思い出してみると、今年のまだ寒い頃に皮工芸の展示会みたいなのを見に行ったのでした。
親類がそこへ何やら展示してると言うものですから。
地図を調べてノコノコ出掛けて見ると
な~るほど皮細工の作品が展示即売されていました。
だけどオイラが欲しいと思うようなものが無い。
何度も書いていて、恐縮なんですが
昔の男共は粋だった。
それに比べると現代の男は・・・とはいうものの
アラセブにもなって今更粋なものを持ちたいとも
格別思わなかったんだけど・・・
丁度、今年はそろそろ彫金を再開したいなぁという気持ちもありましたし。
しからば、皮細工と彫金をミックスしたら少しは粋な物が作れるかもしれない。
そんな気持ちが漠然と沸いて来たのでしたか。
世の中って奴は皮肉に出来ていて
カフリンクス(カフスとかカフスボタンとも言います)をして仕事をしてた時は
彫金なんか頭にも浮かばなかったのに
仕事を止めちゃってから彫金を始めて
カフリンクスなんか一杯作りました。
でも、
自分でカフスをして出掛ける機会など皆無な生活。
それならとペンダント・トップも山ほど作りましたが・・・・
首が一個っきゃないのに幾ら作っても仕方が無い。
改めて自分が作ったモノをシゲシゲ眺めるとアラばかり目立って・・・
もう銀細工はやりたくないなぁ~と思い始めたのに併せて
渓流釣りが好きになってしまい、バーナーやらヤニ台ともサヨナラでした。
2004年に初めて立派なアマゴが釣れてから10年
魚釣りがメインの趣味の座を占めていました。
しかし・・・寄る年波に勝てず
最近は釣果とて微々たるものですし川歩きも危なっかしくなってる。
渓も雨不足で5月中旬にキャンプを兼ねた釣りをして以来
渓へは通っていません。
何処かで竿を折ったまま修理もせずにほったらかし状態なのも恥ずかしい限りです。
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どうやら魚釣りは趣味の王座を追われたようで
このところ頭を占めてるのは皮細工と彫金のことばかりです。
皮細工と言っても何を作ろうという目的があったわけではなく
とりあえず、パイプ入れでもと取り掛かりましたが
気合が入らず、みっともない皮袋が出来ただけ。
そんなとき
オイラ持ち物が多いのにバッグってもの持ってないことに気づきました。
それで、本を買って来て、どんなバッグが良いかな?
と色々考え始めました。
で、第一号として出来たのが小型のバッグです。
一応、皮細工の教室へ通ったのですが、そこでの製作は
大多数の人が皮を叩いたり、削ったりして絵を描いて色付けするというもの。
オイラはどうも、そういうのに興味が無いので、教室で教えてもらったのは
ほんの手始めのことだけです。
だもので、皮細工の基本は殆どゼロなんですが
自分勝手に書籍を頼りに試行錯誤しております。
このカバンはとても可愛らしいんだけど、ちょっとしたカメラが入らない。
カメラは別として小旅行に連れ出すには、まぁ使えるかな?
次に作ったのはA4版の資料などが入れられるサイズのもの。
これくらいのサイズだとノートパソコン、タブレットなどが入ります。
大型本も入るので用途は広がりました。
色合いは似ていますが
左のバッグは殆ど純白とグリーンです。
右側のはヌメ皮とグリーンの組み合わせ。
最初のバッグには裏地もないし、なんだか寂しいのと
女房に取り上げられてしまったので自分用のバッグを作るつもりで三作目。
これは二作目のヌメ皮を主体にしていますが
内ポケット用には、やや高級なエルメスのハギレ皮を使いました。
マチの部分は、これまた違う濃いこげ茶の皮を利用。
ベルトは厚さ3mmの大きな牛革から皮包丁で切り出しました。
この作業が結構大変です。
ヘボだから、真っ直ぐ1.2mほどのベルトを切り出すのが難しい。
2cm幅で均一に皮を切るのが難しい。
また、何枚も皮を縫い合わせる部分があり、そのままだと不細工になるので
重なる部分の皮を薄く漉くのですが、機械が無いのでナイフで漉きます。
この作業も苦行です。
部屋中に皮裏の細かいチリが飛びます。
なんとか出来上がったのが三作目。
手縫いのコツもだいぶ判って来ました!!
