手術前の医師面談のことは、家人(フーさん)も昨日のことのように、
ボクもその部屋の空気の感触まで覚えていて、
それを先日書きました。
(2915年2月末、手術前入院)
その面談のA医師の話にはもう少し続きがあったので、忘れないうちに書いておこうと思います。
手術を決めた後、A医師から続けて、次のような説明がありました。
まず手術の名称は(これは前から言われていた部分もあるのですが)、
「右開胸 および 腹腔鏡補助下 による 食道切除・胃管再建・胃瘻造設手術。」
そして、
「手術の危険性(手術中に命を落とす可能性)は、全国的には3〜4%、がんの専門病院では1〜2%、この病院では1%です。」
この数字が高いのか低いのか、よくわかりませんでしたが、
今まで自分や他の家族が受けた手術(全身麻酔の手術)では、「手術の危険性はゼロとは言えません」という言葉は何度も聞いたものの、その数値を示されたことはありませんでした。
それで、これは大変な手術の内に入るのだろうという印象が明確に生まれ、ボクは少し胸がつまりました。
それから、急性期に起こりえる三大合併症の説明を受けた後、
術後に食事内容がどのように回復していくか、という話を聞きました。
食事内容がやがて普通食に変化していく、それはかなり時間を要するようなのですが、その話が妙に明るく耳に響いたのを覚えています。
回復していく過程の話は、それがたとえ予想だとしても、何はともあれ光の方向を向いているからだと思います。
手術は朝8時からと言われ、
「だいたい10時間です。」
ということでした。
「ですが、取り切れない〔取らない)という判断の場合には、もっと早く終了することになります。」
とも言われました。
「手術が始まったらご家族にはピッチを渡します。アンテナが2本以上のところにいて下さい。」
「終了の連絡が来たら、説明室が○○にありますからそこへ行き、話を聞いたらピッチを返し、家族室で40分ほど待ったら、ICUで面会となります。」
などなど、
等々、
などなど、、、
聞いている僕の頭の中に、手術が終わりICUで、手術を乗り越えたフーさんに話しかける様子が、インディアンの狼煙(のろし)のように、フワッと浮かびました。
(2019年3月8日 記)