先日、娘エムの7歳の誕生日でした。
エムの望みは「水族館に行く」。
久しぶりに親子3人でと思ったのですが、妻ネルが風邪を引いてしまいリタイア。
ふたりで行くことにしました。
行き先は、いつもの大阪港。海遊館です。
朝、10時少し過ぎ、開館直後に到着しました。すごい人。
春休みだからでしょう。子どもがたくさんいました。
ここにはなんど来たか忘れましたが、くるたびに思うことのひとつは、
「なぜ、みんな、岩魚の水槽に群がるか」
ということです。
海遊館は入ってすぐ長いエレベータを上り、そのあと水のトンネルをくぐります。
それを出ると、日本の森林を模した展示があるのですが、そこに岩魚と山女と大山椒魚の水槽があります。小さい水槽です。となりには、オイカワとかカワムツとかもいます。
先のほうに熱帯魚とか、イルカとか、ペンギンとか、もっと派手な連中がいるのですから、さっさと行ってしまえばいいのに。
と勝手なことを思うのですが、人間の心理として最初は時間をかけて見たいと思うものなのでしょうか、どちらかといえば地味で小さな水槽に人だかりがしています。みんなほんとに岩魚見たい?そんなに??
私は岩魚とかじっくり見たいのですが(ほんと自分勝手だ笑)、水槽に近寄ることさえままならないので、しかたなく先に進みます。
しかしこの日は、いけどもいけども人がいる!
海遊館としてはいいことに違いありませんが、最近人ごみがさらに苦手になった私にとっては魚を見に来たんだか人を見に来たんだかな感じです。
進んでいくと、ジンベエザメのいる巨大水槽が現れます。さすがにでかいので、人がたくさんいても見れます。
でも、あまり見た気がしない。
そこでまず一休みしてくることにしました。
出口前のインフォメーションで「最入館の手続きを」というと、手の甲にぺたっとはんこを押してくれます。光に当たると「海」の字が見えるようになっています。
さて、どこで食べよう。
海遊館の隣には「天保山マーケットプレース」というのがあって、レストランやその他のお店が入っています。
そこで、と思ったのですが、エムが「カレーが食べたい」というので、それならいまだ一度も行ったことのない海遊館のレストランに行ってみようという気になりました。あんまりひねりのないメニューだから、わざわざ行かなくてもいいかなと思ったのと、行ったことがなかったので行ってみたくなったのです。
海が見えます。ってもここから見えるのは雄大な景色ではなくて、港です。
まだ河口付近なので対岸に倉庫が見えます。
エムはすごく喜んでカレーを食べていました。
ぼくにしてみればよくあるレストランのカレーなのですが、彼女はすごくすごく喜んでいました。
そしてそのままとなりのマーケットプレースに行って、ハーゲンダッツでアイスクリーム。
さて、第2ラウンド。
ふたたびエスカレータを上ってトンネルをくぐって。
また同じ。
すごい人ごみです。
以下同じ。
で、出てきました。
なんか腹減ったので、またもやマーケットプレースに行って、ぼくはサブウェイのサンドイッチを、エムはファーストキッチンのテリヤキバーガーを食べました。
よし、第3ラウンド!
あ、ずいぶん人が減っている。
しかし、岩魚の水槽には相変わらず人だかりが。
みんな、本当に岩魚とか大山椒魚とか見たい!?
でも今回はずいぶんゆっくり見れました。ゆっくり楽しんで、5時くらい、また、出ました。
インフォメーションのお姉さんに、
「ぼくら出るたびにはんこもらってるんですが、やってもらったほうがいいですか?」
「いえ、消えてなければ何度でも大丈夫ですよ」
「でも消えたら困るな…。すんません、やっぱもういっぺん押してください!」
じゃあ最初から聞くなってなもんですが。
左手の甲に三つ目のはんこを押してもらってまた外にでました。
マーケットプレースをぶらぶらしてると、一抱えもありそうな大きなパルメザンチーズの塊の中でゆでたパスタをソースにあえているのを見かけました。
テイクアウトで、カップに入れて食うらしい。カルボナーラと書いてあります。
エムはそれを食べたいという。
うーん、夕ご飯にはちょっと早いし、これだけじゃ足りないだろうけどなあ、と思いましたが、まあ食っちゃえ。と、ふたりでひとつを分けあって食いました。けっこうおいしい。
店の前にある黒胡椒のミルをひねり、胡椒が苦手なエムに、
「カルボナーラと言うのはイタリア語で『炭』のことである。それはこの黒胡椒が『炭』のようであるからだ。であるから、たとえおまえが胡椒が苦手でもここで胡椒を入れなければ『カルボナーラ』ではないのだ。だから入れた」
と講釈をたれました。
でも、辛いのはかわいそうかなと思って、黒胡椒の部分を中心的に食べたら、
「胡椒のところ食べたかったのに~」
と責められました。ううむ。失敗。
時計は5時をまわり、あたりはうす暗くなってきました。
よっしゃ!第4ラウンド!!
これがすばらしい。
ついに岩魚の水槽の前には人がいなくなりました。
きれいな岩魚や山女をじっくり眺めることができました。
となりのカワムツの水槽も眺めていました。
ふと気づくと、その水槽に岩魚がいる。なにかの拍子に紛れ込んだのでしょうか。
さらに進めば照明を落とした水槽が。
人も少ないし、なんか別世界です。
夢見心地で海遊館を漂っていました。
いままでも何回もここに来ていたのに、この時間帯は初めてです。
なんてもったいないことをしていたのか。
ところで、持ってきたカメラはすでに電池切れ。
今こそシャッターチャンスという場面がいくつもあったのに。
この先は、昼間の人ごみをかいくぐって撮影した写真です。

