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横浜のマンション傾きに思う事

2015年10月17日 | genkan.jp

五樹ハウステックの高田です。





今日は、ちょっとだけ真面目な話。

横浜の大規模マンションのくい打ち工事に手抜きがあったとの報道。

お住まいの皆様の悔しくて、やりきれない気持ちは、

近頃家を建てた私も我が事のように憤ります。


しかし、この報道を聞けば聞くほど、ニュースは的外れの指摘と感じてしまいます。

このマンションを販売したのは三井住友不動産。

その請負は、三井住友建設。

そしてその下請けが、旭化成建材。

もしかしたら、三井住友建設と旭化成建材の間に、もう何社か入っている可能性も

この業界ではよくある話です。

本体工事(建物部)は、たぶん三井住友建設よりも大きなゼネコンが請け負っていて、

旭化成建材は、その孫請け、ひ孫請け、それよりも下の可能性も大です。


さて、旭化成建材という会社は孫請け等なので、根本的な責任は元請けの

三井住友建設にあるのは、当たり前の話です。

三井住友建設は、三井住友不動産の関連会社だから、トンネル会社で

何も分からなくて良い、などとはならないのです。


一番の大きな問題は、旭化成建材がなぜ工事を請け負っているのか?という疑問です。

この会社は、建材メーカーです。

杭工事の材料の製造・販売の会社です。

材料を売るためにゼネコンに頼まれ、工事も請け負っています。

もちろん、作業機械から作業員まで外注に頼ってるはずです。

この現場は、トンネル会社が丸投げし、受けたゼネコンも丸投げ、

そして、商品売ってる建材屋が、職人集めて施工する。

技術のある人は、最終的に現場の職人さんだけという状況です。


でも、これは日本全国この状況です。

特に大手になればなるほど、すべて名のある大手に丸投げ、

建材・資材メーカーは特に名前は有名で、商品を作っているので、

メーカーなのに、施工も請け負わされる事がよくあります。

ハウスメーカーなども子会社はただのトンネル会社で、

このパターンでの施工は数知れず。


これって、有名シェフが弟子に指示して、肉は牧場に焼いて持ってこさせ、

魚は漁師にカルパッチョを作らせ、農家にパンを焼かせご飯も炊かせて。

看板だけ「シェフの力作ディーナー3万円!」などと売るのと同じです。

シェフの都合が悪いと、指示を出した弟子のせいです!と逃げ、

弟子は弟子で、カルパッチョの塩を入れ過ぎたのは、

漁師の妻の従弟の知り合いの人です!みたいな。


旭化成建材が悪くないなどというつもりは、ありません。

しかし、旭化成建材は材料を作る人です。

ゼネコンは工事をする人、下請け集めて工事管理する人です。

牛を育てる人にステーキを焼かせるシェフが、褒められるわけないのです。



ゼネコンの建築部門は、もうこのような建材・資材メーカーに

工事も押し付けるのは、やめるべきですよね。

だって、材料開発するのに一生懸命な会社と

上手な工事する会社は、基本的に別なんだから。


元請け責任、施工責任は重要ですが、

餅は餅屋にという、もっと根本的なミスが

この国の工事現場に多く見られる気がします。





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