ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

思い出のあの子・・・

2011年01月20日 15時45分08秒 | 

あの子がウチへやってきたのは、1996年の初夏である。

1990年以前から、この子を探していたんだけど、そのとき既に絶版だった。

運輸省の規制が打ち出されて、その後の数年間にモンゴルへ寄付した人達も

大勢居たものだ。

運輸省は、この子もトラックと同じディーゼルエンジン搭載車だから規制するという。

日本には”自動車文化”なんてこれぽっちもないんだ。

モータリゼーション?自動車評論家?なんでぇ?そんなのって!

本当に歴史に残るような名車なら、当然例外措置を講ずべきである。

例外措置を受けた車に乗るのなら、しかるべき税金支払いにも耐えようではないか?

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そもそも、何を持って名車とすべきか?

そういうスタンダードも何も無いのが日本の自動車文化なんですなぁ。

だから、ベンツだ、ほれポルシェだ、BMWだなんて言うと、何故だか?

へへーっとなって地べたに這いつくばっちゃうのが外車オーナーだわね。

でも、だからといって決して、イギリスのライトウェート・スポーツなんかには目が行かない。

排気量1,200ccのロータス・エリートなんて興味も何も持たないだろ?

ワークス・ヒーレーなんてものにも、フォード・コスワースのエンジンなんてのも

みんな、興味を持ってないんだな・・・

ブランドとして通用するものでないとダメらしい・・・

昔々、スポーツ選手が金を儲けるとアメ車を買いこんで威張ってたのと何も変わらない。

小金持ちにとって、車ってのはブランドなんだぁ~

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オイラがゴマメの歯軋りの如く怒ってみても、どうにもならない。

なにしろ、もはや日本国内ではお上のご指導のもと、乗れないことになったからである。

ほっておけば、スクラップにするしかなかった(号泣)。

で、モンゴルで乗って貰えるのならと、

泣く泣く愛車との別離を決心した人が多かったのである。

自動車のエンスージアストってのは、自分の愛車は生き物と同じ目線で

見詰めているから、解体されるなんて思うと、身が切られるほど辛いのだ。

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ところが、その後、この子を愛するあまりに英国の某部品メーカと協力して、

日本のフザケたルールをかいくぐる部品(インテーク系)を

開発させて輸入した業者が現れたのだ!!ばんざ~い!

奇跡的に再び日の目を見ることになったのが、この子である。

モンゴルへこの子たちを置いてきたオーナーの気持ちは如何ばかりで

あったろうか。

で、オイラもこの子とお付き合いすることが出来るようになったのだ。

1996年の初夏。川崎市にある自動車販売業者のヤードに

この子が居た!!

なんと、ペイントはオリジナルのままで、サビなど何処にもなかった。

この子はもともと林道作業車と定義されていて、雪の中でも仕事を

していたので、路面にまかれた凍結防止剤などによって、

フェンダー下やボディの下の方から腐食するケースが多い。

リビルトするにしても、腐食していない個体を探さねばならぬ。

おそらく、屋根のあるガレージで大切に扱われていたのだろう。

ボーナス(当時はまだ、そんなものを貰ってた)はたいて・・・

ウチに来てもらったな。

<白馬から下ってきて、林の中の道で一休みのBJ>

関東地方をそこそこ走ってから・・・

1997年には四国へ連れてきた。

あっちこっちへ一緒に行ったなぁ。

魚釣りもしないのに槍戸川へいったり、

剣山スーパー林道を走ったり、

鮎喰川沿いに徳島へ出たりした。

<徳島は、槍戸川に佇むBJ>

 

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以下はミニチュア風にして、オイラの机に飾っておきたい衝動に駆られる写真となった

あの子の写真です。

 

<海部川の支流沿いの林道にて>

 

<香川県の山奥で>

 

本当にオモチャのように可愛い子だったが、別れの時は冷酷にも

やってきて・・・・・

今は、大事にしてくれるご主人と茨城県は水戸市内に住んでいると聞く。

もし、水戸方面にお住まいの方が居られたら、あの子に逢ったかもしれない。

古い写真の整理から、思わず目頭を熱くしているGinjiroです・・・

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ランクル最高!! (松ちゃん)
2011-01-20 23:53:36
ランクル40、改めて見るとすばらしいデザインですね(もちろん性能も)。寄目の丸目、愛嬌があってかわいらしいですね。

それに比べ最近の車は怒ったような威嚇するような顔つきで好きになれません。運転手もみんな不機嫌な顔をしています。対向の際、避けてもあいさつもしない人が増えました。

40ほどは愛嬌はありませんが、70をお互いに大切にしましょうね。今年も一緒に爆走しましょう(笑)。
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ブログ村から来ました (G)
2011-01-21 11:01:14
ブログ村→趣味→その他趣味→囲碁からやってきました。

見るも涙、語るも涙のBJですなぁ。
あれ程惚れていたカボチャを手放し、しょう
もないワゴンを見たときを忘れられません。

存在感のある、ええ車でしたなぁ。

これ以上は涙で目がかすんで書けません。

部屋の掃除してるの???
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松っちゃん! (ginjiro)
2011-01-22 07:48:15
BJ40シリーズ・・・とにかく頑丈な車でした。
アスファルトではヨタッてましたが、ダートへ行くと、

とたんに目を覚ましたトラのやうに走ったのが懐かしいです。

今は70大事に乗りたいものですね。

今年はゆっくり自然に溶け込む走りを目指します。

ありがとうございました。
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ブログ村から? (ginjiro)
2011-01-22 07:53:38
わぁ!めんどいことしてきたんやなぁ。

カボチャの馬車はシンデレラしか乗せないんだよね。

オイラが馬鹿でした・・・いくらなんでも

BJそっくりのランクル、日本でも売り出しましたね!いわゆるFJクルーザとして米国で売ってたやつ。

でもなぁ・・・似て非なるものかもしれないww

コメント、ありがとうございました。

蕪、大根、ほうれん草・・・ありがとうね。
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部屋のさうぢ・・・ (ginjiro)
2011-01-22 07:55:30
う~ん・・・

オイラのひざの後ろを突くようなこと言うなぁ~

ガクッとしますぜ。

でも、近々マジでやらんといっか~んと思うちょりま。
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