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音大のロビーにて ~Second Season~

自分の好きな音楽や、日々の雑感などを、気ままに書いていきます。ちなみに現役音大生です。現在更新停止中

JAPANESE DREAM傑作選

2005年09月19日 | その他雑記
今までJDコーナーで紹介してきた楽曲の中で、特に僕が印象に残った曲を、ここに一挙に集めました。


はじまりの季節  ゲントウキ

このバンドは、以前スピッツのトリビュート盤で、なかなかの名カバーを披露してくれたため、気にはなっていましたが、うむ、やはり彼らは良いぞ!落ち着いた風情のバンドサウンドと、適度にフックの利いたメロディーは、確かな実力を感じさせます。安心して聴ける良作でした。


私をたどる物語  熊木杏里

オーソドックスなピアノ主体のバラードですが、メロディーがとても綺麗で、ゆったりと聴けるし、歌詞にもストーリー性があって、非常に面白いです。歌の上手さも相俟って、ついつい聴き入ってしまう名曲に仕上がってました。金八先生の挿入歌だそうです。


天井  ハンバート ハンバート

2月度グランプリにも関わらず、もう新作ですか。しかし、とても素朴でシンプルなギター弾き語りと、男性と女性のツインボーカル、そして耳を惹くメロディーラインと、ツボをつく要素は揃えていますね。これだけシンプルなら、それも一種のスタイルかな、と思いました。なかなか面白いアーティストなんじゃないでしょうか。


風光る 佐藤竹善

ご存知、SING LIKE TALKINGのボーカル。もう、やっぱり流石ですね。アレンジはとても巧妙でヒネリが効いてるし、曲構成も興味深い。そして最高に歌が上手い。他の凡百アーティストとは、明らかに格が違います。これを聴いた後は、前出の4曲がどんなだったか忘れてしまいました。それだけ強い個性があるってことですね。大したもんです。


君の余韻~遠い空の下で~ Lia

オーケストラ調の幻想的なアレンジと、遊佐未森を彷彿させるウィスパーボイスが、強く印象に残りました。非常にオリジナリティのある世界観を醸し出していますね。やはり、そういう音楽は高く評価されるべきだと思います。ですが、メロディーが少々インパクトが弱いのが勿体ないですね。もっと綺麗で印象的なメロディーであれば、さらに高得点だったでしょう。今後の成長に期待がかかるアーティストです。


雨オトコ晴オンナ~オランダ坂で君を待って フリーウェイハイハイ

非常に軽快で弾むようなメロディー、歌声、アレンジが印象的ですね。それらの結びつきも強く完成度が高く、個性的な歌詞も面白くて、とても愛着の湧く親しみやすい良曲でした。デビュー作でこれだけ出来るのであれば、なかなか大したものだと思いますよ。期待できそうなバンドです。


冬の魔法 COOL DRIVE

この曲は、まずメロディーの完成度が非常に高いですね。全体的に流れも良くて、ノンビリとした曲調を良く表現しているし、メロもサビも、どちらも印象的です。ボーカルの声質も、その曲調にとてもマッチしていますね。大変耳を惹く良曲だと思います。


おなじ話 ハンバートハンバート

先週エントリーされた「天井」よりも、こちらの方がやはり良い曲ですね。メロディーもさることながら、なにより、あの会話形式の歌詞が、男女のツインボーカルを良く活かしていて、非常に面白いと思います。まあ、この作風をあんまり連発されても辛いので、それをどう変化させていくか、っていうのが勝負なんでしょうね。


ビートルバーナー MO'SOME TONEBENDER

ロック通の間では非常に評価が高いバンドなので、名前は知ってましたが、恥ずかしながら、ちゃんと聴くのはこれが初めてでした。なるほど、これは確かに違う…。あの退廃的なムードといい、強いグルーヴ感を持った独特のバンドサウンドといい、明らかに他とは別格のセンスを感じます。思わず聴き入ってしまいましたね。これはチェックしなければならなそうです。ただ、JD受けはしにくいんでしょうねえ…。


