ソフトウェアとマニュアルが更新され、バージョンはそれぞれ2008.1.11と20090528になった。
今回追加された注目の項目は「Accelerated Auto Map Procedure(高速自動マップの手順)」(57ページ)。学習走行とマップの読み書きというプロセスを数回繰り返すだけで、燃費を改善させたりさまざまなカスタムに対応できるようになった。
やり方は簡単。PCに接続してマップを読み込み、それをすぐに書き戻すだけ。
1)PCを接続し、ソフトウェアとファームウェアを最新のものに更新する
(元々のベースマップで最低100マイル(160km)走行済みの状態でスタート)
2)再度接続し、マップを読み込む
Map Editing > “Read Learned Fuel Adjustments (CLP OFFSET)”
3)マップを書き戻す
Map Editing > “Write Learned Fuel Adjustments (CLP OFFSET)”
(オフセットがスムーズなカーブに変換されベースマップとしてECMに保存)
4)最低80km乗る
(新しい補正範囲で補正ができる)
マニュアルでは、図のようなプロセスを少なくとも2回繰り返すよう説明されている。「更新履歴」のほうには50マイル (80km) 以上は走行するようにとも。(更新履歴はSmartlinkのインストールフォルダの中)
これまでのTMと比べると大きな変化がある。
一つは、これまでエンドユーザーはあらかじめ用意されたベースマップを使うか、アドバンスソフトを運用しているチューナーにカスタムマップを作ってもらうしかなかったが、オリジナルのベースマップを生成できるようになったこと。
2つめは「補正範囲」という限度が事実上なくなったこと。これまでは指定の範囲内で補正できなかったら補正範囲を広げて対応していた。これからはオフセットから自動的にスムーズなカーブに変換してベースマップを作製するのでその都度新しい補正範囲でオフセットが動くことができる。
3つめは、さまざまなカスタムへの汎用性が高められたこと。この手順を踏むと本当にあらゆる種類のカスタムに対して個別のベースマップを生成できるかもしれない。
PCを接続してマップを読み書きするだけでこれらのソフトウェアの恩恵を受けることができることは大きな変化だと思う。カムやスロットルボディの交換などいろんなカスタムでにも対応できると説明され、燃費が悪いケースもこの手順を実行するようアドバイスされている。これまでPCを敬遠していたユーザーも、とうとうPC操作から逃れられない状況になったかもしれない。
しかし、点火時期のコントロールに関して新しい機能の追加はない。大きなカスタムの場合はやはりダイノに載せてチューナーの手を借りる必要があることも同じ。エンドユーザーがマップ編集にあまり触れる必要がないこともこれまでと同じ。
一方で、セッティングが出るまでの学習にかかる距離的な条件が明文化された。マニュアルどおりにやると1クールは 初回160km + フォローアップが80km x 2回。少なくとも320kmの間はいろんなTPSとRPMの組み合わせを意識して学習運転に臨む必要がある。その間3回のリンクとマップの読み書きが必要。セッティングが出たか出ていないかを疑い始めると、何度もこの手順を踏むことになる。多くのユーザーにとっては手間は増えただけなのかもしれない。
蛇足だが、号外のマニュアルではアイドリングRPMを大幅に落とす場合は、最大100回転ずつ段階的に落とすようにアドバイスされている。AFRもIACもセッティングを出すには手間をかけてゆっくりと、ということらしい。
次回は「TMにはない自動ノック制御」です。
今回追加された注目の項目は「Accelerated Auto Map Procedure(高速自動マップの手順)」(57ページ)。学習走行とマップの読み書きというプロセスを数回繰り返すだけで、燃費を改善させたりさまざまなカスタムに対応できるようになった。
やり方は簡単。PCに接続してマップを読み込み、それをすぐに書き戻すだけ。
1)PCを接続し、ソフトウェアとファームウェアを最新のものに更新する
(元々のベースマップで最低100マイル(160km)走行済みの状態でスタート)
2)再度接続し、マップを読み込む
Map Editing > “Read Learned Fuel Adjustments (CLP OFFSET)”
3)マップを書き戻す
Map Editing > “Write Learned Fuel Adjustments (CLP OFFSET)”
(オフセットがスムーズなカーブに変換されベースマップとしてECMに保存)
4)最低80km乗る
(新しい補正範囲で補正ができる)
マニュアルでは、図のようなプロセスを少なくとも2回繰り返すよう説明されている。「更新履歴」のほうには50マイル (80km) 以上は走行するようにとも。(更新履歴はSmartlinkのインストールフォルダの中)
