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映画「12日の殺人」

2024-03-27 20:19:00 | 映画

映画「12日の殺人」

2023年・第48回セザール賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞を受賞。

監督:ドミニク・モルヨアン:バスティアン・ブイヨン、マルソー:ブーリ・ランネール

10月12日の夜、女子大学生クララが焼死体となって発見された。捜査を担当するのは、昇進したばかりの刑事ヨアンとベテラン刑事マルソー。2人はクララの周囲の容疑者となり得る関係者に聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係を持っていたことが判明する。殺害は明らかに計画的な犯行であるにも関わらず、容疑者を特定することができない。捜査が行き詰まるなか、ヨアンは事件の闇へと飲み込まれていく。

容疑者の男たちが、クララの奔放な交友関係を赤裸々に明かす一方で、彼女の友人であるナニーは、事情聴取に訪れたヨアンに対し「殺された理由知りたい?」と投げかけ、彼女のひと言は「奔放だったクララにも非があった」と言わんばかりの“男社会”に対する痛烈な問題提起である。

また、途中から男だらけの捜査チームに配属された女性捜査官が、「罪を犯すのも捜査するのも男性って変」と本音をもらす場面も。行き詰った捜査の再開を後押しする女性裁判官の存在も印象的だ。

「12日の殺人」が浮き彫りにするのは、未解決では済まされない男女の関係性。それは現代社会の縮図でもあり、本作を「今見るべき理由」にほかならない。

映画Com.レビューより佐阪航さん のレビューをお借りしました。

男が罪を犯し、
男が捜査し逮捕する。

殺された理由は女の子だから。

なんとも悲しい世界です。
犯罪に限らず、
政治や経済、紛争まで、
全て男達の戯れ事なのかもしれません


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