ヤブレガサ

ヤブレガサ(破傘)はキク科の花で,北海道を除く全国各地,朝鮮半島に分布し,山林の木陰に自生する多年生草本です.学名はSyneilesis palmata(Thunb.)Maxim.で,syneilesisが子葉が巻きついていること,palmata(掌状の)の意味から,葉形が掌状で,子葉が巻きついている意.和名は葉形が破れた和傘に喩えた.写真は4月,場所は京極氏館跡.

伊吹山の風景44

伊吹山の風景44
滋賀県側から観た長閑な伊吹山

ヒロハテンナンショウ

ヒロハテンナンショウ(広葉天南星)はサトイモ科の花で,北海道,本州の福井県以北,九州本部,朝鮮半島,樺太に分布し,山地の林下に自生する多年生草本です.学名はArisaema ovale Nakaiで,arisaemaがArum(アラム属)の一種,ovale(広楕円形の)のことから,仏炎苞の口辺部が広楕円形で,アラム属の一種の意.和名は葉幅が広いテンナンシヨウのことで,テンナンショウは漢名天南星の音読み.花期は5月,場所は京極氏館跡.

伊吹山の風景43

伊吹山の風景43
晩秋の北尾根

アシウテンナンショウ

アシウテンナンショウはサトイモ科の花で,ヒロハテンナンショウの変種です.京都府,滋賀県,福井県に分布し,山地の林下の半日蔭に自生する多年生草本です.学名はArisaema robustam Nakai var.ovale(Nakai)Kitamuraで,arisaemaがArum(アラム属)の一種,robustam(大形の),ovale(広楕円形の)のことから,仏炎苞の口辺部が広楕円形で,草丈が高く,アラム属の一種の意.和名は不明.花期は5月,場所は北尾根.