タソガレブログ

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「とらドラ8!」

2009-03-16 00:45:31 | 本の感想
「とらドラ8!」竹宮ゆゆこ 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)

雪山スキーの修学旅行の話。
アニメでも見たはずだが、8巻は素晴らしかったです。
苦いどころか激辛だが、そこがいい。すごかった。
なんかもうなにを言えばいいの?
何って、何ってさ!


  だから、気がつきやしなかった。ちょっと離れて座っていた『例の、あの人』は
  全身をレーダーみたいにして、騒々しいざわめきの中で竜児の言葉だけを拾い
  聞こうとしていたのだった。そして、聞えてしまった二人の会話を、すぐに
  正しく理解していた。
  自分が意識的に、そして、本当に無意識にしていたこと、そのすべてが、
  どれだけ効果的であったかも理解した。
   (略)
  実乃梨はただ一人、顔を両手で覆い隠し、声も出さずに体を小さく小さく
  丸めて、しばらく泣き続けた。



最後のページのみのりん・・・。
みのりいぃぃぃぃいいいいいいいいいんんん!!!!(涙)
(ショックでなにも言葉が思いつかないよ)

5巻以降くらいから、竜児の視点でなく神の視点で書かれる女の子達の
だれも見ていない姿が、ものすごく効果的でショッキングです。

こないだとらドラ!の話をした友達(♂)が
「みのりんはダークサイドに堕ちてるから~」とか言って
大河がかわいいばっか言ってたけど。
男にみのりんの真意なんか分かってたまるか!くそ男子め!
みのりんは健気とかいうレベルじゃない。自分の全てを投げ出すだけじゃなく
ある意味計算ずくで、竜児を傷つけようとしてる。
そんで、自分がその何十倍も自分できずついてる。
それぐらい竜児のことも大河のことも好きなんだ。
やばいよ、みのりん。
書いてて涙出てきた。


竜児の独白だと、この部分がすごく好き。ぐさっときた。

  なぜ、いっそのこと、「おまえなんか嫌いだから付き合う気はない」
  といってくれない?
  ああ―――なるほど、傲慢でずるいからか。傷つける勇気はないと
  いうわけか。でもそれが、より一層、深くこの傷を抉るのだけど。


ほんと言うと、クリスマスのあたりから、みのりん<大河なんじゃないの?
って思っていたんですが。でも、竜児は本当にみのりんも好きなんだと
再確認しますた。大河は大事。みのりんは好き。

あああ。せつなすぐる。にがすぐる。

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