自分で一から装置を作って、実際にできた水を飲むようになって、あらためてこの技術のすごさを感じています。
私のような素人がやっても、簡単に飲み水が作れてしまうのです。しかも、原水がよければ、誰がどうやったってうまくいくでしょうけれど、我が家で原水として使っている井戸水は、そんなにいいものではありません。鉄分がたっぷりで臭気ぷんぷん、一晩もバケツに汲んで置いておけば、表面に油膜が張るような代物なのです。
そんな原水であっても、薬品類を一切使わずに、動力も初めのポンプアップ一回きりで、飲み水ができるのです。単純に飲めるというだけではなくて、味やにおいも、市販のミネラルウォーターと比べて遜色ありません。
必要な維持管理と言えば、ろ過層の水が常に流れている状態にするために、原水のタンクにこまめに給水することと、粗ろ過層の水面にたまる油膜を3日に1回ほどすくい取るぐらいでしょうか。今後は繁殖した藻が活性を失った後、ろ過層内で腐らないように取り除くことも必要でしょう。もちろん、全て自分で簡単にできることばかりです。
たとえ生物ろ過をせずに、直接井戸水を使うとしても、ポンプを回す必要があるわけですから、我が家で生物ろ過をしていることの運転費と維持管理費は、ほぼゼロと言っていいわけです。
この技術のすごさは、日本の水道で最もよく使われている「急速ろ過法」と比べれば、もっとはっきりすると思います。この「急速ろ過」に対して、生物浄化法は「緩速ろ過」と言われるのですが、技術の実態を表した名前ではないので、私は生物浄化とか生物ろ過という言い方をしたいと思います。
生物浄化では薬品を使えば、肝心の生物群集がダメージを受けますから、ほとんど使うことはありません。けれど、急速ろ過では原水の濁りを沈めるために、凝集沈殿剤を使いますし、細菌なんかは砂層を通り抜けるので、塩素消毒が必須になります。それでもクリプトスポリジウムは死なないし、におい物質などは除去できないので、高度浄水処理といって、活性炭やオゾンなども使うようになっているようです。
沈殿させた汚泥は産業廃棄物ですし、浄水過程で多くの動力も使わなければなりません。プロセスが複雑になれば、それだけ維持管理が煩雑になるわけですし、薬品や複雑な機械を扱うには、専門家でなければならなくなってしまいます。私のような素人には手出しできなくなるわけです。
それでいて、出来上がる水の質は、必ずしも良くない。最近、各地の水道局がペットボトルの水を販売したりしてるようですが、それは水道水そのままではありません。
例えば、大阪市水道局のウェブサイトを見ると、水道水を原水に、それを再処理してペットボトルに詰めているという事が載っています。
ペットボトルを販売するのは、水道水はまずくないというPRのためだそうですが、それなら水道水をそのままボトリングすべきでしょう。わざわざ再処理するのは、供給している水道水が、いかに欠陥品であるかという事をPRしているようなものだと思うのですけれど。
急速ろ過法では、大量の薬品類を使わなければならないし、多くの機械類、設備が要ります。その運転のための動力だって要る。専門家もたくさん要る。それだけのことをやって、出来上がる水の質は、決していいとは言えないのです。
仮に、出来上がるものが同じだとして、無薬品・無動力でそれができるのと、大量の薬品と動力を使い、維持管理が専門家でないとできないような技術なら、どちらがいいでしょうか?
