GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

亀田三兄弟がJBCを提訴

2016-02-23 18:37:12 | Talk is Cheap
亀田興毅ら三兄弟が日本ボクシングコミッション(JBC)と同理事に対し6億6千万円の損害賠償を求め提訴した。
亀田プロモーションと亀田3兄弟の代理人は北村晴男弁護士。
そうあの人気番組、行列のできる法律相談所で番組開始当初からレギュラーでお馴染の弁護士。
以前に亀田興毅が「行列」に出た時からの付き合いなのかしら?

行列のできる法律相談所の弁護士と言えば、一人は橋下徹さん。
元大阪府知事、元大阪市市長、元維新の会顧問。この数年間政治家としてかなり活躍してたなぁ。この人のおかげで良くも悪くも政治や行政に興味を持った人は多いと思う。なんたって大阪全土を巻き込んでの住民投票やったくらいだもの。
石原慎太郎元東京都知事、東国原元宮崎県知事と同じく、こういったグイグイ引っ張るリーダーがこの国には必要なんじゃないかな。もちろん賛否両論あって良し。

もう一人は丸山和也議員。現参議院国会議員だ。
先日のたとえ話が物議を醸し出してるが、そんなにいちいち目くじら立てることか?って思う。「今、米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引く。これは奴隷ですよ」
確かにその発言部分だけを抜き出せば、オバマ大統領は奴隷の子孫だと言ってるようになるから問題発言だ。でもさ、前後の文言をちゃんと聞けば普通の人は(文章理解力ある人なら)ちゃんとわかるはずだろ。一部だけを面白おかしくトリミングして掲載するんではなく、発言の主旨や意図をちゃんと解釈した上でメディアは掲載報道すべきだな。

アメリカは自由主義で誰でもなろうと思えば黒人でも大統領になれる国だ。(それに比べて日本は閉鎖的だね) 黒人といえば以前のアメリカでは奴隷として扱われてこともあったのにね。(キング牧師やその他の犠牲の上に見た目には今の平等差別のないアメリカがある)。やれ在日だ、反中だ、左だ、右だ。表向きは人種差別も宗教差別もないこの国で、いつまでしょうもない足の引っ張り合いやってるんだ。アメリカみたいに人種や宗教垣根を越えての自由主義を手本にしないで日本の発展があるか?それならいっそアメリカの52番目の州になった方がいいんじゃないか。独自で進展することができないんだったらね。ってことだろ?
違うかもしれないけどさ俺は少なくともそう受け止めたが。

あの鬼のように難しい司法試験をクリアしてるんだから、北村さんも橋下さんも丸山さんもとんでもない頭脳の持ち主だろうね。
司法試験受かったら、弁護士になるか、検察官になるか、裁判官になるか。どれがいいのかはわからないが、悪を追求して倒したいなら検察官、弱きを助けたいなら弁護士、自分さえも厳密に常に公平さを考えられるなら裁判官。ってな風になるんだろうか。

ありがたいことに(?)すべてお世話になったことがある。
昔、明らかに制限速度内で車を走らせてる時に、暴走車に追い抜かれ、その先の検問で何故か俺がスピード違反で捕まったことがある。かなりもめて(3時間くらい)切符にはもちろん拇印もサインもしなかった。警察官に「切符は絶対に切る。文句があるなら検察にでも訴えれば?」って言われ、それならって検察庁に訴えた。それまでは検察って警察の上の組織でなぁなぁの関係だと思ってたが、担当検察官の「いえ、横暴とか間違ってることは正さなきゃいけない」って言葉で、不服申し立てと一緒にその違反切符を切った警察官を訴えたことがある。1年くらいかかったなぁ。結果?お子に書いてるくらいだから丸く収まったよ。