プロローグ ナチュラルハイ

これは面白い!とにかくアレンジが素晴らしい!あのピアノを主体とした激しいビート感は、非常に興味深く、オリジナリティもあり、すっかり聴き惚れてしまいました。確かこのユニットは、あの川村結花がプロデュースしてたと思いますけど、そうだとしたら本当に流石ですね。期待大のアーティストです。


ANSWER~イチバンタダシイコタエ~ SOPHIA

懐かしい名前ですねえ、昔は好きでよく聴いてましたよ。それで、なんかこの曲聴いてたら、彼らの良さを再確認してしまいましたね。オーソドックスな、キャッチーなポップロックって感じですけど、やはりメロディーが他のバンドより一際輝いていて、強く耳を惹き付けられます。なんだかんだ言っても、やっぱり実力あるんだなあと思ってしまいました。これ以上の曲を作るのは難しいかもしれませんが、ここまで吹っ切れてキャッチーな歌を演じる姿勢は、とても好感が持てます。


君に春を思う メレンゲ

耳心地の良いバンドサウンドに、控え目ながら印象的なメロディーで、個人的にもかなり気に入りました。タイプ的にスピッツに近いからかもしれません。この調子ならまだこの先伸びていく可能性を十分持っているでしょう。また今後が楽しみなバンドが見つかりましたね。


追憶のレイニーデイ  ゲントウキ

やっぱりこのバンドは趣味が良い!決して派手さはありませんが、とても丁寧な曲作りをしていて、聴いててとても気分がいいし、ほどよくAOR調のエッセンスが入っているのもグッドです。パッと聴きの印象は少々地味かもしれませんが、繰り返し聴いて味が出てくるような懐の深さを持ってると思いますよ。


and I love you  Mr.Children

やっぱり貫禄ありますねえ…。ギターアルペジオ主体の簡素なアレンジにも関わらず、聴衆を惹きつける引力はさすがです。サビでのファルセットがとても印象的で気持ち良いですね。本当に衰え知らずのバンドです。


その未来  GRAPEVINE

贔屓目無しに聴いても、やっぱりこのバンドは光るんですよね。サウンドの色合いやグルーヴ感も独自のものを確立してるし、ボーカルも特徴あるし、歌詞もありきたりなフレーズに終始することが無い。こういった少々の差が積み重なって、楽曲に他とは違ったオーラが出てくるんでしょう。


time to say goodbye  KOKIA

普通のピアノバラードではありますが、この人が歌うと言い知れないパワーを持つから凄いですよね。なんか、ようやく自由に音楽をやらせてもらってる感じがして、ホッとしました。ファーストアルバムで見せたような、ひた向きな純粋さが帰ってきたような気がします。やっぱりこれでこそKOKIAですよ。


ONE'S  AIR DRIVE

初めて聞いた名前でしたが、軽やかで疾走感のあるサウンドと、ほどよくキャッチーなメロディーがとても耳を惹く曲でした。まだデビューして間もないみたいですけど、これはひょっとして何かやってくれる人達かも知れませんよ。チェックしてみる価値はあると思います。


summer high  SCARLET

タイトルにある「夏」のとおり、どことなくジメジメとした蒸し暑さを感じさせるムーディーな曲で、すごく面白いなと思いました。ボーカルの声質も曲調に合ってるし、バンドのレベルも高いです。これも今からチェックしておきたいバンドですね。


僕はずっと  as

初めて聞いた女性アーティストでしたが、強いグルーヴ感のある重厚なサウンドが耳を惹きました。メロディーや歌詞にしても、未熟さや青臭さは感じられず、かなりのポテンシャルを持ってると思います。他の女性アーティストも、これくらい特徴を持ってもらいたいものですね。


やさしい花  奥華子

曲自体は至って普通だと思いますが、とにかくボーカルがビックリするぐらい美しいです。この番組でも、「声が良い」と言われるアーティストは数多いですけど、その中でも僕はダントツに光ってるように感じました。しかもこれがデビューだそうで。ひょっとして凄い逸材では…?