経済畑の人だったら、より大きなお金が動く後者なんて言いそうですが、常識的には前者でしょう。ランニングコストがまるで違いますし、施設自体の耐用年数も大差です。環境負荷だって、前者ならほとんどありません。
シンプルなものほど壊れにくいものですが、発祥の国であるイギリスには、100年以上も使っている生物浄化法の浄水場があるそうです。日本の水道の水質基準では、蛇口から水が出る時点で、0.1mg/l以上の塩素が検出されなければならないことになっていますが、生物浄化法を採用しているイギリスには、このような基準はないのだそう。
つまり、日本では生物浄化法であっても、塩素の使用が義務付けられていますが、本来は必要ないのです。
私のような素人がやっても、簡単に飲み水が作れてしまうのです。しかも、原水がよければ、誰がどうやったってうまくいくでしょうけれど、我が家で原水として使っている井戸水は、そんなにいいものではありません。鉄分がたっぷりで臭気ぷんぷん、一晩もバケツに汲んで置いておけば、表面に油膜が張るような代物なのです。
そんな原水であっても、薬品類を一切使わずに、動力も初めのポンプアップ一回きりで、飲み水ができるのです。単純に飲めるというだけではなくて、味やにおいも、市販のミネラルウォーターと比べて遜色ありません。
必要な維持管理と言えば、ろ過層の水が常に流れている状態にするために、原水のタンクにこまめに給水することと、粗ろ過層の水面にたまる油膜を3日に1回ほどすくい取るぐらいでしょうか。今後は繁殖した藻が活性を失った後、ろ過層内で腐らないように取り除くことも必要でしょう。もちろん、全て自分で簡単にできることばかりです。
たとえ生物ろ過をせずに、直接井戸水を使うとしても、ポンプを回す必要があるわけですから、我が家で生物ろ過をしていることの運転費と維持管理費は、ほぼゼロと言っていいわけです。
この技術のすごさは、日本の水道で最もよく使われている「急速ろ過法」と比べれば、もっとはっきりすると思います。この「急速ろ過」に対して、生物浄化法は「緩速ろ過」と言われるのですが、技術の実態を表した名前ではないので、私は生物浄化とか生物ろ過という言い方をしたいと思います。
生物浄化では薬品を使えば、肝心の生物群集がダメージを受けますから、ほとんど使うことはありません。けれど、急速ろ過では原水の濁りを沈めるために、凝集沈殿剤を使いますし、細菌なんかは砂層を通り抜けるので、塩素消毒が必須になります。それでもクリプトスポリジウムは死なないし、におい物質などは除去できないので、高度浄水処理といって、活性炭やオゾンなども使うようになっているようです。
沈殿させた汚泥は産業廃棄物ですし、浄水過程で多くの動力も使わなければなりません。プロセスが複雑になれば、それだけ維持管理が煩雑になるわけですし、薬品や複雑な機械を扱うには、専門家でなければならなくなってしまいます。私のような素人には手出しできなくなるわけです。
それでいて、出来上がる水の質は、必ずしも良くない。最近、各地の水道局がペットボトルの水を販売したりしてるようですが、それは水道水そのままではありません。
例えば、大阪市水道局のウェブサイトを見ると、水道水を原水に、それを再処理してペットボトルに詰めているという事が載っています。
ペットボトルを販売するのは、水道水はまずくないというPRのためだそうですが、それなら水道水をそのままボトリングすべきでしょう。わざわざ再処理するのは、供給している水道水が、いかに欠陥品であるかという事をPRしているようなものだと思うのですけれど。
急速ろ過法では、大量の薬品類を使わなければならないし、多くの機械類、設備が要ります。その運転のための動力だって要る。専門家もたくさん要る。それだけのことをやって、出来上がる水の質は、決していいとは言えないのです。
仮に、出来上がるものが同じだとして、無薬品・無動力でそれができるのと、大量の薬品と動力を使い、維持管理が専門家でないとできないような技術なら、どちらがいいでしょうか?
経済畑の人だったら、より大きなお金が動く後者なんて言いそうですが、常識的には前者でしょう。ランニングコストがまるで違いますし、施設自体の耐用年数も大差です。環境負荷だって、前者ならほとんどありません。
シンプルなものほど壊れにくいものですが、発祥の国であるイギリスには、100年以上も使っている生物浄化法の浄水場があるそうです。日本の水道の水質基準では、蛇口から水が出る時点で、0.1mg/l以上の塩素が検出されなければならないことになっていますが、生物浄化法を採用しているイギリスには、このような基準はないのだそう。
つまり、日本では生物浄化法であっても、塩素の使用が義務付けられていますが、本来は必要ないのです。
自分もふくめ,家族が次々に風邪やらをひいていき,対応にわらわらしていました。
ようやく娘が回復傾向でほっとしてきたトコ。
生物浄化の面白いお話をありがとうございます。ジョージさんの所の水では,未だにお腹はこわれないのかな?
ところで,時々洗濯機の中に入れておくと洗剤を使わなくてもきれい汚れが落ちるというグッツをみかけるけど,あれも生物浄化なのかしら?
我が家ではしゃぼん玉石鹸のEM菌入り洗剤というのを使っているけれど,汚れが生物浄化できれいになるなら,その方が環境負荷はかからないのかしら?とつぶやきでした~
私は元気にしております。もちろん、お腹もこわしてませんよ。
洗濯機の中で…?はて?
見たことありませんが、酸化剤とかじゃないかなと思います。
生物浄化だと、どこかで微生物を繁殖させなきゃなりませんが、洗濯機の中で繁殖させちゃうと、フロックとかが洗濯ものに付いて、逆に汚れてしまいそうな気がします。
見たことないので、想像だけですけど。