公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

教室開設のためにローンを組む

2008-10-07 | くもん教室の経理
教室開設のために、ローンを組んで
インストラクターから本契約の時点でやめるとローンだけが残る・・・・
よく聞くお話です、
まだ私が公文教室をやっていた頃、近くで教室を始めた方お二人から
同じ話を聞きました。

お一方は、もうちょっともうちょっとと、頑張って
通算三年で、100万円の損害になったそうです、
つまり、その間労働対価どころか、家賃その他の経費でそれだけ足が出たということ。
もうお一方は、インストラクター終了時に見切りをつけたのですが
開設資金にローンを組んでいて、その支払いが残り
パートに出て残額の支払いをしていく、とのことでした。

今は記憶も定かではないのですが
「事務のしおり」のどこかに、たしかに、
備品購入や教室の改装などのためのローンが組めるという話が載っていたように思います。

通常、どこのローン会社でも年収の申告があり
その年収範囲以内でないと、お金は貸してくれません。
無収入の主婦が借りるには、ご主人の収入証明が必要です。
私はくもんのローンを借りたことがないのでその辺、どうなっているのか
わからないのですけれど
もし、ご主人その他の収入証明を必要とせずに借りられるとしたら
つまり、「見込み収入」で。
ローン返済に十分な収入が得られるのであろうと思ってしまっても無理はないかもしれません。

けれど、インストラクター開設で、生徒が集まらなかった場合、
当初の一年間は4万円ぐらいの(手当て)が出ますから、
それを全額返済に充てるとすれば、40万ぐらいは借りても大丈夫・・・・・?
しかし、実際には光熱費その他諸々の経費は必要となってきますから
生徒がゼロでは、
家賃は全額事務局もちの段階でも、月々の収入としては二万円程度にしかならない
でしょうから、ローン返済は月々二万円程度で設定することになるのではないかと
思われます。そうすると、40万の返済には20ヶ月以上かかります、
利息の問題もあるので・・・・公文のローンは無利子でしたっけ?
返済に12ヶ月を超えるローンを組んだ場合、
確か二年目からは家賃の補助は半額・・・・インストラクター手当ては?
ローンの返済は、事務局員が言うように「大丈夫」なのでしょうか。
もしかして、ご主人の収入を見込んでの「大丈夫・・・・」なのでは?

仮に利息分は研究会で補填するというような《お得》にみえるシステムでも
実際に支払いをするのは本人ですし、もし、返済金が残っている時点でやめるとしたら、ひょっとして一括返済を迫られるとか?
でなくても、利息分補填はなくなるでしょうね。

ことさら、研究会の
「指導者募集」の足を引っ張るつもりはありませんけれど
なんによらず、商売には、
     〔そう、教室を始めるということは、
      教育者になるということよりも、
      商売をはじめるという部分が大きいのです〕
リスクが伴います。

例えば喫茶店を始めるにも、本屋を始めるにも、ブティックを開くにも
集客力があるかどうかという、【賭け】が伴うわけです。

その点、【くもん】というブランド名で集客は可能であるから、
借金をしても始める価値がある・・・・ということなのでしょうけれど
私の場合、
それまでの資本投下〔まるきりのタダ働きだった期間の労働対価を含めて〕の
回収に取り掛かれると思い始めた頃、
うちの生徒の大半が通ってきている小学校のまん前に新教室開設、
なんて目にあっていますから、
いうなれば、ようやく借金を返し終わる頃になったら、ということですから
多額の借金をしてまで、はじめるのはどうかな、と思います。

もしも、教室を始められるのなら
初期投資は返って来ない、返ってこなくても自分の好きなことに使ったから良い、
例えば長めの海外旅行に行ったつもりで、とかね
そういう気持ちでやれる人に限ると思います。

儲けるつもりで資本投下ということでの借金は、
他の業種は知らず、くもんのフランチャイズ下ではおよしになったほうがいいです。



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