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音大のロビーにて ~Second Season~

自分の好きな音楽や、日々の雑感などを、気ままに書いていきます。ちなみに現役音大生です。現在更新停止中

ヘッド博士の世界塔/フリッパーズ・ギター

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
邦楽史に残る名盤として語り継がれている、フリッパーズギターの最高傑作。下手をすると、最初は何てこと無いアルバムに感じるかもしれません。が、注意してサウンドの奥底まで探っていくと、何層にもわたって音の壁があることに気付くでしょう。それが軽やかな歌とビートに乗って、まるで渦を巻いているかのようです。それを聴いていたら、知らず知らずのうちに何処かへトリップしてしまいます。この世に二つとない世界を持った、不思議な不思議なポップスアルバムです。「渋谷系」の全ての源泉はここだった!と確信できるでしょう。

1.ドルフィン・ソング
2.グルーヴ・チューブ◎
3.アクアマリン◎
4.ゴーイング・ゼロ
5.スリープ・マシーン
6.ウィニー・ザ・プー・マグカップ・コレクション◎
7.奈落のクイズマスター
8.星の彼方に
9.世界塔よ永遠に

スカパラ登場/東京スカパラダイスオーケストラ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
スカパラを最初に聴くのなら、お薦めなのは断然このデビューアルバムですね。もう、なんてったって珠玉の演奏・名曲揃いまくり!たった一回聴いただけで、このCDに込められた溢れんばかりのスイング魂を感じることができます。ヘッドホンを付けて目を閉じれば、熱気の立ち込めるライヴ会場がリアルに浮かんでくるでしょう。通なスカ・ジャズマニアでも、それらに全然縁の無いライトリスナーでも、あらゆる層に無理なく薦められる傑作アルバムです。というか、変な偏見無しに黙って聴いてみればいいのです。これを聴いて心躍らされなかったら、その方が不自然です。

1.ストレンジ・バード
2.ヴァンパイア
3.モンスター・ロック◎
4.仔象の行進◎
5.ウーハンの女
6.TIN TIN DEO◎
7.月面舞踏
8.にがい涙
9.いにしえの花
10.ゴールデン・タイガー
11.ヒット・ザ・ロード・ジャック
12.ドキドキ・タイム
13.君と僕


A/電気グルーヴ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
大ヒットシングル「Shangri-La」が有名な、電気グルーヴの傑作アルバム。これの他にも「VITAMIN」や「VOXXX」などが、電気グルーヴの傑作として有名で、いずれも劣らぬ完成度を誇っていますが、僕があえて「一番好き」なものを選ぶとしたら、この「A」ですね。その理由として、まず楽曲の多様性がハンパではないし、その上、一曲一曲の主張が異様なまでに強い。あのシュールなフレーズの連続するテクノビートは、とにかく強烈なインパクトを放っています。ちょっとあまりにも一曲一曲が個性的すぎて、テクノアルバムとしては異端なのかもしれませんが、しかしそれは、既存の枠を見事に打ち破った結果であって、アーティストとしてのオリジナリティとしては、大いに評価できることでしょう。そして、細部にまでわたるサウンドメイキングも完璧。彼らのミュージシャンとしての実力の高さが窺えます。このことから、彼らの個性が単なる我侭ではなく、しっかりと地に足を付けて個性を発揮しているということが分かりますね。電気グルーヴの魅力を最初に知るには、最適な一枚ではないでしょうか。

1.かっこいいジャンパー
2.ヴォルケイニック・ドラムビーツ◎
3.ポケット・カウボーイ
4.ユーのネヴァー
5.パラシュート◎
6.ガリガリ君
7.猫夏
8.あすなろサンシャイン
9.シャングリ・ラ◎
10.スモーキー・バブルス
11.ループ・ゾンビ

