もうすぐ空が真っ赤に燃えはじめる 大きな空一面に
虹のように日が落ちて 旅の終わりも虹色がいいと思う
日が落ちて空が燃えだすと 川面もさわぎを加速する
伊吹が灰のように燃えだす 8月のシモツケソウのように
夕焼けが冷たいのは はげしい川音にまわりの透明な膜が千切られてゆくからだ
気が狂ったように水の流れが落ちた日に向かって 先をあらそっている
足元に水流が迫ってくる 私はいっしょに行くことはできない
夕焼けが真っ赤だ 夕焼けのだびに こんな夕焼けは始めてだと思ってしまう
雲の帯が燃えはじめ みかん色の道の少年の自転車
赤い金色に染まる湖の記憶 父がいて 母がいて・・・・
9月のサラシナショウマに揺れた 伊吹の火の粉も燃えて尽きてくると
夕焼けは夜の幕を降ろし始める でも旅の終わりじゃない
おや うしろでお月さん あんたも夕焼けの旅立ち??
non_nonさんのソースをおかりしました ありがとうございます
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