外資系OLの香港生活

趣味に関するあれこれや、香港での海外生活ならではのことを書いてみたいと思います。

女の子に生まれたことについて

2015-09-08 | 日記

女の子に生まれてきて苦しい思いをしたことがある人はいるでしょうか。

私はいまもそのことに戸惑いながら生きています。
男の子として生まれて来たかったというのではなく、女性として生まれてきたことからの選択肢の多さに戸惑っているのかもしれません。

東電OL殺人事件は過去のことになってしまったかもしれません。きっと知らない人もたくさんいるでしょう。
それでもいまでも彼女に多かれ少なかれ共感を持つ女性はいると思うのです。

私の中で、彼女は女性なのに男として生きて行くことに窮屈さを感じ、自分のなかの女性の部分がおざなりになってむしろ暴走してしまうようなアンバランスさを持った人に感じます。
きっとものすごく真面目でまっすぐな人だからこそ、そのアンバランスさを適当に受け止めることができなかったのではないでしょうか。

私のようにいい加減に受け止めていても、時にこれ以上どう付き合っていったらいいのだろうと迷うことがたくさんあります。

子供の頃は、ただただ勉強をしていい子でいればよかった、ときには男の子よりなんでもできて褒められることもたくさんありました。
だけど大人になるにつれて社会に出て働きはじめると、男性の方が優遇されたり、男性優位を感じることは多々ありました。女性でいるからこそ、若いことや綺麗なことが評価されたり、家庭的であること、従順であること、そういったものさしで測られたり自分を測ったりし始めることがありました。

仕事でも成功してほしい、妻になり、母になり、美しくあり、若さを保ち、すべてを持っていたい。そういう数々のものさしがあり、願望があり、迷ったり疲れたり、もう考えるのを辞めてしまったりしているうちに今の私になっているような気持ちになります。
そして、私は今の自分にまったく満足してなかったり、あれが欠けているこれが欠けていると不満になったり不安になったりしてきました。

なんて生きづらいところに自分を置いてきてしまったのでしょうね。

もし、あなたが女の子に生まれて、ふと、どんな女性として生きて行くかに迷いを持つことがあったら、こんな風に不器用に生きている私もいる、そしてまっすぐにぶつかりすぎて傷だらけになっている先輩もたくさんいるということを頭の片隅に入れておいてください。そしてそんな人たちがいるということを知って気持ちが少しでもラクになってくれたらいいなと私は思います。

悩んだり立ち止まったり、考えることから逃げてしまったりしている私ですが、大人の女性になりきれていない私ですが、それでも生まれて来て幸せだなと思います。






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