ピアノ弾きの恋  ナチュラルハイ

な、なんでこの人達はいちいち僕のツボを付いてくるんだ!!前作同様、スピード感とグルーヴ感を併せ持ったピアノが凄いですが、今作では音数を絞ってより推敲を重ねたようで、その結果、前作以上にサウンドが洗練されたように感じました。ピアノ以外に、あのうねるようなベースにも注目してほしい所です。この路線を極めたら、かなり強力な個性になるでしょうね。


緑のアーチ  湯川潮音

ゆったりとした曲調と、あの個性的なボーカルから、まるで絵本の中に入ったのようなイマジネーションを感じました。歌詞もどこか絵本っぽくて、淡い心象風景が浮かぶようです。普段あまりこういう聴き方をしない僕ですら、こう感じてしまったのですから、よっぽどこの曲には多くのイメージが込められてるんでしょうね。しかもこれがデビューだそうですから、今からチェックしてみてはどうでしょう。


「…ありがとう...」  川嶋あい

この人の曲をちゃんと聴いたのは、実は今回が初めてなんですが、この人の歌声の表現力は想像以上でした!歌唱力・作曲技術等、まだまだ未成熟な点は見受けられますが、聴衆の耳を否応無しに惹きつけてしまうような、言い知れないパワーを感じます。よほどの情熱を内に秘めてなかったら、ここまでの表現力は出せないでしょう。伊達に千回のライヴをこなしてませんね。いや、この人がこんなにやれるとは正直思ってませんでした…。


言葉のすきま  トルネード竜巻

前作よりも打ち込み音が増え、ピコピコ感がアップしましたが、しかし曲自体はあくまでも女性ボーカルを活かしたポップス調。このスタイルはなかなか個性的で、オリジナリティが確立されつつありますね。今後の成長次第では、かなり面白い存在になれそうです。


ノンフィクション  the pillows

いやあ、やっぱり良い!ここ最近、ピロウズの良さを忘れかけてましたけど、改めて素晴らしいバンドだと確認できました。素直で良い子ちゃんな曲ばっかりでしたから、この悪ガキさ加減には思わずニヤリとしてしまいましたね。僕はもう、こういう反逆的な音楽の方が、ずっと居心地が良いようになっちゃったみたいです。


赤い電車  くるり

くるりらしい淡々としたエレポップという感じ。京浜急行のテーマソングだそうですが、不思議なもので、あの淡々とした曲調と、電車の速いイメージがミスマッチなようで、これがなぜかベストマッチ。電車のなかでこれを聴いたら、そこにまったく別の世界が広がってきそうです。いつもながら面白い事やってくれますね。



大幅改変のお知らせ

2005年09月18日 | その他雑記
ついこないだリニューアルしたばかりなのに、度々申し訳ないんですけど、また大きくブログ内容を変更しようと思います。その内容を箇条書きにします。


1.アーティスト・アルバム紹介方法の変更

今までは「アーティストを語る→そのアルバムを語る」という順番をとっていましたが、それを「いきなりアルバムだけ紹介する」というようにします。今までのやり方だと、きちんとアーティストを語ってからでしかアルバムを紹介できないからです。もっとフリーでいっぱい紹介したいので、こうすることにしました。アーティスト自体の紹介記事は、自分が特別に書きたいと思った時にだけ書くことにします。

ちなみに、今までの「○○を語る」形式の記事は、邦洋関係なしに全て「アーティスト個別紹介」のコーナーにまとめることにします。


2.アルバム紹介に画像追加

アルバム紹介するのにも、やはりジャケ写がないと覚えにくいと思うので、今までに書いた全てのアルバムレビューと、今後書くアルバムレビューに、ジャケ写の画像を添付することにしました。そして、画像は一つの記事につき一つしか使えないため、今後はアルバム一枚につき記事一つを使うことになります。

