かるい散歩

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はやしだみきのブログ

読書熱

2006年05月22日 03時01分42秒 | 読み物
またここのとこ読んで読んで。。。

■重松清  しつこく読んでます。。

『熱球』
これ、実は2ヶ月ほど前に読んだんですが、あまり内容覚えてません(汗)
読みながらも、私にはイマイチと思ってたふしがあります。
でも重松さんらしい、40代前後の人の帰る場所はどこだろう。。。みたいな話だったかな。

『カカシの夏休み』
どーも話が男性に(お父さん)に集中してて、乗り気がしないで読み終わったような気が。。


『疾走』サブ監督で映画化されたヤツですね。
少年が大人になってく話しですかね。
その手のものの、キレのある鋭さだったり、重々しい純粋さだったり嫌いじゃないみたいで。
しかし。。。重かったなぁ。重いばっかじゃないんだけど、
まさに疾走。 男の子には疾走、ひたすら走る姿が似合いますね。

『隣人』
聞けば「あ!あの事件」と思い出すような事件を、
重松さんなりに書いたもの。「へーーーそういう見方もあるのね」と思った一方、
センチメンタルすぎ。。。な気もした。

『リビング』
家族の話。さらさらと読めて、軽い感じながらどこかささくれたような人の姿を書くのが
うまいんですね。

■立原正秋

『春の鐘』上・下
文体も、出てくる人物もおくゆかしい昔の日本人を表してました。
大阪に1週間ほど行ってた時に、ホテルで読む用にブックオフで一冊100円で買ったもの。
京都や奈良が舞台で、いろんなお寺やらの描写が細かくされてますが、
ちょっと上流の雰囲気出しすぎで。。でもおもろかったです。

■伊集院静

『アフリカの王』上・下
ムパタサファリクラブ
知らなかったんだけど、アフリカのケニアのマイサマラ国立公園の中にある、
オロロの丘っちゅーとこに、ホテルを建てた日本人の方がいるんですね。
そんなことも知らず、最後までこれは小説だと思って読み続け、
下巻の最後にURLがあってビックリ。
行ってみてぇーーー。

海峡三部作
『海峡ー幼年篇』『春雷ー少年篇』『岬へー青春篇』
これまた少年というか、一人の男が青年になっていく課程の話で。
自叙伝的長編だそうです。
なんとなく、重松の『疾走』とかぶるというか、情景が似ているとこもあり。
この主人公の英雄もよく走る。まさに疾走。少年には疾走が似合う。
この人の文章は好きです。
全体的には静かに感じられる熱いモンが伝わって来るんだよなぁ。
品があるし、艶っぽくあり、微妙な出過ぎない情景もなつかしい気がして。

■宮部みゆき
『幻色江戸ごよみ』
未だにまだこの人の事をよく知らないのですが。。。
江戸に生きる人たちの、ちいさなお話。
大きな話じゃなく、あくまで他の人はこんな事知らないからってな感じの、
きれいな小石を拾い集めたような短編集。
お話の展開の緩急絶妙。ちょっとした箸休めみたな隙が絶妙。

BGM:今回はなし。

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