画像のようなソケットをトルクレンチのような駆動工具に接続して使用すると、当たり前の話、ソケットの駆動部分は工具の軸からズレた位置に来る。このような条件下で、正しくトルクを計測するにはどうするのか…。わからないのでググってみた。
以下検証動画。動画では、トルクレンチにエクステンションを装着し駆動部分のトルクを計測するのだが、正しいトルクが計測できない。
この回避するには、ソケット駆動部分をトルクレンチの棒に対して直角の位置に持ってくる。そうすることでより正しくトルク計測ができるとのこと。
走行中、前輪のブレーキを強く握るとタンクの前あたりで『カコン☆☆☆!』というノイズ。最近、音が大きくなり頻度も増してきた。とうとう出たか?メーカーのサービス指示書の不具合が・・・。
Service Bulletin M-1215-A(2008年2月11日付/参考URL)に書かれている症状、まさにそのまま。症状はフロントエンドの緩み。ネック付近から聞こえるカキン!あるいはコン!というノイズ。フロントエンドを支えているネック部分に固く打ちこまれているはずの何かが緩んで異音を発生する。
上記指示書を読めば、この不具合が起きるとされる車両が大変多いことがわかる。5年前に発行されたもので、同様の症状で修理に持ち込んだユーザーもかなりいるだろうから、かなり知られた問題だろうと思った。しかし、ディーラーに聞いても知らないようだった。
Service Bulletin M-1215-A
■ 影響を受ける車両:
2006-07ダイナ
2008までのFXDWG
2008までのFXソフテイル
2008までのVRSC
■ 症状
- フロントエンドが緩い。
- ステムナットの締め付けが効かない。
- フロントエンドからカコンという音がする。
この文書では対策部品の品番と、保障期間内であれば保障が使える旨が説明されている。でも、わがダイナは06モデルなのではるか昔に保障切れ。いくらメーカーが不具合を認めてるって言っても、無料対応とはならないことを想像した。そして、その想像は正しかった。
上記対策部品は1830円(税込)、取り付け工賃は5000円ちょっと。しかし、ネックベアリングが損傷している場合は上下ベアリング、ベアリングレース、シールの打ち替えとなり、パーツ代約17,000円、工賃34,000円が別途必要となる。
とりあえず対策部品だけ購入してみた。それは厚さ1mmほどの一枚の大きなワッシャーだった。本国価格は6ドル25セントとなっている。日本プライスは立派な植民地プライス、なんでも3倍ですな~。
ジャスタモーメント。アメリカという国も、かつてはお茶の植民地価格に不満を持ち、そこから独立革命を戦って、やりとげた国ではなかったか。ボストン茶会事件。今のアメリカさんは自由な商取引を禁止して自国製品を囲い込み、専売業者だけが情け容赦はない植民地価格でモノを売りつけることができる仕組みを確立してるんじゃないのか。HDは昨今の連銀の巨大緩和で直接ベイルアウトされた会社組織でもある。これが国策とは全くの無縁であると言い切れるのかい。
ま、それは少し考えすぎとして、個人が本国から純正パーツを直輸入できなくおかげで、アフターパーツに目がいくようになったわけだが、これがなかなか面白い。カタログをじっくりみてると純正パーツのジェネリック品がごろごろ転がっている。たとえば、上記ネックベアリングキットのジェネリック品がこれ。

定価23ドル。日本でもネットで2500円程度で購入できる(購入店:パワートイズ)。送料込みで植民地価格の6分の1程度だった。アフターパーツを取り扱っている正規ディーラーでサービスを依頼するときはジェネリック品をしっかり指定すれば大幅なコスト圧縮も可能かと思う。
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デイトナ(Daytona) 69697 インチ工具セット(43ピース) 69697 |
バラで買うと保管が大変・・・。セットだとコンパクトに収納できます。 | |
デイトナ(Daytona) |
部品名 H-DAGM標準装備バッテリー
品番 65989-97C
価格 14600円
送料 560円
購入店 アミダトレーディング
次回は「カム交換、費用シミュレーション」です。
http://www.bobistheoilguy.com/forums/ubbthreads.php?ubb=showflat&Number=352373
TCのピストンの下にピストン・クーリング・ジェットというものがある。そこからオイルを噴射してピストンの冷却をしている。このジェット(ノズルのようなものか)は油圧が12~15 PSI以上のときに動作する。油圧が12 PSI以下の場合はジェットは閉じてエンジン全体を潤滑できるよう油圧を確保する。
別の掲示板記事では、この事実に触れて、オイルポンプのリリーフ・スプリングを交換して油圧を上昇させることは実際にアイドリング時の冷却を助けることになるとの意見もあった。(スプリングの交換に関してはこちら)
http://www.v-twinforum.com/forums/twin-cam-88-engine-technical-discussion/56650-installed-baisley-spring-big-difference-13.html#post1784018
次回は「サンダーマックスTBWが登場」です。
元記事はここです。
http://www.v-twinforum.com/forums/twin-cam-88-engine-technical-discussion/155609-twin-cam-top-end-noise.html
その記事のタイトルは『ツインカム・トップエンド・ノイズ』
相談内容は以下のとおり。
・・・なんというか、簡潔~。「英語」という言語そのものが持つコミュニケーション能力をちょっとうらやましく感じる。
そこでこんな答えが返ってくる。
なんと気持ちよい返事。。しかも、シロートのぼくには想像もしなかった返答。
続いてまた別の返答が追加される。
そのあと、『ミッションオイルは使ったことはないが、いつも水で処置している』という内容の書き込みが続き、、、また、『0.03インチ厚のガスケット』は規定の厚さより薄く、カーボンが少しこびりついただけでピストンとヘッドとが干渉するらしいことが説明される。また『水をスプレーしている間の回転数は2000回転程度でよい』という意見もあった。カーボンノックの水スプレー処置は結構認知度が高いようだ。
長く乗っていると燃焼室にカーボンが徐々に堆積する。厚く堆積したカーボンが文字通り炭のように燃えて発火元となり異常燃焼を引き起こして異音が聞こえる場合もある。
燃焼室にこびりついたカーボンを除去するにはエンジンをオーバーホールしてその部位を掃除するか、あるいは、特殊な機械で燃焼室内部に洗浄剤を注入して洗い流すサービスは聞いたことがあった。でも、そんなに古くから認知されている方法だったら、カーボンノックを疑ったときはまず水でトリートメントしてみる価値はあると思った。無料だし。
次回は「リンクできない問題について」です。
使い方のメモ(06以降のダイナの場合)
1)エンジンオイルを抜いてドレインプラグを戻す。
2)新しいオイル2クォートを入れる。
3)オイルディップスティックのネック部分を取りはずす(06ダイナの場合)。
4)ケース内部のオイルリターン穴に専用のパイプを差してボルトで固定し、その先端にビニールホースを取り付ける。(写真1)
5)オイルフィルターをはずして付属のスカベンジャープラグを取り付ける。(写真2)
6)エンジンをかけると、オイルリターン穴から汚れたオイルがどばどばと出てくる。(写真3)
7)きれいなオイルが出てきたらエンジンを止め、オイルリターンのパイプをはずしフィラーネックを取り付ける。
8)ディップ・スティックで計りながら必要な量のオイルを追加。
9)スカベンジャープラグを取り外し、新しいオイルフィルターを取り付けて出来上がり。
<↓写真1>オイルディップスティックのネック部分をはずして、オイルリターンホールにパイプを装着したところ