そして、それを分類するコーナーは「アルバムレビュー A~E行」「アルバムレビュー あ~さ行」のように、アーティストのアルファベット順、あいうえお順に分けることにします。


3.コラム記事の整理

今まで「勝手な音楽哲学」「勝手な主義主張」に置いておいた記事は、まとめて「音楽コラム集」というカテゴリーに入れてしまいます。


4.JAPANESE DREAMコーナーの終了

毎週楽しみにしていた方には本当に申し訳ないんですけど、勝手ながらこのコーナーの連載を終了することにしました。はっきり言って、僕自身がJD(というかJ-POP)にほとんど飽きてしまい、特に新しい発見も無く、ただ惰性で続けている状態になってしまったからです。もともと趣味でやってるはずなのに「しんどいなー」と感じてしまったら本末転倒だし、本人が楽しんでないものを他人に見せてもしょうがないんで…。ほんとに勝手ですみません。

今までの記事は全部整理して、「JAPANESE DREAM傑作選」として「その他雑記」のコーナーに記事として置いておきます。もう増えることはないですが。





Music Baton

2005年07月03日 | その他雑記
この度、「赤ヘルと音楽とわたくし」のだんすまんさんから、今流行のチェーンメール「Music Baton」をいただいたみたいなんで、ちょっと書いてみます。

①今、PCに入っている音楽ファイルの容量

3.2GB、817曲でした。もっとも、iPod買ったの先月ですから、今後どんどん増えていくでしょうね。あと、今までCD買ったりMDに録音した曲数は、これの4~5倍くらいだと思います。意外と少ないなあ…。


②今聴いてる曲

今これを書いてる時点で聴いてる音楽はないんで、今週ツタヤで借りてきたCDを紹介しておきましょう。

・STEREOLAB/EMPERAR TOMATO KETCHUP
・KRAFTWERK/THE MAN MACHINE
・EL&P/BRAIN SALAD SURGERY
・DERRICK MAY/INNOVATOR
・Los Lobos/THIS TIME
・BEASTIE BOYS/ILL COMMUNICATION
・Spiritualized/Ladies and gentlemen we are floating in space

全部洋楽です。もう、どれもこれも感動的に素晴らしいアルバムばっかりで、音楽の価値観変わりまくり…。こんなに感動しまくっちゃっていいんでしょうか。洋楽聴き始めてからずっとこんな調子ですよ。もちろん日本にも素晴らしい音楽はありますが、やはり洋楽の方がそういう音楽に出会う率が高いんですよね。いやはや、世界は広い…。

こうして、毎週6~7枚のアルバムを聴いていますから、紹介したいアルバムはかなり溜まってます。それでもまだまだ聴かなきゃならないアルバムが沢山あるんで、なかなか紹介する準備が整わないんですが、いずれ必ずやりますから、期待して待っていて下さい!


③最後に買ったCD

・farawels/川村結花

てゆうか、これ買ったのってかなり前なんですけどね…。正直な話、CDってあまり買わないんですよ。いっつも借りてばっかりです。もちろん、正統な音楽愛好家なら買うべきなんでしょうけど、その前に「聴きたい」っていう気持ちが先行しちゃうし、しかもそれが凄い数だし、全部買ってたら予算が追いつかないんで…。


④よく聴く、思い入れのある5曲

1.夜空ノムコウ/川村結花

まず、どうしたってこれは外せないでしょう。最高のメロディー、最高の歌詞、最高のアレンジ、最高の歌声、全てが最高の超名曲。何回聴いて何回心を揺り動かされたか分かりません。それだけでなく、カラオケでもしょっちゅう歌ってるし、ピアノアレンジして弾き語りしたりもしたし、「思い入れ」っていう意味では、全ての中で一番の曲かもしれません。


2.銀輪は唄う/戸川純(ゲルニカ)

