いつかは・・・アルピニストと呼ばれ隊

我儘放題のあたし(へっぽこ登山隊・隊長)と
それを叶える
王子(へっぽこ登山隊2号)の四苦八苦な山登りを面白くお届!

八ヶ岳(硫黄岳)・山小屋に泊まってみよう!

2010年10月13日 | 登山1年生
『山小屋に泊まりに行こう

去年の夏、第1回の乗鞍岳に気を良くしたへっぽこ隊長のあたしは

またまたとんでもない我儘を言いだした

今回へっぽこ登山隊2号に出した条件は

1.「山小屋」体験希望(ワクワク)

2.その山小屋にはお風呂があること

3.個室が用意できるとこ

4.なるべく蝶や蛾がいないとこ(必然とある程度 高度が高い山に

5.たとえ高い山でも鎖場や難所がないところ(高所恐怖症のため)

とまぁ、竹取物語の如くの無理難題を2号に言い渡した

しかし流石2号見事に、この無理難題を取り入れまして・・・

初山小屋にチョイスしたお山は

「八ヶ岳(硫黄岳)登山とおーれん小屋宿泊」

でした。「子分」良くできました

そして去年の8月2日。車中一泊した後(これも初体験

夜も明けやらぬうちから起こされ 桜平というに向かった。

やはり山の朝は寒いっ

しかしこの桜平までの道のり・・・半端ないっす!

片や山肌、片や崖。そして滑る砂利道に 時々罠のように現れる穴っぽこ

車幅はギリ一台もしくは一台半ってとこでしょうか?

だんだん運転する2号の独り言が多くなる

(普段貝のように無口な2号が多弁になると緊張してる証拠なんだ)

ま、何とか無事に細い砂利道を抜けまして到着したのは「桜平」という

さあ、ここからが本番です(2号はまだ登山もしていないのに、さっきのイ~ヤな道に既に滝汗笑っ)



この日も素晴らしく「快晴」ギラギラと太陽は照りつけていますが

あの橋を越えたら、沢沿いを歩く樹林帯真夏でもそんなに辛くはありません。







何度か沢にかかる橋を渡りながら





こ~んな天然木のアーチをくぐり抜け・・・





時々休んで周囲を見まわすと・・・



普段見向きもしない草花や



こ~んな不気味で不思議な植物に出会う

しかし先の見えない道に、へっぽこ隊長はだんだん飽きてきた荷物重いし



へっぽこ隊長 「ねぇ、あたしもう歩きたくないけど



2号 「なにっ・・・もう着くよ頑張れ



へっぽこ隊長 「・・・イヤだ」と荷物を放置



したんでしょうかね小屋を前にした写真には

あたしの背中にザックは無く(当然2号がWで担いでるはず

手にしっかりと握った荷物は・・・何とお楽しみの「おやつ」が入った袋じゃありませんか

今思うと登山2回目と言えども・・・本当に申し訳なかったです。



でもまぁ、なんとか2人無事に「おーれん小屋」に着きました

ここで一休みのはずだったんですが

林間学校の子供たちが外で待機

中には高山病と思われる子供が横たわり、

先生が自宅に「お迎えに・・・」と連絡をつけている

そしてまた一人

ちょっとプックリした子が・・・脱水かな?ひどく足つって可哀想。

こんな中ではチョット食べれない感じ

仕方ないのでこのまま勢いで「硫黄岳」まで登っちゃいましょう



途中にあった山小屋「山彦荘」



モモンガの地だって。夜になったら会えるのかな?

さあ。。。ここからが本格的な登山です。



ここ、左下はどこまでも崖でした



で、どんどん登ります。



さっきの山小屋??あんなに下になりました(白くポチっとな)



で、更にズンズン登ります。



。。。。。ありゃ既にリュックがないぞ??気のせいかな



気のせいじゃないわ・・・

あ・・・思い出しました

靴が痛くて歩けないって「ストライキ」起こしたんだ



あまり痛くて。。。裸足で歩きたかったんだよ



でも無情にも、この後登りは延々と続く。



こんな岩場の脇を通り抜け



ゴツゴツした石を踏み



こんな崖をすり抜け 黙々と進むです



2号ったら、こんなの撮る余裕がなんかムカつく



しかし負けてはおれんです

う~ん。。ホント同じ景色を何度繰り返したことでしょう



でっ

きた~~~来た来た山頂ド~~~ンとなっ



。。。しばしボー然



で、お約束の登頂記念撮影です





ここまで・・・長かったっす

オーレン小屋より約2時間ぐらい

延々ゴロゴロした坂道を登ってた訳ですが、やっとここで休憩です!