<↓写真2>オイルフィルターをはずして、その場所にスカベンジャープラグを取り付ける。フィルターに向かってきたオイルをそのままオイルラインへ送り戻す構造となっている。少し硬めに回して固定したら、その後、手の力だけで取り外すのに大変な苦労をすることに・・・。

<↓写真3>エンジンをかけるとオイルラインの汚れオイルがどばどばと出てきました。この間、油圧が下がることはなく潤滑が切れることもないと説明されている。

使いかたはモデルによってぜんぜん違う。
06以降のDynaはこんな感じ
そもそも、こんなことしなくても普通のオイルチェンジやってればエンジンは調子よく回るとも正直思う・・・。
メーカーの説明では、汚れオイルが新しいオイルの劣化を進めるという。・・・そうかもしれない。また「オイルをよりクリーンな状態にしておくことが単に道理にかなっている」という他は、オイルポンプの働きを実際に目で確認することができる。これらが、このアイテムの実質的な部分だけど、オイルチェンジの「面倒くささ」を覆い隠すほどの利点なのかどうか。
たとえば、メーカーの説明にはないが、オイルディップのネックを外した状態(06以降のダイナの場合)でエンジンをかけると、そこから霧状のオイルが飛び散るし湯気は立つし。。その内部から聞こえる生のエンジン音はかなり怖い。タオルか何かで覆うなどしたほうがいいです。
どうであれ、ほんとオイルチェンジって気持ちいいです。そういう面倒を通り越したところにある「自分で手入れする楽しさ」とか、沸いてくる愛着がプライスレスってことが真に大切なことだとすると、そこんところはポイントが高いアイテムでした。
<購入情報>
商品名:オイルチェンジ・スカベンジャー
開発・販売元:Rogue Chopper llc.
品番:RC160 '06 up DYNA用
価格:$119.95
US国内送料:$8.99
国際発送:$11.00
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計)13,379円 ウェブサイトからMastercardで支払い
■ Oリングとフィルターはディーラーにて購入
・O-RING, DRAIN PLUG (品番11105) ・・・ 130円
・OilFilter Black (63731-99A)・・・ 2270円
・類似商品もあります。
http://www.jpcycles.com/productdetail.aspx?PID=741-326
http://2armcyclestore.com/catalog/product_info.php/products_id/54
次回は「Tmax Control Center」です。
<車検>
検査手続き代行: 18,900円
重量税:5,000円
検査手数料: 1,700円
自賠責24カ月:13,400円
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計: 39,000円
<点検・整備>
工賃 2.3hrs 39,900円
20W-50オイル 99816-2050/JPQT (*3) … 6,840円
オイルフィルター 63798-99A … 3,540円
FORMULA+ LUB, QUART 99851-05 (*2) … 4,080円
以上のオイル代無料サービス … -14,460円
DOT4ブレーキフルード 99953-99A … 1,750円
O-RING 11105 *3 … 210円
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計: 41,860円
合計: 80,860円
バッテリーが上がってしまった。充電器のLEDを読むと電圧は3V以下。完全に過放電状態で力尽きてしまったよう。購入してから1年9か月でバッテリーは新品に交換となった。
部品名 BATTERY SEALED 19 AH D
品番 65989-97B
価格 17000円
工賃 2100円
オドメータ 5,688km
オイル交換はしなかった。その他の問題も見つからなかった。
費用 12,600円
距離 5,641km