市内にある文化碑が、現在60基設置されているのをご存知でしょうか。
また、鬼貫句碑が市内に7基あります。
江戸時代、伊丹の酒の名声が天下に拡がるにつれて、文人墨客が来遊し、伊丹風俳諧をはじめとする文化活動が盛んとなり、
酒の町、文化の町として繁昌したことで、多くの文化遺産が残されました。
昭和五十七年から、“歴史を今に生かす市民文化都市”のテーマで、新しいまちづくりが提唱され、
その一環として伊丹に残された詩歌や文章を文化碑として、ゆかりの地に設置することが決まりました。
この事業は、伊丹市文化財保存協会が担当されました。
市民の方から、散歩の途中で偶然文学碑見つけられて、お問い合わせが時々ありましたので、いくつかをご紹介いたしましょう。
碑番号② 建立場所:春日丘6丁目 産業道路伊丹坂トンネル上
藤原定家 「ゐなやまの 山のしつくも いろつきて しくれもまたす ふくるあきかな」
(猪名川上流の山も色づいて、時雨も待たず、ふけ行く秋の風よ。山の秋もいよいよ深まっていく―)
碑番号④ 建立場所:緑ヶ丘1丁目 緑ヶ丘公園内遊園地横
上島鬼貫 「おもしろさ 急には見えぬ ススキ哉」
(眼前のすすき、このすすきのもつ味は静かにじっくり見ていてこそ感じられてくるものだ。)
碑番号㉗ 建立場所:寺本2丁目 昆陽寺境内
後醍醐天皇 「命あれば 昆陽の軒端の 月も見つ 又いかならん 行末の空」
(命あればこそ、こうして昆陽の宿の軒端の月も見ることができたのだ。これから先も、またどのような、
思いがけない経験をするであろうか。)
碑番号㊾ 建立場所:中央3丁目 白雪長寿蔵前
若山牧水 手に取らば 消なむしら雪 はしけやし この白雪は わがこゝろ焼く
(手に取るとすぐにも消えてしまうと思われる白雪 ああいとおしい白雪よ この白雪は私の心を焦がさずには
おかないのだ。)
散歩中に出会えば、足を止めて一読を!
お問合せ: 教育委員会事務局生涯学習部 社会教育課文化財担当
電話:072-784-8090 ファックス:072-784-8083
※「文学碑をたずねて」参照(伊丹市文化財保存協会発行)【観光物産ギャラリーにて販売】
■ 休館中の仮事務所移転先 ■
東リ いたみホール (伊丹市立文化会館) 内
〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前1-1-3
休業日:火曜日 (祝日の場合は翌日) ※東リ いたみホールの休館日に準じます。
受付時間:10:00~18:00
TEL 072-772-5959
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※TEL、FAXはこれまでと変わりません。