これも本当に何回聴いたか分かりません。最初に聴いた時の、あの天地がひっくり返るような衝撃は今でも忘れられないし、その衝撃を超える曲にも出会ってないと思います。これほどに衝撃的な曲が、他に存在してるのかどうかも疑問です。例えば、自分が音楽活動で自信を失ってしまったとき、この曲を聴くとグングンと元気が湧いてくるんですよね。くだらない事で悩む前に、とにかく自分の表現をぶっ放せばいいじゃん、というような事を、この曲は語っているような気がします。


3.Eirth Punk Rockers/Buffalo Daughter

今現在、自分が嗜好している音楽に最も近い曲です。最初に聴いたとき、あまりにもクールでカッコ良いサウンドに完全にぶっ飛んでしまいました。この曲は、おそらくビッグビート(ロックサウンドと打ち込みサウンドを融合させた音楽)の一種なんだと思いますが、本当に凄まじいカッコ良さなんです。「こんな音楽を自分も作りたい!」と本気で思いました。バッファロードーターは和製のユニットなので、いずれ紹介するつもりです。


4.To Here Knows When/My Bloody Valentine

オルタナティヴ・シューゲイザーロックの頂点に君臨するアルバムと言えば、勿論マイブラの「Loveless」ですが、その中からの一曲。あの甘美なメロディーとボーカルに、絶えず鳴り響く大轟音。その圧倒的な迫力に、終始体中に電流が走りっぱなしの曲です。いやもう、大げさな比喩でなく本当にずっと電流が走ってるような感動を味わえます。この感覚は他のどの曲でも体験できないんじゃないでしょうか。こんな音楽がこの世にあったということに一番驚いた曲です。あと、このアルバムでは「Soon」も最高!他の曲も全部素晴らしいです。


5.Ashes Are Burning/RENAISSANCE

70年代プログレッシヴロックを代表するバンド、ルネッサンスの大傑作アルバム「Ashes Are Burning」のタイトル曲。で、この曲、下手したら今まで聴いてきた音楽全部の中で一番素晴らしいかも知れない…。それに、このアルバム自体も、たぶん今まで聴いたアルバムの中で一番ですよ。人間が本気で感動した時、どういうことになるのか、あなたは知っていますか?体中の力が抜けるような、または全身に鳥肌が立つような感覚を同時に味わって、世界中が全部平和になっていくような(意味不明だけど)そんなイメージが頭の中を貫いて、訳も分からず涙が溢れ出すんです。その感覚を体験したかったら、このアルバムを聴いてください。嘘じゃなく本当です。内容についてはあえて多くは語りませんから、とにかく聴いてください。いや、聴かなきゃ駄目です。これは全人類の義務です。…とまで言いたくなるような曲ってことです。「凄い」とか「素晴らしい」とか「大傑作」とか、そんな言葉すら安っぽくなるような曲です。





音楽遍歴について

2005年01月29日 | その他雑記

今日は久々に個人的な話。

僕が初めて音楽と向き合ったのは、6歳で始めたピアノから。本人の希望という訳でもなく、親が習い事のひとつとして始めさせてくれました。もちろんこの時点で音大に進学するようになるとは誰も夢にも思わず。今にして考えればとっても幸運なことだったわけですね。こういう何気無い出来事が、後の人生に大きな影響を及ぼすっていうのは、ホントに運命の巡り合わせというか、そんなものを感じますね。

でも、別にピアノが大好きってわけでもなかったですね。一応親の言いつけで毎日練習してはいたんですけど、どちらかといえば「やらずに済むならやりたくない」という気持ちでいました。それでも順調に上達していったみたいなんで、「好きこそ物の上手なれ」という言葉は、必ずしも正しいとは言えないんじゃないかと僕は思ってます。

