ベーくん

ハーレーをのんびりカスタムしていく男

テキサス州バイカーギャング銃撃乱闘事件のこと

2015年05月20日 | ニュース

192 arrested after deadly biker shootout in Texas | Mashable

 

周辺多数のモーターサイクルクラブを傘下に収めるリーダー的存在の複数のバイカーグループが、とある日曜の午後、互いの連携やなわ張りなどを平和的に話し合う定例集会を行うため街のレストランに集結した。しかし、その日、店内で起きた些細なすれ違いから事態が急転、銃撃戦となり、9人が死亡、18人が重軽傷を負い病院に搬送され、192人のメンバーが逮捕される大事件となった。

 

Waco Texas Shootout - 170 Motorcycle Gang Members Arrested in Shootout

 

事件が起きたその日、警察は2か月前から行動を監視していた複数のギャンググループがレストランで落ち合うとする情報を入手しており、事件現場となったレストランの脇に所轄の増援部隊と特殊部隊(SWAT)を事前に待機させるなどして事態を見守っていた。

 

きっかけはトイレ内で「駐車場の使い方」に関する言いがかりに腹を立てたメンバーが騒いだことだった。

 

この些細な騒ぎが全体に波及し、殴り合いのケンカが発生。集団全体がナイフ、ゴルフクラブ、チェーンを振り回して揉みあう乱闘に発展。ついにレストラン内部のバーカウンター付近で何ものかが銃を発砲し始めた。

店内にはバイカーギャングのほかに若干名の一般客がいあわせ、銃撃戦はレストラン外部の駐車場になだれ出て続けられた。

これに対し、最悪の事態を想定して銃を構えてスタンバイしていた特殊部隊を含む警察側が、眼前で発砲中のギャングメンバーに対して発砲を開始。これ以降、ギャンググループと警察部隊が撃ち合いとなった。

警察は発砲していたギャングメンバーのうち何人かを射殺、現場に居た192人を逮捕した。他の死傷者について、警察に射殺されたのか、ギャング同士の銃撃によって死亡したのかは不明。計9人が死亡し、18人が病院に搬送された。警察、一般人にけが人はなかった。

事件の詳細については、応援で駆け付けた市警察、郡警察、州警察、連邦調査官(FBI)と連邦当局(ATF)が協力して調査にあたり、事件解明に向けて乗り出す。

分かっていることは、怪我を負って病院に運ばれた18人の、その全員が、少なくとも5つの反社会的バイカーギャング組織に身を置くメンバーであり、そのうちの一つ「バンディッド」は麻薬取引などを行う「犯罪組織」として警察に認定されている。

事件現場となったレストラン「ツイン・ピークス」はその店名が「女性の胸のふくらみ」を意味しており、店内の女性店員による接客スタイルが売りになっていた。警察は、このレストランに対して、日ごろからギャング活動に対するサポートをやめるよう協力を求めていたが、その日も集会の場を提供するなど、レストラン側の協力が充分得られなかったとコメントしている。

http://www.twinpeaksrestaurant.com/

この事件を受けて、テキサスアルコール飲料組合は、事件現場となったレストランに対し、アルコール飲料提供資格の停止処分を発表した。