裁判官だって、ドラマに描かれてように四角四面じゃない。できるだけ平和な解決に導く。そこに感情はあまり見えないけどね。一度弁護士をつけずに裁判をしたことあるけど、法廷は公平だったよ。
どこかの行政の査問会とかとはえらい違いだって思った。
ひと月の契約期間を無断で3日でブッチしたくせに給料が支払われてないとか、ExcelやWordが最低限使える事務募集に来て、実はパソコンに触ったこともなかったから研修期間で辞めてもらったら、親を連れてきて抗議され、挙げ句の果てに労働局に不当解雇で労働基準局に訴えられたこともある。このとき行政書士とかいう人が同席してたんだけど、これがまたひどい。「私は弱いものの味方です」と言わんばかりに法律を並べ立て、いかにこの労働者が不当に傷つけられたと言わんばかりの口撃。
もちろんここに書いてるぐらいだから論破したけどね。どうやったかは秘密。ヒントは「明日からあなたを経営者にしてあげる」。

弁護士でも色々いるみたいね。幸い僕が依頼した弁護士の方は優秀で頭がキレる人だったから助かったが、それでも最初に紹介された弁護士とかは「ダメだこの人は」って断ったこともある。
ドラマ下町ロケットでも描かれてたが、弁護士だって絶対負ける裁判の弁護はしたくない。あのドラマで恵さんが演じた弁護士みたいな熱く明晰な弁護士は少ないだろう。たぶん阿藤快やピーターが演じた弁護士の方が多いと思う。
でも日本って弁護士だけでは食えない人いっぱいいるみたいだ。だから国選弁護士の順番が回ってきたら、受けざるをえないんだけど、中にはどうしようもない犯罪者とかもいるんだろうな。刑をどんだけ軽くするかより「俺もお前を長期間刑務所にぶち込みたいぜ」って思う人の弁護もしなきゃいけないんだろうな。
あの号泣議員の野村元兵庫県県議の弁護なんか引き受けたくなかっただろうな。あの弁護士に同情しそうになるね。

さぁ、亀田三兄弟の提訴。勝てるか?
6億。安いのか高いのかよくわからん。
東京裁判、あの無茶苦茶な戦勝国が戦敗国を一方的に裁いたような不当裁判にはならんだろう。

さだまさし チャンポン食べたかっ!

2016-02-23 03:37:58 | BOOK/COMICS
ちょっと売れた芸人や俳優が本を出す。いわゆるタレント本。俺はこれが嫌いだ。
エッセイならともかく、だいたいクソ面白くもない半生記だ。どこで生まれて小学校時代はこうで、中学、高校ではこうで、上京してどうたらこうたら。偉大な功績を残した人の半生記や伝記なら読もうかと思うが、ちょっと売れたくらいで人生を振り返られてもねぇ。だからほとんど読まない。っていうか読む気がしない。

自分が自分のことを書くのは無理があると思う。遠慮もあるし逆に誇張もあるし。だいたい人生にそんなにドラマチックなことが多々あるわけじゃない。よほどの波乱万丈な人生を送ってたら別だがね。飲み屋で知り合ったおっさんの昔話みたいなもんだ。本人にとっては大事件だったのかもしれないが、他人にとってはどうでもいい、なんでもなかったりする事。だから自著の半生記とかは苦手。
シュバイツアーとかチャーチルとか野口英世とか、偉人と言われる人の伝記をかなりの数昔に読まされたけど、あれは他人が資料などを基に書いているからまだ面白く読めたのかもしれない。
矢沢永吉の「成り上がり」は、文章は糸井重里だ。だからあれだけYAZAWAがドラマチックな描かれ方をしてるんだろう。坂本龍馬だって、司馬遼太郎が「竜馬が行く」で書いてくれたからあんなにドラマチックだが、もし近江屋で殺されてなく老後に本人が回想記で書いてたら、つまらなかったかもしれないね。
そういった意味では百田茂樹の「海賊と呼ばれた男」も面白い。やはり伝記は他人が書かなきゃダメだ。ドラマチックじゃない。

っていうわけで本人が書いた自分半生記本なんてほとんど読まないんだが、さだまさしの「チャンポン食べたかっ!」はなんとなく手に取ってしまった。

佐田雅志。漢字で書くと誰のことかわからないね。
さだまさし、とひらがなで書くと誰もがすぐわかる。不思議だ。本名をひらがなにしただけなのに。イメージが全然違って感じるから不思議だ。
柳瀬嵩/アンパンマンの作者やなせたかしさんや、小田切譲/オダギリジョーみたいなものか?

