
シングライクファンの間でも、かなり好き嫌いの分かれた問題作。というのも、彼らの持ち味であった、AORやフュージョンを取り入れた「オシャレサウンド」な作風を一切捨てて、非常に攻撃的な、ハードロック調のサウンドを中心としたアルバムだったからです。僕も、最初はそのあまりの変わり様にかなり驚きました。が、ここで紹介しているということは、もちろん今ではかなり気に入っているということです。それどころか、このアルバムはシングライクの中でもトップクラスに入るほどの、素晴らしい大傑作だと思います。それは、「変わった」といっても、本当に変わったのはサウンドの趣向だけで、あとは何一つ変わっていないからです。あの図抜けた完成度のサウンドメイキングも、佐藤竹善の美声も、心に残るメロディーと歌詞も、全ては今までのシングライクと同じ。いやそれどころか、さらに成熟しレベルアップしているのです。そして、特にこのアルバムで素晴らしいのは、サウンドが非常にストレートになった分、彼らの「歌心」というものが、これまで以上にダイレクトに、飾り立てられることなく伝わってくることです。佐藤竹善の歌声も相俟って、本当にゾクゾクしてしまうような感動を味わうことができるのです。「シングライクらしい」とはとても言えないアルバムですが、是非とも一度は手にとって聴いてみて下さい。
1.Premonition
2.The Law Of Contradiction
3.Jack Lemmon
4.Paradise
5.My True Colors
6.魔力◎
7.見知らぬ空の下で
8.Jigsaw 9.Hyper Overdrive~不完全な個体~
10.悲しきHummingbird
11.幻月~A Tragedian~◎
12.What’s Dying Away◎
13.情熱のGroovin’
14.One Day
15.回想の詩
16.Only A Miracle
1.Premonition
2.The Law Of Contradiction
3.Jack Lemmon
4.Paradise
5.My True Colors
6.魔力◎
7.見知らぬ空の下で
8.Jigsaw 9.Hyper Overdrive~不完全な個体~
10.悲しきHummingbird
11.幻月~A Tragedian~◎
12.What’s Dying Away◎
13.情熱のGroovin’
14.One Day
15.回想の詩
16.Only A Miracle