いつかは・・・アルピニストと呼ばれ隊

我儘放題のあたし(へっぽこ登山隊・隊長)と
それを叶える
王子(へっぽこ登山隊2号)の四苦八苦な山登りを面白くお届!

小説で感動の山旅をしよう!

2012年02月06日 | 登山3年生
今日は前回紹介した本に続き、違う感動を味わえる本を、もう一つ紹介

「還るべき場所」という本。


ヒマラヤK2の未踏ルートに挑んでいる途中、雪崩が起こり、壁から剥がされ二人は宙吊りに。

・・・が、暫くしてロープに振動が!

彼女は生きている・・・アッセンダーを使って登ってこようとしているのかもしれない。

安堵のため息をついたまさにその時、ロープへの加重が消えた。

ロープを手繰り寄せたその末端は・・・鋭利な刃物で切断されていた!



とまぁ、このように

いろんな意味で最高のパートナーであった彼女を失う場面から

この物語は始まるワケですが・・・このあと彼はひょんなことから再びこの地へ訪れることになり

彼を取り巻くいろんな人物の思惑や背景が、また更に面白くこの物語を後押しし

それはそれは素晴らしい仕上がりとなっている訳なのです

2号はこれを読み「日常の些細な事なんて、取るに足りない事なんだよ。」

更に寛大になっておりました2号よ、これ以上寛大なんて・・・おまえ神だな

なんだかんだ申しましても、この作品は「山」を愛すべき人なら

必ずや満足して頂ける一冊だと思います。

是非是非一読ご覧あれ


「還るべき場所」 著者 笹本稜平

           発行所 文藝春秋




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