VITAMIN/電気グルーヴ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
以前「A」のアルバム評で、「このアルバムが電気グルーヴの中で一番好き」と言いましたが、その言葉を撤回しなくてはならないかもしれません。いや、もちろん「A」も大変素晴らしいアルバムには違いありません。ただ、このアルバムの完成度があまりにも高すぎるのです!最初に聴いた時は完成度が高すぎるせいか、全体的な印象が少し薄かったんですよね。いやはや、僕もまだまだ甘いです。ほんと「日本のテクノの大傑作」の看板に偽り無しと言うか、そのサウンドメイクたるや一部の隙も無く完璧。改めてとんでもないユニットなんだと思い知らされました。このアルバムがここまで魅力的な最大の要因は、あれほどマニアックで実験的にも関わらず、曲調にゲトゲトしたものがまるで感じられず、非常にカラッとしていて明るく華やかであるということでしょう。既存のテクノとは全く違った、あの不思議なポップス感覚は他のどこにも見当たりません。きっとそれは、メンバー3人のそれぞれの個性が見事に溶け合った結果ではないでしょうか。ワールドワイドで評価されたのも十分頷ける、まさしくジャパニーズ・テクノの金字塔。聴かなきゃ絶対損します!

1.ハッピー・バースデイ◎
2.ディスコ・ユニオン◎
3.ハイキング
4.フェイク・フーリガン
5.Fuji-San
6.スティングレイ
7.ポップコーン
8.Sinkansen
9.スノウ・アンド・ダヴ
10.N.O.◎


風街ろまん/はっぴいえんど

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
「全てはここから始まった」とでも言うべき、邦楽の歴史的名盤です。正直な話、最初に聴いたときは、あの個性的なボーカルに少々戸惑ってしまったのですが、その奥に広がっている、当時の都会のリアルな生活臭を垣間見てからは、一気にこのアルバムの素晴らしさが分かりました。ハイレベルなバンド演奏や、個性的な歌詞とメロディーなどに大切にラッピングしたような、時代の「香り」というものを感じずにはいられません。それらは、30余年を経た今でも全く色褪せていませんでした。音の一つ一つがとても愛おしく感じられて、生まれてもいなかったのに、どうしようもなく懐かしくて、ワケもなくジーンときてしまいますね。本当に愛すべきアルバムだと思います。果たして今の邦楽に、こんな「時代の香り」があるでしょうか。ただただ消費され、風化していくだけの一過性音楽が蔓延している今、改めてはっぴいえんどの音楽の魅力を再認識し、現在のような体制を考え直してみていただきたいです。

1.抱きしめたい
2.空いろのくれよん◎
3.風をあつめて◎
4.暗闇坂むささび変化
5.はいからはくち
6.はいから・びゅーちふる
7.夏なんです
8.花いちもんめ
9.あしたてんきになあれ◎
10.颱風
11.春らんまん
12.愛餓を




太陽が見てるから/橘いずみ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
橘いずみが、おそらく最も油の乗っていた頃であろうと思われるこのアルバム。もう、楽曲全体からパワーがギンギンみなぎってますね。時に力強く攻撃的で、時に切なく儚げな、彼女の表情豊かなボーカルが何より強く印象に残ります。自分の全てをさらけ出しているかのようにヒステリックな彼女の姿は、物凄くカッコ良くも頼もしくもありますが、同時にどこか弱々しくて痛々しい。この不思議な存在感は、他ではなかなかお目にかかれないものでしょう。そして歌詞やサウンドの方も同じで、音楽の構成要素全てに橘いずみという人間が表現されているかのようです。このアルバムは、彼女自らの存在証明のようなものかもしれませんね。それでいて、全体的なアルバムの構成やバランスなども練られていているため、ポピュラリティーがあって聴きやすくもあります。音楽通の間でもあまり話題に上っていないような気がしますが、かなり完成度の高い、隠れた名盤であると僕は思います。

1.1982年の缶コーラ
2.可愛い女
3.ピストル
4.ゼッケン5
5.太陽◎
6.バニラ◎
7.ハムレット
8.ひとでなし
9.サルの歌◎
10.空になりたい


