリアから別格だ。元政治家でも、現役時代何をしたかによってはその後の扱いも変わるってもんだ。そう考えたら、東国原氏は宮崎県民にとっては扱いが違うかもしれない。西川きよしさんへの大阪人の扱いとはちょっと違うかもしれないな。

まぁ、国会議員は自分の言葉が「公」であることは自覚してほしい。
なんやかんやかばってるように見えるかもしれないが、丸山議員を肯定する気はない。はっきり言って嫌いだもん。こいつ。

「酔った勢いで」というのも、以前にこのブログで書いたが、なんの言い訳にもならない。酔っ払った議員にカラまれて「取り戻すにはしかないすよね」なんて軽がるしく言われたら俺ならぶん殴る。「今すぐ上陸して戦ってこいや」と煽ってやる。誰がお前の浅はかな考えで国が動いたり大事な命を先頭に投げ出すバカがいるかってもんだ。
返答に困った団長には100回土下座して謝るべきだ。そして団長が「戦争という言葉は使いたくない」と断言した、その言葉の深さを理解しろ。
お前の自己主張はどうでもいいから、まずは団長に謝罪しろ。そして投票してくれた有権者にもな。
まずはそれからだ。できないなら辞めちまえ。