そして、小6ぐらいの時に新聞の広告にあった、「クラシック大全集」という12枚組のCDを親にプレゼントしてもらいます。これが、多分初めて真剣に聴いた音楽だったんです。これって、結構特殊なケースなんでしょうね。普通の小学生なら大体、折々のヒットソング(小室哲哉が全盛期)とか、ヒーロー特撮ものの主題歌なんか聴いてるもんなんですけど。もちろんそういったものも好きで聴いてはいたんですが、その一方でショパンやチャイコフスキーにハマッていたっていうのは、かなり変わった子供なんでしょうね。今にしてみれば、それも幸運な出来事だったんだと思いますが。

中学に入って、「ファイナルファンタジー7」のサウンドトラックを購入。これに大きな感銘を受けます。芸術家っていうのは、それを志すことを決定ずける「大事件」に遭遇しているものなんだそうですが、僕の場合、これがその「大事件」に当るのでしょう。この日を境に、作曲家としての将来を思い描くようになりました。

しかしながら、まだ大した情熱も気合も発揮せず、ノンビリと普通の中学生として生活してました。作曲もまだ勉強しようともせず、音高も目指さず、アホみたいにダラダラしてたように記憶してます。ピアノだけは練習を続けていましたが、中2の時に受験に集中するため、レッスンに通うのを止めました。それきり高校に入るまでピアノに手を触れることすらしてません。歌うのも嫌いで、合唱コンクールの練習なんかでは「やる気無い組」の筆頭として、常にクラスに非協力的でいる始末。それでも漠然と「作曲家」になることを夢見ていたんですから、なんとも調子の良い奴です。今の自分がその姿見てたら、多分殴りたくなるでしょう。

その後高校生になって、ようやくピアノの練習を再開。独学にも関わらず、音大受験を難なく突破できるほどに上達しました。作曲をするようになったのもこの辺りから。理論を知らない、勘一本の素人作曲でしたが、それでも創作の感覚を徐々につかんでいきました。この頃になるとクラシックは全く聴かず、ヒットチャートを追い掛け、ゲーム音楽を聴きあさるようになってました。

そして、高3で音大受験のために本格的に勉強。この1年は自分にとっての激変期でしたね。価値観や考え方など、現在のような自分が出来あがり始めた時期だったと思います。スピッツはじめ、ここで紹介するような邦楽の実力派アーティストに出会ったのもこの辺りでした。音大受験の理由は「ゲーム音楽の作曲家になりたい」だったんですが、これをキッカケに路線変更。ポピュラー音楽を志すことになりました。

そして無事音大に合格し、かねてからの望みであった音楽漬けの日々を送ることができ、楽しくやってます。しかし、まだまだ自分は「歴史の途中」にいるわけですね。今この瞬間も、いずれ過去の1カットとなっていくのでしょう。

まあ、今回みたいな話は、他人にとっちゃどうでもいい話なのかも知れませんがね…。今後は、これらの細部をもうちょい補足した記事も書いてみようかな、と思います。




雑談開始

2004年12月26日 | その他雑記
このブログに来てくださったみなさん、初めまして。ジーニアスという者です。現在、音大に通って作曲を勉強しています。

実際もよく音大のロビーで友人達と雑談をしています。内容はとりとめもないものから、かなり真剣な議論まで幅広く、1~2時間は平気で居座っています。なので、それに似た感覚で自分の意見を表現できる場を設けよう、ということで完成したのが、この「音大のロビーにて」であります。しかし実際は、限りなく一方的な雑談となるでしょうが、そこはブログ。みなさまからの意見も書いていただけたら幸いです。

内容のほうですが、まずは自分にとって一番身近な「音楽」というものについての自分なりの哲学や、尊敬する先輩アーティストの紹介などが主になるでしょう。まあ音楽に限らず、できるだけ幅広く何でも書いていきたいと思っています。

僕なんかの語りで、みなさまを楽しませたり、共感してもらえるかどうか分かりませんが、ひとりの人間のとして抱えている主義主張を、ここに形として残したいと思います。どうぞ適当に、気楽に読んでみて下さい。