女性上位時代/ピチカートファイヴ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
「プレイボーイ・プレイガール」のようなイメージでこのアルバムを聴くと、かなり肩透かしを食うでしょう。なにせ、あまりにも地味なんで。実際僕もそうだったんですが、このアルバムは聴きこめば聴きこむほど味が出てくる、スルメ的な良さを持ったアルバムなのです。この地味ながらもどこか捻くれていて、それでいて妙に印象的な、不思議な魅力を持った楽曲群に、いつのまにかすっかりと惚れこんでしまい、気がつくと何回もリピートしてしまいます。少々音楽マニア向けといった趣向のアルバムではありますが、こういう妙なセンスがピチカートファイヴの根本を成しているのでしょうね。「プレイボーイ・プレイガール」のように華やかなアルバムも良いですが、こういったちょっと渋めの、大人な世界もまた美味です。

1.女性上位時代#4
2.私のすべて
3.お早よう
4.サンキュー
5.大人になりましょう
6.女性上位時代#5
7.ベイビィ・ラブ・チャイルド◎
8.トゥイギー・トゥイギー◎
9.トゥイギー対ジェイムズ・ボンド
10.神様がくれたもの
11.パーティー◎
12.しりとりをする恋人たち
13.マーブル・インデックス
14.きみになりたい
15.むずかしい人
16.TOKYO’S COOLEST SOUND
17.クールの誕生
18.女性上位時代#6

BOSSA NOVA 2001/ピチカートファイヴ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
「プレイボーイ・プレイガール」で見せた、突き抜けたように明るいポップス性と、「女性上位時代」で見せた、少々捻くれた、独特の味わいのあるサウンドを作り出すマニア性という、二つの要素が見事に融合した、ピチカートファイヴのひとつの到達点ともいえる傑作アルバムです。例によって、最初は少々地味な印象を持ってしまうのですが、何回も聴くことによって、楽曲に込められたポップス感覚が徐々に味わえるようになります。特に、前半の小西康陽メインの楽曲は、本当にいつの間にか、あのどこまでもキャッチーなメロディーが耳にこびりついていて、気がつけば惹き込まれているんですよね。あの絶妙なポップスセンスは、本当に見事としか言いようがありません。さらにさらに、後半は高浪敬太郎と、コーネリアスこと小山田圭吾による、一筋縄ではいかないほどに捻くれた、個性的なポップスをも堪能することができるのです。このユニットが、ポップ一辺倒にならないだけの懐の広さを持っていることを、これでもかと見せ付けてくれます。それでいて、どちらも矛盾無く、確かに「ピチカートファイヴ」なのだからすごいですね。やはり、あくまで野宮真貴の魅力的なボーカルが前面に押し出されているため、それが中心となって纏め上げられていくからなのでしょう。そんなわけで、最高傑作と言ってもいいほど完成度の高いアルバムです。強いて言えば、若干中だるみがあるかな?という気もしますが、それでも、これだけ多くの名曲が詰まっていれば、ほとんど気にならないでしょう。「渋谷系サウンド」の一つの金字塔、ここに極まれり。

1.ロックン・ロール
2.スウィート・ソウル・レヴュー◎
3.マジック・カーペット・ライド
4.我が名はグルーヴィー
5.ソフィスティケイテッド・キャッチー
6.ピース・ミュージック
7.ストロベリィ・スレイライド
8.スリーパー
9.優しい木曜日
10.レイン・ソング
11.ゴー・ゴー・ダンサー
12.皆既日食◎
13.愛の神話
14.ハレルヤ・ハレクリシュナ
15.プレイバック2001
16.クレオパトラ2001◎