芸名と本名とが一致しない芸能人は多い。って言うか本名を知ったところで何の役にも立たないんだが。同窓生とか昔近所に住んでた人なら「あぁあの子か」とかわかるんだろうけどね。本名がイメージと違う人はいっぱいいる。黒木メイサがもし本名の島袋さつきのままだったら売れなかったかもしれない。堀北真希は原麻里奈、綾瀬はるかは蓼丸(たでまると読む)綾、柴咲コウは山村幸恵、石原さとみは石神国子。挙げたらきりがない。ちなみにレディー・ガガはステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ。だからなんだって話だ。
この「チャンポン食べたかっ!」はさだまさしの子供時代からデビュー前までの半生記。だから佐田雅志の物語だ。

自分で自分を客観的に見て書いてるからか、普通のタレント本と違って面白い。結構分厚い(413ページ)あるのに2日で一気に読んでしまった。
さだまさしは曲も傑作が多いが、小説もいいのがいっぱいある。「解夏」「アントキノイノチ」「眉山」「風に立つライオン」。どれも面白い。
作詞の天才は文章を作らせても天才なのかね。ほとんど映画化もされてる。






知らなかったが「チャンポン食べたかっ!」も菅田将暉(auの鬼ちゃん)主演でNHKでドラマ化されたらしい。見逃してしまった。

ロックだパンクだってエレキギターに持ち変える前はフォークギター弾いていた。吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫なんかは簡単なんだが、さだまさしはコードは難しいし、進行もややこしい。通ってた学校の音楽のテストは、生演奏で歌を唄うってのがあって、よく演奏を頼まれた。だけどオフコースと同じく、さだまさしは頼まれてもあんまり弾きたくなかったなぁ。難しいんだもん。ギターで弾くのは嫌だったがメロディや歌声は好きだった。

グレープ時代の曲、精霊流しや無縁坂は暗いってイメージであまり好きじゃないんだが、ソロになってからのは秀作が目白押し。
線香花火/胡桃の日(帰去来)

飛梅/セロ弾きのゴーシュ(風見鶏)

檸檬/案山子/秋桜(私歌集)

風の篝火/まほろば(夢供養)

初期のアルバムは名曲ぞろい。飛梅を聴くと太宰府に行きたくなるし、まほろばを聴くと奈良に行きたくなる。今では案山子なんてあまり見なくなったが、電車で案山子を見かけるとこの歌が頭の中で鳴り響く。情景が重い描かれる曲をこんなに作れるさだまさしは天才だと思う。

普段はレコードやカセットを聴きながら、ついついギター片手に耳コピでコードを拾って弾くんだが、さだまさしのアルバムはクラシックと同じで聴くに徹する。
雨やどり、関白宣言、親父の一番長い日、防人の詩、道化師のソネットなどシングルヒットも多いんだけど、アルバムには当時入ってなかったね。これも当時としては珍しいんじゃないかな。下手すりゃアルバムがシングルヒット曲のA面B面ばかりになってた頃だもの。シングル(EP)とアルバム(LP)を別物として考えてたのかな。
ちなみに「あ~あ~ああ~あああ~」が繰り返される「あ」ばかりの「北の国から」のテーマ曲は苦手です。ドラマも見てないし。

この本読んでたらチャンポンが食いたくなった。長崎まではいけないのでリンガーハットか中央軒で我慢しよう。