Takの秘密の木

誰にもいえない気持ちは、誰もしらない秘密の木の洞に、こっそり語って蓋をするんだって。@2046

「アラン、お前にはまだ何も見えてない。」

2010-06-01 | ドラマ・映画・舞台の感想
てことで。
アランことティムさんが、グラバー役に決まったそうです。
龍馬伝のキャスティングは、何気にハゲタカ率が高いっすね。(笑)
良い作品を生み出す良い仕事したもんねー・・・・・。

ハゲタカのDVDをまた見直してみて思ったんですけど、タイトルのようなセリフが多いんですよね。
いろんな人がいろんな立場で、この手の言葉を口にしてる。
「お前は何も見えちゃいない」とか「あの子、何も分かっていない」とか。・・・・
すごく自信満々で尊大なセリフなんだけど、でも一度として、「そんなことはないな」と思ったことないし、腹立たしく感じたことも、納得いかなく感じたこともないんだよなー・・・・不思議と。
もう一方の、分かっていない人や見えていない人が、必要以上に愚かだと感じたこともないし。
ストーリーや感情の流れに整合性があって無理がなく、構成が緻密だってことなんだろうな。
これって、結構すごいことかも。
視聴者が常に「ほんとにそう!」って一緒に合点が行くスタンスでいられる。共感できる。
辻褄があってて説得力があるんだよね。
改めて、とても完成度が高く、良くできた脚本だなー・・・・・と感心する。
また、俳優さんの演技にも隙がないんだよね。
タイトルのようなセリフを言うと、どうしてもドヤ顔とか、してやったり顔とか明け透けにしちゃう人とかも多いと思うんだけど。
もしくは、わざとらしいほどのクールぶりとか。
でも、そんな陳腐な演技する人は誰ひとりとして居なくて、もっと真に迫ったリアルな表情で、視聴側としても素直に気持ちよく見てられた。
飯島こと中尾さんのセリフも、結構好きなんだよな~。(笑)
「かっこええな、芝野。お前はいつもかっこいい。だからダメなんだ!」
すっげー偉そうな決めつけ文句なんだけど。(笑)
でもなーーんか、納得行っちゃうんだよねー・・・・・・。
別に"芝野がダメ"に賛同するとかいう意味ではなくて、飯島がそう言うのも、芝野がそう言われるのも、なんか双方分かる気はするというかー。・・・・・
で、双方の心情や状況を深く推し量ると、うーむと唸るしかない。
その深みや手触り感がすごくおもしろい。
深く手を突っ込んでも、それに応える質感があるのがいい。
映画版の方の、
「強くならなきゃ人を殺してしまう。それが資本主義だ。」
というセリフもいいんだよねー・・・・・。
一見、大げさに聞こえる人も多いかも知れないけど、作品を見れば納得するしかないと思うし。
それが、鷲津が強くなろうとした理由でもあるんだよね。「紙っきれのために、自ら首をくくる人もいる」からこそ。
映画版のキャッチフレーズは、
「何のために戦うのか。何のために働くのか。」
これが、細いながらも全体の真芯を脈々と貫いていて、そこから繁る枝葉が生き生きとビビッドに輝いてる。
人はそれぞれ、価値観や考え方が違うもの。正義を語るのは実はものすごく難しい。
でも、だからこそ、それぞれの信条に納得がいくんだよね。
だから鷲津は、「その男、悪魔か救世主か」と呼ばれたわけで。・・・・・
その多面性にこそ、リアリティが宿るというか。・・・・

さて、龍馬伝第22回。
ハゲタカのDでもあった大友さん演出の回ですが。
今回は、前回に比べると今一って感じだったな。・・・・
白洲次郎の時もそうだったけど、大友さん演出は、時々感情表現が大袈裟過ぎて、やり過ぎる嫌いがあるような・・・・・。
それが良い時は良いんだけど、過ぎたるは及ばざるがごとしで、ちょっとくどく感じることも。
登場人物が、最初から最後まで大声で叫んでたりとか、号泣し過ぎてたりとか。・・・・・
でも、映像はすごく凝ってて綺麗なんですけどね。
美意識や作り込みは、映画指向な印象で。
近藤役の原田泰造さんの写し方とかもすごくいいなー・・・・と思ったし。
でも原田さん、セリフは何言ってんのかわかんなかったけど。(笑)
以蔵ちゃんは、もうもう不憫さ全開で。あれじゃあ、身体中傷だらけだったでしょうね。
真木さんのお龍は、なかなかドスが効いててようございました。


げつく。
困ったことに、女性陣の誰一人として感情移入ができない。
一番その言動を理解できるのは柚月ぐらいかなー・・・・・・。
少なくとも、葉月のビジネス手腕とか状況読みぐらいには共感したいのに。
退職直前に守秘義務契約とかありえんわー・・・・・。
そもそも、慈英さんの退職をまったく予想してなかったなんてこと、ないでしょうに。・・・・・そんぐらい見越しての帰国命令じゃなかったの?
だいたい彼はファイナンス担当なんでしょ?退職金の上乗せなんて必要ないって。逆に、誓約拒否、機密漏洩、背任で訴えてやればいいじゃん。あと風説の流布?不当解雇の惧れもないんだし。
それより、長年のブナ材取引先との間で遺恨が残らないように、先に何らかの手を打っとく方が重要だと思うけどね。
敏腕経営者のわりには「何も見えて無」さ過ぎって感じ・・・・・。ホテル住まいはコスパ悪過ぎるし。
まさか税金対策で、宿泊代をリサーチ費扱いとかにしてないよね?(苦笑)
宣伝広告費を湯水のように使ってるし・・・・・こわっ。
おやじを上海に帰らせてあげたのは首尾は悪くないと思うけど。
そもそも、なんでシュウメイが親父の帰国を恨んでたのかの方が、わからないし・・・・。
二宮も葉月に「シュウメイに謝んな」って・・・・・・なんでーーーー??
なんか全体的に私にはよくわかんないんですけど、とりあえず、私は柚月一押しってことで。(笑)

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