プレイボーイ・プレイガール/ピチカートファイヴ

2005年09月19日 | アルバムレビューた~は行
プロデューサー小西康陽のポピュラーセンスが如何無く発揮された一枚と言えるでしょう。もう、とにかく華やかで明るいポップスの連続で、全く辛さを感じずに、サラッと聴けて清々しい気分になれるアルバムです。それでいて、細部にまでわたる丁寧なサウンドメイキングは見事。何度聴いても飽きさせない奥の深さも持っていますね。特に「コンチェルト」という曲は、本当に何回聴いたか分からないほどハマリにハマッた名曲です。ただ、少々前置きが長いのと、良い意味での「毒気」みたいなものが無いのが少し残念ですが、それでも非常に完成度の高いポップスアルバムです。初めてピチカートファイヴを聴くという人にはうってつけの一枚でしょう。

1.不景気
2.ロールスロイス
3.インターナショナル・ピチカート・ファイヴ・マンション
4.新しい歌
5.ウィークエンド
6.不思議なふたつのキャンドル
7.コンチェルト◎
8.きみみたいにきれいな女の子
9.プレイボーイ・プレイガール◎
10.大都会交響楽◎
11.テーブルにひとびんのワイン
12.華麗なる招待
13.美しい星

恋恋風歌/つじあやの

2005年09月18日 | アルバムレビューた~は行
傑作「BALANCO」の次にあたる、つじあやのの最新オリジナルアルバム。今作でも、あの迷いの無い真っ直ぐなメロディーと歌詞も、味わい深くて染み入るような歌声も、そしてあのノンビリとしたうららかな世界観も、何もかも相変わらず。彼女が、自分の持ち味をしっかりと自覚してる証拠ですね。さらに、今作では「桜の木の下で」や「雨音」のような、今までにはあまり無かった、新しい一面を垣間見ることのできる楽曲も見受けられます。やはり、「BALANCO」で自分の音楽を完全に極めてしまったため、アーティストとしての新機軸を打ち出す必要性があったのでしょう。そのため、アルバム全体が以前よりも垢抜けたというか、華やかなオーラを放っているような気がしますね。「第二のつじあやの到来」といった感じかもしれませんが、しかし、まだその新機軸を極めきったわけではないのかな、という印象があります。完成度の高さで言えば、やはりまだ「BALANCO」に並べるほどのものではないかもしれません。しかし、決して迷走しているわけではないので、「第二のつじあやの」の完成は次回作へ持ち越し、といったところでしょう。このアルバムは、そのための経過点のようです。とはいえ、クオリティが低いということは決してないので、ファンならずとも、是非チェックしてほしいアルバムです。

1.桜の木の下で◎
2.ありきたりなロマンス
3.明日によろしく
4.月が泣いてる◎
5.雨音
6.帰り道
7.ぎゅっと抱きしめて
8.春の陽ざし
9.風になる◎
10.星に願いを
11.さよならを教えて

BALANCO/つじあやの

2005年09月18日 | アルバムレビューた~は行
以前語ったように、僕にとって一大センセーショナルとなったこのアルバム。つじあやのの魅力が全て凝縮された最高傑作と言っていいでしょう。なにせ、全く無駄もスキも無い。どこまでもシンプルであることを追求したサウンドは、これ以上に音を付け足しても、また削っても駄目というほど完成度が高い。そして何よりも、まるで迷いのない真っ直ぐなメロディーと、それにしっかりと結びついた歌詞が本当によくできています。こんなにうららかでノンビリとした、しあわせな気分にさせてくれるアルバムが他にあるでしょうか。この先何百回と聴いても飽きることはないでしょう。ちょっとあまりに完成度が高すぎて、この先つじあやのがこのアルバムを超えられるかどうかが心配なぐらいです。とにかく是非一度、肩の力を抜いて聴いてみて下さい。

1.あの子のしあわせ
2.サンデーモーニング◎ 
3.愛のかけら☆恋のかけら◎
4.僕の好きだった人
5.悲しみは果てしなく
6.恋人どうし◎
7.君に会いに行きましょう
8.僕のすべて
9.星の輝き
10.君の花が咲いていた
11.いつまでも二人で