ラッコ。腹立つくらいしぐさがかわいいです。

カピバラ。でかいとは聞いていたけど思ったよりでかかった。
ねずみの仲間だそうだけど、ねずみなみに増えたら怖い。




ぬりかべみたいですが、ジンベエザメ。




今回、われわれの心をがっちりつかんだのはこのスナメリ。
鳥羽水族館から来たそうです。ということは、以前、ぼくらも見てるはず!?
そのときの日記には書いてませんが。
ほんわかした外見とは裏腹に、こまねずみのように走りまくるので写真には非常に撮りづらいです。
そして、閉館。
半分わざとですが、スタッフにせかされるまで中にいました。ごめん。
「もう8時だよ~。今日、海遊館に一番長くいた客ってぼくらだろうなあ」
そういいながら外に出て帰ろうと歩いていると、エムが少し複雑そうな顔をしている。
ぼくには分かってる。
「…観覧車、乗りたいんやろ」
「…」
黙っていますが乗りたいはず。
しかし、これだけ遊んだあとだから駄目と言われるに決まっていると思っている顔です。
ぼくは期待を裏切るのが好きです。
「乗ろ!」
帰りの電車ではぐっすりでしたが、帰り着くと目が覚めて(起きないから駅から家までずっと抱っこしてたのに~)興奮したように風邪で寝込んでいるネルに今日のことを話すのでした。
エムの望みは「水族館に行く」。
久しぶりに親子3人でと思ったのですが、妻ネルが風邪を引いてしまいリタイア。
ふたりで行くことにしました。
行き先は、いつもの大阪港。海遊館です。
朝、10時少し過ぎ、開館直後に到着しました。すごい人。
春休みだからでしょう。子どもがたくさんいました。
ここにはなんど来たか忘れましたが、くるたびに思うことのひとつは、
「なぜ、みんな、岩魚の水槽に群がるか」
ということです。
海遊館は入ってすぐ長いエレベータを上り、そのあと水のトンネルをくぐります。
それを出ると、日本の森林を模した展示があるのですが、そこに岩魚と山女と大山椒魚の水槽があります。小さい水槽です。となりには、オイカワとかカワムツとかもいます。
先のほうに熱帯魚とか、イルカとか、ペンギンとか、もっと派手な連中がいるのですから、さっさと行ってしまえばいいのに。
と勝手なことを思うのですが、人間の心理として最初は時間をかけて見たいと思うものなのでしょうか、どちらかといえば地味で小さな水槽に人だかりがしています。みんなほんとに岩魚見たい?そんなに??
私は岩魚とかじっくり見たいのですが(ほんと自分勝手だ笑)、水槽に近寄ることさえままならないので、しかたなく先に進みます。
しかしこの日は、いけどもいけども人がいる!
海遊館としてはいいことに違いありませんが、最近人ごみがさらに苦手になった私にとっては魚を見に来たんだか人を見に来たんだかな感じです。
進んでいくと、ジンベエザメのいる巨大水槽が現れます。さすがにでかいので、人がたくさんいても見れます。
でも、あまり見た気がしない。
そこでまず一休みしてくることにしました。
出口前のインフォメーションで「最入館の手続きを」というと、手の甲にぺたっとはんこを押してくれます。光に当たると「海」の字が見えるようになっています。
さて、どこで食べよう。
海遊館の隣には「天保山マーケットプレース」というのがあって、レストランやその他のお店が入っています。
そこで、と思ったのですが、エムが「カレーが食べたい」というので、それならいまだ一度も行ったことのない海遊館のレストランに行ってみようという気になりました。あんまりひねりのないメニューだから、わざわざ行かなくてもいいかなと思ったのと、行ったことがなかったので行ってみたくなったのです。
海が見えます。ってもここから見えるのは雄大な景色ではなくて、港です。
まだ河口付近なので対岸に倉庫が見えます。
エムはすごく喜んでカレーを食べていました。
ぼくにしてみればよくあるレストランのカレーなのですが、彼女はすごくすごく喜んでいました。
そしてそのままとなりのマーケットプレースに行って、ハーゲンダッツでアイスクリーム。
さて、第2ラウンド。
ふたたびエスカレータを上ってトンネルをくぐって。
また同じ。
すごい人ごみです。
以下同じ。
で、出てきました。
なんか腹減ったので、またもやマーケットプレースに行って、ぼくはサブウェイのサンドイッチを、エムはファーストキッチンのテリヤキバーガーを食べました。
よし、第3ラウンド!
あ、ずいぶん人が減っている。
しかし、岩魚の水槽には相変わらず人だかりが。
みんな、本当に岩魚とか大山椒魚とか見たい!?
でも今回はずいぶんゆっくり見れました。ゆっくり楽しんで、5時くらい、また、出ました。
インフォメーションのお姉さんに、
「ぼくら出るたびにはんこもらってるんですが、やってもらったほうがいいですか?」
「いえ、消えてなければ何度でも大丈夫ですよ」
「でも消えたら困るな…。すんません、やっぱもういっぺん押してください!」
じゃあ最初から聞くなってなもんですが。
左手の甲に三つ目のはんこを押してもらってまた外にでました。
マーケットプレースをぶらぶらしてると、一抱えもありそうな大きなパルメザンチーズの塊の中でゆでたパスタをソースにあえているのを見かけました。
テイクアウトで、カップに入れて食うらしい。カルボナーラと書いてあります。
エムはそれを食べたいという。
うーん、夕ご飯にはちょっと早いし、これだけじゃ足りないだろうけどなあ、と思いましたが、まあ食っちゃえ。と、ふたりでひとつを分けあって食いました。けっこうおいしい。
店の前にある黒胡椒のミルをひねり、胡椒が苦手なエムに、
「カルボナーラと言うのはイタリア語で『炭』のことである。それはこの黒胡椒が『炭』のようであるからだ。であるから、たとえおまえが胡椒が苦手でもここで胡椒を入れなければ『カルボナーラ』ではないのだ。だから入れた」
と講釈をたれました。
でも、辛いのはかわいそうかなと思って、黒胡椒の部分を中心的に食べたら、
「胡椒のところ食べたかったのに~」
と責められました。ううむ。失敗。
時計は5時をまわり、あたりはうす暗くなってきました。
よっしゃ!第4ラウンド!!
これがすばらしい。
ついに岩魚の水槽の前には人がいなくなりました。
きれいな岩魚や山女をじっくり眺めることができました。
となりのカワムツの水槽も眺めていました。
ふと気づくと、その水槽に岩魚がいる。なにかの拍子に紛れ込んだのでしょうか。
さらに進めば照明を落とした水槽が。
人も少ないし、なんか別世界です。
夢見心地で海遊館を漂っていました。
いままでも何回もここに来ていたのに、この時間帯は初めてです。
なんてもったいないことをしていたのか。
ところで、持ってきたカメラはすでに電池切れ。
今こそシャッターチャンスという場面がいくつもあったのに。
この先は、昼間の人ごみをかいくぐって撮影した写真です。