肌身離さず大切に持参したお菓子を食べて、水分を補給したら下山開始です

しかしこの下山も命がけでした!ってか、登りより下りが非常に危ないっす

多少の危険を伴うので慎重に進みましょう



てかこの状態、あたしの中では・・・既に危険です(笑)

こんな岩場の向こうに・・・



こんな危険な個所がっ!



左は崖下なので、ここは慎重に這って進みます

しかし2号は普通に歩いて来ました・・・なんで

ん~~ここはチョット余裕かましてますね



携帯で景色を撮る余裕がありました。



だがまたしても危険。



こんな時、高所恐怖症が・・・実に辛いです





・・・あの白い砂場みたいの、危なくないの?



ひょえ~~~っ



白いお砂場に出ました



チョットだけ白い砂場をトコトコ歩いて、ここからは樹林帯へ入って行きます。



おっ今回はちゃんとリュック背負ってますね。良い子です



しか~~~しこの先で道が二手に分かれてたのよ

ひとつは木道の付いた下り道

もうひとつは雑草が生い茂るケモノ道っぽい登り・・・

さぁここで、へっぽこ2号の金持ち王子が買ったGPSに登場してもらい

道案内して頂きましょう

・・・ん!?どうした2号

「いや・・・・まだ使い方がよく分からないんだよ

「ぬぁに~貴様のGPSはただの箱と言うのかそんな役立たず今すぐ捨てちまえ~~

と、あたしの怒りはお察しの通りMAX

だって・・・山の迷い道は遭難につながるでしょ

がっ、KYのへっぽこ2号は落ち着きはらって一言

「あなたの選んだ道を行きましょう」

とな。まっ、そんな感じなので喧嘩にもならず・・・

仕方なく木道を選んだあたし

不安ながら暫く行くと、何やら上で声がする。

立ち止まって上を仰ぐと

「こんにちは~、オレたちオーレン小屋から来たんですけど

そこにも道があるんですね。どこに行かれるんですか??」

えええぇぇオーレン小屋ってそっち

慌てて・・・戻る戻る来た道戻る

とまあ、そんな茶番もありましたが

ようやく1時間半下り、無事オーレン小屋到着です



画像には残されてないのですが・・・

このオーレン小屋の湧水は、夏でも非常に冷たく美味しい

しかも、ここの夕食は桜鍋(馬肉)です。

勿論、個室もお風呂もあり食事も最高でした

と言いたいところですが・・・

このあと、あたしの体調不良(軽い高山病かな?)によりお風呂に入れませんでした

でも夕食前にガッつり寝たので・・・少し回復。

夜空の星を見るのと、湧水を汲みにお外へ出ました。

これまた自然の贅沢をしばし満喫

お布団に入って今日を思い起こしていたら・・・突然の豪雨

しかし疲れも手伝い、深い眠りにつきました

翌朝、すこぶる快晴です



全身UVをまとい、来た道を戻りましょう。







高山植物・・・今日は余裕持って綺麗と思えますね



沢もキラキラ輝いて ホントに気持ちよいです





振り向くと そびえる山が遠くなっていました




へっぽこ隊長「・・・あの山に登ったのかな??」

へっぽこ2号「違うよ、もっと向こうでここからは見えないよ」

へっぽこ隊長「えっ!?」

へっぽこ2号「だから歩くってスゴイでしょ?」

     「歩きさえすれば何処だって行けるんだよ。よく頑張ったね

そうか・・・へっぽこ2号の褒め言葉に気を良くしたあたしは、既に次行く山に心躍らせるのであった

帰り道、ラムネソフトクリーム買ったよ。



あまりの暑さに2号の手はドロドロ

でも、とっても楽しい山登りでした。

へっぽこ2号、どうもありがとう


で、次回は めっちゃハードだった登山!尾瀬~至仏山へTryします

しかし、ここでもまたエライこっちゃの事件が起きたのよ

お楽しみにねっ












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