本日初日！『おくりびと』

いま渋谷のネットカフェで、時間つぶし（笑）
ミスチルの「HANABI」を”もう１回””もう１回”と、連チャンで聴きながら。

午前中から先日亡くなった方のお墓参りに行き、
家に帰ろうと思ってたところで、電話。

オーディションの相手役お手伝いに来れないか？と。
そこで渋谷で出てきて、ひとしきり雑誌など読み、
オーディション用台本を覚え、あとちょっと時間がある。

滝田洋二郎監督「おくりびと」です。本日初日です。
あせらなくても良いけれど、
早めに観てぜひ、広めていただきたい～～！

この作品は、山形県酒田市でロケが昨年春に行われました。
私はちょうどGWの終わりのころ。
もう桜は散り気味のころロケに参加しました。

前泊だったので、ネットであらかじめうまい寿司屋など調べ、
これがまた本当においしくリーズナブルなお寿司を食べた。

その中でも”太刀魚のあぶり”今までのお寿司の中で３本の指に入った！
かすかな香ばしさと、ふわっとした白身のやわらかさ。
あぁ～～うまかった。

私は、こういう地方へ行ったときの食べ物、遊びものには貪欲だ。
東京で数日休みでも、２回くらいしか外へ出ないという、
ぐーたらぶりも、地方へ行くととたんに行動する。

ひとつ付け加えるならば、
撮影後、帰りの飛行機までの待ち時間で、近くの温泉へも行った（笑）
もちろんリサーチ済みであった。

さて「おくりびと」ですが、
知人友人にお勧めすると、いくつか誤解というか、
「あーそういう感じじゃなくて・・・」てなことがあるので、
ピックアップしてみる。

・死に化粧の映画じゃない。
　これは宣伝のメイン写真のせいか。。
　ひょんなことで、納棺師という職業に就いた男性と、その妻を中心にしつつ、
　まわりの人々のこともしっかり描いています。
　
・死をテーマにした暗い重い映画なんじゃないの？
　テーマなど大げさにかかげてる押し付けがましい作品じゃなく。
　お葬式の場面もあるけど、ユーモアや「こういうお葬式もあるんだなー」と、
　どーんと暗い気持ちにはならないようにできてます。
　テーマではなく、もし感じてもらえるとすれば「生」のほうかと。
　
・グランプリ獲った凄い作品
　いやいや、ありがとうございます。確かにクランプリもいただきました。
　自信を持ってお勧め出来る映画ですが、
　凄いかどうかは、観た人しだい。

・感動作なんでしょ！
　はいはい、そういう面はありますが、
　それも観た人次第。
　誰かの、どんな方にも何かしら感じられる場面があるとは思うけど、
　絶対感動！かどうかは、観た方次第。


とても評判がよく「イイんでしょ！」ってハードルが高くなった気がして、
ご案内してみました（笑）

観た方に、思いを託せる映画になっております。
過度の期待を一度取り払って（笑）
ゆったりした気分で観はじめてもらえたらと思います。

小山薫堂さんの、
日常生活で使われる言葉をちりばめた力の抜けた品のある台本。

久石譲さんの、
物語に寄り添うような、風景に溶け込むような音楽。

滝田洋二郎監督はじめスタッフの、
丁寧な丁寧な、ひとつひとつの場面を大切にしてくれた心意気。

本木さん広末さんはじめ、
キャストみんながたぶんこの映画を信じて演じた、静かな熱。

そして、観てくださった方に感じてもらう気持ち。
堂々と笑い声を上げても、
涙を流しても、
鼻をすすっても、
すっきりしても、いい映画です。
どうぞ感情の流れるままに、二時間少しをすごしてください。


そういうすべてをこめて、
今日封切られた「おくりびと」が、
どんな風に育ってゆくのか、キャストの一員として楽しみにしてます。


私の出番のヒントは《キスマーク》です。

ぜひ、劇場でごらんください。


さて、台本の復習をして”もう１回”とミスチルをあと少し聴いて、
出かけます～～。

『おくりびと公式サイト』