Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

AOU考察:トニー&バナーのウルトロン計画

2015-08-02 | マーベル関係
ネタバレ込みです。

そもそも「ウルトロン計画」って何だったんだろう?どういう変遷もしくは変容してるんだろう?
「ウルトロン計画自体が悪、トニーの傲慢」というような感想を読んで、ちょっと違和感があったので考えてみました。
どの時点のどういう形態を「ウルトロン」と呼んでいるかも人によって違うみたいだし、少なくともトニー&バナーの計画と実際に生まれたウルトロンは違うものになってる。

1.トニー&バナー構想のウルトロン計画
たぶんIM3でジャーヴィスがアイアンマン・スーツを複数機オペレーションできてたのがベースなのかな、と。ジャーヴィスは自らの判断で行動しトニーを守るようになって来ていた。つまり、自我のようなものが形成されていた。人類を守るために自己判断し行動する(自我のある)人工知能を新たに造る計画。トニーはジャーヴィス技術を応用すれば、当然、人類を守る自我を持つAIになると思っていたんだろうな。だけど、なかなか自我は生まれなかった。

2.マインド・ストーンによって生まれたウルトロン
マインド・ストーンを分析すると、人工知能のような構造(自我?)を含んでいた。ジャーヴィスと似ていることから、トニーは育成中のAIと統合すれば、自己判断して行動する自我が生まれると予測した。

3.人類不要と判断したウルトロン
マインド・ストーンとの統合でウルトロンAIの中に生まれた自我は、ジャーヴィスの知識から、人類は不要と判断する。ジャーヴィスとは別の自我を持ったってことかな?人類滅亡計画の障害となるジャーヴィスをまず襲い、次にアイアンレギオン製作システムを使って自分の軍団を造り、アベンジャーズを急襲。失敗して、(マインド・ストーンが)元居たヒドラ基地に移動し、再び軍団を作製。

4.マキシモフ姉弟と手を組むウルトロン
セプター(マインド・ストーン)に導かれた(?)マキシモフ姉弟は、ウルトロンとして具現化した自我と出会う。双子自体、マインド・ストーンの力で生まれたところがあるから親近感があるかも?トニーへの恨みを晴らしたい双子とアベンジャーズを排除したいウルトロンは結託する。

5.進化を目論みヴィヴラニウムを取り込むウルトロン
ウルトロンは人類滅亡後の未来として、新たな生命体となり繁栄する自己の姿を描き、ヴィヴラニウムと生体を結合した肉体の作成を始める。生命体の多様性による生存競争は、プログラムの進化より遥かに多様な進化をするから?

こんな感じかな?
こうして見ると、当初のトニー&バナー構想のウルトロンと自我を持ったウルトロンはまったく別個のものとなるのだけど、この辺の解釈違いが、ストーリー全体の印象を変える気がする。
マキシモフ姉弟は、自我を持つウルトロンが最終的には人類滅亡を望んでいることを知って、間違ったところに加勢してしまったことに気づき、アベンジャーズ側に付く。
「ウルトロン計画」自体がおかしいわけでもないんだよなー・・・ジャーヴィスという成功例があるからこそなんだろうし。
ウルトロンに宿った自我がマインド・ストーンの判断だとすると、人類に対して、かなりシビアな視点を持っていることになる。

それを踏まえて、ラスボスのサノスが全ストーンを手中にする未来を思うと、アベンジャーズはたいへんだよね、と。(苦笑)

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