ラッコ。腹立つくらいしぐさがかわいいです。

カピバラ。でかいとは聞いていたけど思ったよりでかかった。
ねずみの仲間だそうだけど、ねずみなみに増えたら怖い。




ぬりかべみたいですが、ジンベエザメ。




今回、われわれの心をがっちりつかんだのはこのスナメリ。
鳥羽水族館から来たそうです。ということは、以前、ぼくらも見てるはず!?
そのときの日記には書いてませんが。
ほんわかした外見とは裏腹に、こまねずみのように走りまくるので写真には非常に撮りづらいです。
そして、閉館。
半分わざとですが、スタッフにせかされるまで中にいました。ごめん。
「もう8時だよ~。今日、海遊館に一番長くいた客ってぼくらだろうなあ」
そういいながら外に出て帰ろうと歩いていると、エムが少し複雑そうな顔をしている。
ぼくには分かってる。
「…観覧車、乗りたいんやろ」
「…」
黙っていますが乗りたいはず。
しかし、これだけ遊んだあとだから駄目と言われるに決まっていると思っている顔です。
ぼくは期待を裏切るのが好きです。
「乗ろ!」
帰りの電車ではぐっすりでしたが、帰り着くと目が覚めて(起きないから駅から家までずっと抱っこしてたのに~)興奮したように風邪で寝込んでいるネルに今日のことを話すのでした。