公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

テスト結果に一喜一憂塾家業

2007-11-21 | 現在の教室運営
こどもを集めて(勉強)させる塾、
であれば、結果を求められるのは当然の事。
だけど・・・・

果てしない親の欲望に、ちょっとグロッキーです。

あれも教えたい、これもわからせたい、
計算だけではダメなのよ、おんなじ国語のテキストを何度復習したって
語彙は増えないし、読解能力だって、文章の形式がちょっと違っているだけで
もう読めなくなっちゃうんだから・・・・

公文で一生懸命育てたはずの生徒が、中学から他塾へ行って
「なんでよ、小学校のうちに中一レベル、中二レベルのとこまでやれていたのに
入った高校はその程度なの?」
歯軋りする想いでいたので、
五教科対応の教室にできて、これで、私流にみんな鍛えてあげられる・・・・

小学校の時、何かとお友達とのトラブルが多くて
お母様が時折涙ぐみながら相談に来ていた現在中一の○○君。
『やったよ!! 450超えたからね』満面の笑顔で報告してくれました。
宿題はやってこない、なくす、教室でもダラダラ学習で
「もう、やめさせます」と何度かお母様がキレていたことのある中二の△△君。
『先生、ボク、続けてきてよかった、やめないでよかった。
五教科476点にたどり着いたよ・・・・』
こんな報告に、心がほっくりと暖かくなる時があるからこそ
『色々ご心配いただいて、ほんとに感謝していますが、他塾へ』
なんて挨拶にも何とか耐えていけるというもの。

煎じ詰めれば、公文時代の同学年同期の入会なのに
あの子は450取れてるのに、うちの子は430どまり・・・・
よその塾ならあの子より点が取れるようにしてくれるんじゃないかしら・・・・

あの子もこの子も、みんなみんな
その子のベストの能力を、
そう思って、せっせとプリントを作り
ああだこうだと見通したてて、
自分で学んでいける子に育てよう、
教わることを当てにしてたら、一生リーダーシップはとれないよ・・・・
なのに、
目先の得点だけで、あっちの塾、こっちの塾はどうかしら・・・・

私って、生徒に入れ込みすぎなんですって。
アシスタントの先生達に時々言われます。
時に娘にも。
でも、でもね。

このところ、親のご希望に沿おうと長年気を使ってきた生徒の
退会希望が続いて、ちょっとくたびれています。

今年だって、15人の新入会はあったのですけれど。
みんな元気に学習しているのですけれど。

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