とうとう12月、師走となりました。人の動きもどこか忙しなくなってきていますね。街に流れる音楽もなぜか気を急かせませんか。
忘年会、クリスマス、お正月など近しい人たちと過ごす機会が多くなりますね。
(文化の郷、日本庭園にて撮影)
寒い日の夜空を見上げると、星や月がくっきりときれいに見えます。
今回は、ちょっと月の満ち欠けで一ヶ月を数えていた旧暦(天保暦)で季節を感じてみるのは、いかがでしょう。
お盆や七夕祭りのように、今でも、旧暦で行事を行う風習が残っている地域があります。
現在は、明治5年(1872年)改暦された太陽暦(グレゴリオ暦)です。それまでの暦を旧暦、太陽暦を新暦と呼んでいます。
旧暦は、月の満ち欠けで一か月を数えていました。新月を月の始まりとして、15日が満月、次の新月が来ると次の月の1日としました。
新月から新月は平均して29.5日間で、1年が354日になります。太陽暦の1年より短いため、ひと月分のずれが生じた時に、閏月を設けているのです。
新暦は地球が太陽の周りを回る周期を基準にしており、一回りするのに365.24…かかります。
旧暦には、各月で呼び名がありました。呼び名の由来を知ると、より季節を感じることができますよ。
1月/睦月(むつき)・・・・・ お正月に親族が集まり仲睦まじくする月
2月/如月(きさらぎ)・・・・ 寒さから、衣を重ね着する月
3月/弥生(やよい)・・・・・ 暖かくなり草木が生い茂る月
4月/卯月(うづき)・・・・・ 卯の花が咲く月
5月/皐月(さつき)・・・・・ 苗を植える月
6月/水無月(みなづき)・・・ 田んぼに水をひく月
7月/文月(ふみづき)・・・・ 七夕に歌や文を書く月
8月/葉月(はづき)・・・・・ 木々の葉が落ちる月
9月/長月(ながつき)・・・・ 夜がだんだん長くなる月
10月/神無月(かんなづき)・・出雲大社に神様が集まるので、他の地域では神様がいない月
11月/霜月(しもつき)・・・・寒くなって霜が降りる月
12月/師走(しわす)・・・・・忙しくて師匠も走り回る月
いかがですか。いにしえの人々は、自然を敬い、感謝し心豊かに日々の’暮らし’を営んでいたのですね。
来年は、旧暦入りのカレンダーを掛けてみるのもいいですね。12月せかせかしますが、たまにはお月様を見上げてみてください。
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~~~伊丹市立伊丹郷町館~~~
旧岡田家住宅・酒蔵<重要文化財>
旧石橋家住宅<県指定文化財>
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-28
電話 072-772-5959
10時~18時開館(入館17時半まで)
月曜休館(月曜が祝日の場合翌日)
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