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秋鹿酒造純米酒摂津能勢

2016-03-30 03:54:01 | FOOD&DRINK
秋鹿酒造。
昨今の地酒ブームで、獺祭や十四代などと並び必ずノミネートされる酒造だ。
日本酒といえば山形とか秋田とか新潟とか北陸、東北が定番だが、この秋鹿酒造は大阪のはずれの能勢というところで作られてる。
能勢はここが大阪か?と思うほどの山の中。ゴルフやハイキング好きじゃないとほとんど大阪人でも足を踏み入れない秘境。
ここで、良質な酒米の確保のため土つくりから拘り、蔵元自ら地元で山田錦を栽培、酒米本来の味わいをお伝えするため、醸造アルコールの添加も廃止した、純米酒系統の酒造りのメーカー。それが秋鹿酒造。

最初に知ったのは漫画「美味しんぼ」の日本酒編。
その当時日本酒はどちらかというと苦手だったの。
だって、地酒ブームはいいんだけどどこもかしこも冷酒。「お燗で」なんて言おうものなら100くらい説教される。
そりゃ俺だってアルコール添加の清酒ならいざ知らず、純米酒や純米吟醸をお燗するってタブーなのは知ってるよ。でもさ、お燗したほうが美味しいものもあるってことをわかっていない店が多かった。純米酒だから冷酒でって、日本酒ってそんな堅苦しいものか?

で、天狗舞(石川)をあえて人肌燗やぬる燗で飲んでたんだが、あるとき秋鹿が手に入って飲んでみた。ありゃま、これまたスッキリして美味しい。
いつも行く酒屋に聞くと「秋鹿」は入ったり入らなかったりバラバラだけど、「摂津能勢」ってブランドは入るよとのこと。早速取り寄せてもらう。

お酒、特に日本酒はアテを何で飲むか、燗で飲むか冷やで飲むか、で変わるし、酸度がとか精米率が、原料米がって細かく分けてったらそれこそ何が美味しいのか何が美味しくないのかがわからなくなる。冷やおろし、濁り酒、産廃、新酒、生酛、いいのよ。何と飲むかどう飲むかで変わるし、飲んで「おっ美味いね」て思えたらそれでいい。
この秋鹿の「摂津能勢」
山田錦100%、精米歩合75%、アルコール度14度
珍味つまみながらちびちびと冷やで、湯豆腐つつきながらぬる燗で、って楽しんで欲しい日本酒。
手に入ればぜひ。