
アパレル大手が「退店」へ…“ZOZO離れ”加速か 前澤社長「1億円お年玉」大盤振る舞いで話題も
月旅行や女優、剛力彩芽(26)との交際、ツイッターでは「お年玉1億円」の大盤振る舞いなど、話題が絶えないZOZO(ゾゾ)の前澤友作社長(43)。知名度は上昇する一方だが、株価は下落基調だ。昨年末に衣料通販サイト、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)からアパレル大手が退店手続きを進めていることも判明。何が起きているのか。
「日頃の感謝を込め、僕個人から100名様に100万円【総額1億円のお年玉】を現金でプレゼントします」
5日夜、前澤氏は自身のツイッターを更新し、アカウントのフォローとリツイート(RT=拡散)を条件に、誰にでも100万円のチャンスを与えると表明した。締め切りの8日午前0時時点で約554万RTと、これまでの世界記録とされる約355万RTを大幅に更新した。
昨年12月にはナインティナイン岡村隆史(48)らと特別番組で共演し、建設中の大豪邸を紹介。今月4日の情報番組では約50億円とされるプライベートジェットを披露し、実の息子が3人いることも明かした。
4日の株価は1843円と昨年来安値を更新。7日は“お年玉”効果か、急反発したが、昨年7月の高値4875円から約6割下落している。
株安の引き金となったのが、「23区」「五大陸」などを手掛けるオンワードホールディングスの商品が昨年12月25日から突如、ゾゾタウンで販売停止となったことだ。ゾゾ側は「ブランド様のご判断にて一時的にゾゾタウン上へのウェブ表示がオフの状態になっている」(広報部)と回答。オンワード側は「出店継続を望んだが、新たなサービスに参加するか、否か(退店)のどちらかにしてくださいという…」(広報部)二者択一を迫られたのだと説明する。交渉の折り合いは付かず退店手続き中だ。
「新たなサービス」とは、有料会員になれば全品10%割引となる「ZOZO ARIGATO」という仕組み。割引分は購入先のショップへの還元や、ゾゾが指定する団体への寄付も可能だが、ブランド側にとっては、自社サイトからゾゾに顧客が流れる懸念もある。
ファッションライターの南充浩氏は「ネット通販を行うブランドにとって、ゾゾを利用するのは効率的ではあるが、手数料が発生するため、利益率の高い自社サイトを強化したいという思惑がある。オンワードの場合、自社サイトがすでに機能しており、ゾゾに頼り切る必要もないことから退店に踏み切ったのだろう。“ゾゾ依存”を低めることができた大手から順に離脱していくのではないか」と分析した。
4~9月期の業績は34%減益だったが、前澤氏は2日、ツイッターで、元日のゾゾタウンの取扱高が過去最高記録を更新したと明かした。
前出の南氏は「業績を伸ばすためには、取り扱いブランド数を増やすか、客単価を上げるかだが、ゾゾはすでに6600を超えるブランドを扱っており、さらに急増する可能性は低い。客単価を伸ばすのも難しいため、他ジャンルや新たなサービスなどに取り組まざるを得ない」と指摘する。低空飛行の業績や株価は再浮上するか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます