goo blog サービス終了のお知らせ 
見出し画像

ガレージSMAK

アウディQ3(8U)車検整備でエアコンガスクリーニングと湿式6速DSGフルード圧送交換 その2

前回のブログの続きです!
一通りの整備が終わったので今回はDSGフルードの圧送交換(≧∇≦)b
DSG(ダイレクトシフトギアボックス)はDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の一種でフォルクスワーゲンの名称になります。なのでQ3はアウディですので正式名称としてはSトロニックです。
ですがメーカー名が違うだけで一緒なので今回はDSGと呼称させて頂きますm(_ _)m

DSGには乾式と湿式があり、乾式はギアボックスとクラッチがあるアクチュエーター部分が分離されてて、それぞれ違うオイルとフルードを使用してます。メーカーは交換サイクルを指定していませんが、ATFやCVTFと同様に交換しないで良いわけがないですよね(^^;)

湿式はそれらが一体になってる構造でDSGフルードは6万キロ毎の交換指定となってます。
今回のQ3は湿式6速と呼ばれるタイプで当店では圧送交換が可能となっております(*・ω・)ノ

アウディ Q3 8UCZD 2016年式 51500キロ
圧送交換に取り掛かる前に~2021年10月から定期点検ではOBD点検が点検項目として追加されています。暫定処置としてスキャンツールを繋がずにインストルメントパネル(所謂インパネ)に警告灯が点灯していないことを確認することでもオッケーとされてますが、当店ではスキャンツールで現在進行形のDTCの確認と過去の履歴のDTC消去を行ってます(^^)


まぁそれらの理由とは別に、今回はフルード交換をするにあたってミッションに異常が出ていないかの事前チェックも兼ねてます。

詳細を見ていくと




全て過去DTCだったので消去しておきました(*´∀`*)ノ
ミスファイア検知がちょっと気になりますが、プラグの消耗があったのでそのせいかもしれません(^^;) 交換したので暫く様子見ですね~



車検整備でエンジンオイルの交換もしているのでサービスインターバルをリセットしておきました(*・ω・)ノ


で、やっとフルード交換へ(^^)

まずは上からフルードフィルターの交換です。

車種によってエンジンルームの隙間?空き具合?が違うので、そのまま交換出来る車もあるんですが、Q3はかなりバッテリーの下に配置されてるのと圧送交換でフルードウォーマーを外す必要があるので

予備電源を取り付けて

バッテリーを取り外し(*・ω・)ノ
プラス端子には絶縁処理(*・ω・)ノ


続けてバッテリーベースを取り外し(*・ω・)ノ

これで作業がし易くなりました(^^)


フィルターハウジングを取り外すと


真っ黒なフィルターのお出まし(゜Д゜;)
当然ながらフルードは元々黒いわけではないので、使用過程に於いてフルードが劣化・汚れてフィルターを通過していった結果です(>_<)

ちなみに新品はこちら。
真っ白です(^^;)

フィルターを外すと中に古い汚れたフルードが残ってます。

そこに真っ白なフィルターをそのまま入れるのは何か気が引けるので(^^;) 吸引して綺麗にしておきます。

で、フィルターを装着。

ハウジングのOリングは交換してシリコングリースを塗布。

取り付け完了♪

続いては下廻り。


ここがドレンボルト。



外すと奥にオーバーフローチューブがあるので外して更に排出。



排出量は約4.3Lでした~

再びエンジンルームに戻りフルードウォーマーを外して圧送交換用のアタッチメントに取り替えます(*・ω・)ノ


圧送交換はエンジンを掛けながら行うので、支障が無い程度に元に戻します。

今回使用するのは高性能フルードのペトロナス マルチDCT700です♪


初期充填をしてエンジンスタート。

左 新油ペトロナスマルチDCT700
中 最初にドレンアウトしたフルード
右 現在ミッション内を循環しているフルード
排出量が多く初期充填で4倍に希釈されてるので、もう既に結構綺麗な状態です(^^)


それでは圧送交換スタート♪








圧送交換が終わってクリーニングモードに移行してます。

新油と変わらない透明度になりました(≧∇≦)b


クリーニングモードが終了。
クリーニングモード前後で色味が変わらなかったので、ミッション内部は十分綺麗な状態だと思われます♪


フルードウォーマーを元に戻して

このタイミングでバッテリーを交換です(^^)



バルタのシルバーダイナミック(*´∀`*)ノ

油量調整はフルード温度が規定温度になったところで


オーバーフローさせて完了(^^)

交換前後の比較。
元々綺麗でしたが更に綺麗になってます♪
ですが綺麗云々ではなくDSGフルードは定期交換が必要ですので(*・ω・)ノ


DSGフルードの交換が終わったらキャリブレーションです!
フルード交換だけでもやる意味はあるんですがクラッチの調整をすることで更に効果を高めることが出来ます(^^)






完了(*´∀`*)ノ
あとは実走です三c⌒っ.ω.)っ シューッ

その前に垂れたフルードの処理綺ですね(^^;)
エンジンルームと下廻りをスチームで綺麗にしておきました(≧∇≦)b


実走行でのキャリブレーション全てを終わらせるのは無理なので、あとはお客様に日々乗ってもらって学習してもらいます(*・ω・)ノ

とりあえずこの状態でも交換前よりもクリープが強くなってトルクも増えた感じがします♪加速や変速が更に早くなった感じですね(^^)

アウディ、フォルクスワーゲン、ボルボなどのDCTフルードの圧送交換はお任せくださいm(_ _)m

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ATF/CVTF/DCTF交換」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事