これまでのTMと比べると大きな変化がある。
一つは、これまでエンドユーザーはあらかじめ用意されたベースマップを使うか、アドバンスソフトを運用しているチューナーにカスタムマップを作ってもらうしかなかったが、オリジナルのベースマップを生成できるようになったこと。
2つめは「補正範囲」という限度が事実上なくなったこと。これまでは指定の範囲内で補正できなかったら補正範囲を広げて対応していた。これからはオフセットから自動的にスムーズなカーブに変換してベースマップを作製するのでその都度新しい補正範囲でオフセットが動くことができる。
3つめは、さまざまなカスタムへの汎用性が高められたこと。この手順を踏むと本当にあらゆる種類のカスタムに対して個別のベースマップを生成できるかもしれない。
PCを接続してマップを読み書きするだけでこれらのソフトウェアの恩恵を受けることができることは大きな変化だと思う。カムやスロットルボディの交換などいろんなカスタムでにも対応できると説明され、燃費が悪いケースもこの手順を実行するようアドバイスされている。これまでPCを敬遠していたユーザーも、とうとうPC操作から逃れられない状況になったかもしれない。
しかし、点火時期のコントロールに関して新しい機能の追加はない。大きなカスタムの場合はやはりダイノに載せてチューナーの手を借りる必要があることも同じ。エンドユーザーがマップ編集にあまり触れる必要がないこともこれまでと同じ。
一方で、セッティングが出るまでの学習にかかる距離的な条件が明文化された。マニュアルどおりにやると1クールは 初回160km + フォローアップが80km x 2回。少なくとも320kmの間はいろんなTPSとRPMの組み合わせを意識して学習運転に臨む必要がある。その間3回のリンクとマップの読み書きが必要。セッティングが出たか出ていないかを疑い始めると、何度もこの手順を踏むことになる。多くのユーザーにとっては手間は増えただけなのかもしれない。
蛇足だが、号外のマニュアルではアイドリングRPMを大幅に落とす場合は、最大100回転ずつ段階的に落とすようにアドバイスされている。AFRもIACもセッティングを出すには手間をかけてゆっくりと、ということらしい。
次回は「TMにはない自動ノック制御」です。
いつもサンダーマックス関連記事を参考にさせて頂いています。
私はスポーツスターでTMを弄っているのですが、オフセットからベースマップを作るこの機能は今まで全く知りませんでした。凄く便利ですね。
ところで、マニュアルにも、2008.1.11以降のスマートリンクと4.10以降のFWが必要と書かれていますが、この機能は以前からありませんでしたか?
実際に、2008.1.9のスマートリンクで実行しカスタムベースマップが作成できています。
私の勘違いでしょうか。またはそれ以上に何か変更点があるのでしょうか。
燃費が良くなるのは、ホントに朗報ですね。
近いうち、書き換えセッティングしてみます☆^^
ご指摘の通り、前からありました。今回マニュアル更新で正式発表されるまでずいぶんとタイムラグがありました。
以前のファーム4.5のときも似たような更新ラグがありました。その時はバッテリー漏電問題が解決するまでDecel Fuel Cutがマニュアル発表されなかったように記憶してます。
スマートリンクも2008.1.11公開後、数日で2008.1.12が公開されました。なんかバグ潰しっぽいですね。すみません、全部想像です・・・
> WWさん
ベースマップが書き変わるって、けっこう面白いです。
こうなるとアドバンスト・ソフトとエンド・ユーザーでは何がちがうんでしょうね
スマートリンクとFWのアップデートって、何が変わったのかはっきり公表されてませんよね。
スマートリンクのメニューから「What's New?」で更新履歴が見られますが、今でも2008.1.5の情報しか載っておらず・・・バグ修正程度でも公表してほしいですね。
まったくです。あと、ウェブサイトにNEWSページにも。。。
特に低回転~中回転域は、
マフラーが抜けが悪いので燃料減量の調整だったようです。
これで文中にもあるように、無制限で燃料調整されるのですね☆
タイミングも、調整してもらえると、
本当にチューナーさん商売にならなくなりますね・・・^^;
あと、まだエンジンはかけてませんが、
IACオートは必要になってくるでしょうか?
した方が良いのか?迷ってます・・・
それと、記事にした時にリンク貼らせて頂いてもいいでしょうか?
いろいろ書きまして、申し訳ありません。
感動したもので・・・^^;
あまりに気持ちの良いエンジンになって、楽しくてしかたありません☆^^;
みんなにも体感してもらいたくて、いろいろ書きました。^^;
本当に、ありがとうございます☆(^^)V
読ませてもらいました
臨場感あふれるレポート、それにすごい結果がでてますねー。
ねたがなくなって困ってたところでしたw
今のところ補正の範囲内を確認していますが、新バージョンでどんどんよくなるみたいですね^^