公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

乱雑な字

2019-11-26 | 現在の教室運営
くもん教室だった頃、保護者から「字がきたない」という相談をよく受けました。

私自身決してきれいな字を書ける方ではないので、
教室便りはもちろん、連絡ノートなどへのコメントもワードでプリントしていました。

当時、事務局員などに相談すると
「ぱっと答えがひらめく速度に手を動かす速度が追い付かないので
走り書きのような感じになってしまうのは仕方がない」というようなことでした。
で、
対応トークにそれを取り入れ
「よくできるようになっていると試験の時などは時間に余裕があるので
応えに確信をもって丁寧な字が書けるのでご心配なく」
などと保護者にはお伝えしていたものです。
もちろん、一方で教室では
「採点者に読めない字は×にする」とはうるさく言っていましたが。

ある時、
中学生になってはじめての定期テストの数学答案を教室へ持参した子がいて
「へえーっ、こんなにきちんとした字が書けるんだ」と驚いて
スタッフにも回覧したものです。
この子の普段の文字の乱雑さときたらひどいもので小学生時代に
始終「これなに? 読めないから」と採点スタッフにも注意されていたのです。
でも、「肝心な時には読める字で書けるんなら、いいんじゃない?」
しかしまあ、
この子はその後普段でも比較的整った字を書くようになったのでしたが。

ちゃんとできるようになれば、おのずと丁寧な答案が書けるということを
この子のことで証明できたように思い、
また、他の中学生の場合もたいていはテストの答案は読める字で書くようになっていたので
普段の字の乱雑さは気にしないようにしてきました。

ところが。
独立教室にして国語指導に力を入れだして気づいたことがあります。
それは
雑な字を書く子は漢字を覚えない
英語のスペルもいい加減だということ。

続きは次回、「乱雑な字-2」で。
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