ところで!フタの飾りに登場したのが「メバル」の打ち出し彫金です。
これは彫金のお師匠様の岳父が作られたものです。
昔、コピーさせて頂いたものが手元にありましたので活用させて貰う事に!
こんなのが自分で作れたら、簡単に彫金で挫折することは無かったはずです。
デフォルメが素晴らしい。
長さ2cm弱、高さ1cmの可愛いメバルです。
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そんなこんなで4月から出来たバッグが3つになりましたので
そろい踏みさせていただこうかな?とブログを書く気が起きました。
手縫いをしても肩が凝らなくなったのは
多少は慣れてきたせいかもしれません。
これ以外にちょっと前にご紹介したシガレット・ケースと
自分用のベルトを作りました。
ホント、この3ヶ月皮三昧だった銀次郎です。
さ~て一段落したので、これからはちょっとした彫金に挑もうかなと。
コイツはちょっと大変な作業になりそうで
公言してしまうと
挫折したときの言い訳が出来ないので
モノがもし出来たら、またご案内させて頂くことにしてお約束は無し!!
なにしろ、作業用のタガネから作らないといけないんです。
オイラが今までやったことが無い技術だものですから。
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とりあえずはバッグのそろい踏みという長ったらしい記事でした。
ご精読有難うございました。
こんなに上手くできるなら、渓流グッズも作れるのではないでしょうか?
ビクとか竿袋とか、ベストや帽子などなど。
水濡れが問題ですが、晴れの日専門のおしゃれな渓流マン対象のグッズなんてどうでしょう。
あれだけ憑き物が憑いたようにやっていることが、ほんの些細なきっかけでバタリと興味がなくなったり。そして、次に復活するときは、違う視点からものを見るようになる。
まあ、なんにしろ、世の中は運や縁の賜物でもあったり。
バッグは本を見て作ったので余り知恵を絞る部分はありませんでした。
兎に角、慣れることに主眼を置いた作業でした。
渓流と皮物・・・この組み合わせがイマイチぴんと来ないんです。
おしゃれな渓流マン対象と言えば、IT師匠のイメージ。
彼ほどの釣師なら、水濡れと無縁なので何かあるかも。
私なんかは、ずぶ濡れ渓流ですから、作るものが無い!!
穴吹川釣行・・・おめでとう。マサの笑顔がマブタに浮かびます。
オイラだけかと思ってました。コロコロ趣向が変わって。
これが生業となれば、話は深刻なんでしょうけれどね。
そう言えば、一時下手なゴルフなんてものやったことがありました。
でも、この20年で1回しかやらず、クラブは腐ってます。
世の中、運と縁の賜物ですか・・・そう言われると楽になりました。
有難うございます。
私も今はピアノ練習中です。イメージが合わないのでおかしいでしょ?
しかし、美しい渓はいつまでも見ていたい!!
オイラは美しいものへの憧れが人一倍強いんです。
しんちゃんのピアノは、是非続けて、最終的にはJazzヴォーカルの弾き語りまで行ってもらいたい!
息子兄の音楽的才能を見れば、その親たるしんちゃんにも才能が潜んでいる。
テレビに写った場所はまさに私が網をするところの一ヶ所でもあります。あの淵では毎年釣り人もなくなります。私は常にライフジャケットを着ていますが、川を甘くみないことです。
自然は優しくも怖いものでもあります。人間の命なんてものは朝露のごとしです。
皆様、どうぞ水難事故のなきようにお願いいたします。
一人で骨折って動けなくなって死ぬことも良く聞きます。
香川のしんちゃんは、良くボチャンと水没してるようだからライフジャケットを!!
ウェーダーに水が入ったら身動きとれそうもないからね。