去年の夏頃から異音が出始めて冬に一旦出なくなり、今年の春に夏タイヤに戻した頃からまた異音が発生したとのことです。
ちょい乗りではあまり発生せず長距離の運転ではほぼ必ず発生してたみたいなんですが、段々とちょい乗りでも発生するようになってきたそうです(;´Д`)
トヨタ アルファード ANH20 2011年式 130600キロ

低速での直進中に道路の継ぎ目などを通過した時にコトコト音がしたり、交差点での右左折時にゴトゴト音がしたり、駐車スペースに止める時の超低速&ステアリングを切った状態の時にギシギシ音がしたり、、、
色々です(^_^;)
まず最初にリフトアップして足回りにガタが無いことを確認。
なかなか特定が難しい、、、というか1箇所ではないので順番に〜

ステアリングのインタミディエイトシャフトに僅かですがガタがあったので交換です。



取り外し完了。

ジョイント部分にガタというか引っ掛かりがありました(^_^;)

下が新品です。


当然ながら新品はスムーズに動きます(^^)


取り外したほうは抵抗なく奥まで入るのに対して、新品はダンパーとして正しく機能しているので抵抗があって途中までしか入りません(^_^;)


新品のほうはシールがしっかりしてますね〜


取り付け完了(^^)/
運転席の足元付近から聞こえていた異音は消えましたが、フロントの左右から聞こえてくる異音は残ってます(^_^;)
左右から聞こえる異音は何となく上部から響いてくる感じなので、恐らくフロントサスペンションのアッパーマウントだろうということで


カウルトップやワイパーリンクなどを外して


アッパーマウントを確認。
見た目ではわかんないですね(^_^;)

サスペンションは純正ではなくビルシュタインのショックアブソーバーにダウンサスの組み合わせ。
5年ほど前に中古で車を購入したタイミングで中古のショックアブソーバーを別途購入して、装着前にオーバーホールしてあるそうです(^^)


取り外して

分解。

バラしたついでにアッパーマウントだけでなく、ダストブーツやスプリングシート、マウントベアリングなども交換しておきます。

組み付けて

元に戻します(^^)/

反対側もも交換するんですが

こちらはスタビリンクのブーツからグリス漏れをしていたので

スタビリンクも交換です!

これらの部品を交換して試乗へ(^^)/
、、、ん〜多少緩和されたような気はしますが多少ですね(^_^;)
冬に発生しなかったことからお客様にタイヤやホイールの可能性はないか?って聞かれましたが、正直なところ考えにくいですが発生してなかったことは事実なので、お預かりしているスタッドレスタイヤのセットに交換して再び試乗へ〜
前にお客様と一緒に試乗をして異音を確認した時と同じコースを走ってきましたが、ほぼ消えてるというか気にならないレベル(^_^;)
一部残っている異音も有りますが、かなり緩和されてます。
夏タイヤから冬タイヤに替わり、タイヤのグリップ力が落ちたことで衝撃の入力が緩和されたことが大きいのかなと思いますが、お客様的には2ピースのホイールの不具合の可能性もあるんじゃないか?と。
どうする?って話になり、タイヤとホイールを購入したお店で別の夏タイヤ&ホイールに履き替えてどうなるか?を試してくるってなったので、一旦車をお返し。
すぐに対応してもらえたみたいで、お客様からその日のうちに連絡がきました〜
結果は、、、お店にあった別のホイールに履き替えても異音は消えず、、、
そしてそのお店で指摘されたのが、ショックアブソーバーのシリンダー部分にガタがあるし、傷もあるからオーバーホールに出しても買うぐらいの金額が掛かるんじゃないかな〜と(゜o゜;
シリンダーにガタがあったなんて気付きませんでした、、、(>0<;)
しかし、気になるような傷なんかあったかな、、、
ビルシュタインのショックアブソーバーはオーバーホールが可能で、エナペタルのホームページに基本料金の記載もされてますが、分解してみないことには料金はハッキリしません(^_^;)
お客様は今回のオーバーホールに購入するぐらいお金が掛かるって言われたことで、別のショックアブソーバーや車高調への交換も検討しておられましたが、自分は交換しなきゃいけないほどの傷なんてあったかな〜と思ってたので、どうするかを決める前にもう一度見せてもらうことにm(_ _)m
とりあえずすぐに車をお預かりしてガタを確認するも、、、わからず(>ω<)
あれ、、、(^_^;)

ですがショックアブソーバーを取り外して単体にしてみました。
ビルシュタインのショックアブソーバーについて調べてみると、異音については結構出てるみたいですね(゜o゜;
特に純正採用されていたスバルのレガシィやレヴォーグなどで多発していた模様。




改めてショックアブソーバーを見てみましたが、左右ともシリンダーに擦れた跡はあるものの傷と言えるようなものはないですね〜
倒立式のショックアブソーバーなので見えてる部分はロッドではなくシリンダーになります。ロッドは黄色に塗装されたケースの中にあり、ガタがあるとすればロッドやシリンダーではなくケースの中にあるメタルじゃないかなと。
この状態であればシリンダーの交換はないだろうし、ロッドの交換が必要になったとしても購入するほどの金額は掛からないと予想されることを伝えて、オーバーホールの了解を貰いエナペタルへショックアブソーバーを送りました!
数日後エナペタルから当店に連絡があり、オーバーホール可能ですとのこと。
内容は基本のオーバーホール料金とメタル交換のみってことですぐにオーダーしました(^^)

オーダーしてから約1週間でエナペタルから戻ってきました(^^)/

オーバーホールしたことを示すステッカーが貼り付けられています。

これが交換したメタルになります。
片側に3個使用されているみたいで全部で6個ありました。

特に目立つような傷はありませんが、全体的に擦り減ってるんですかね〜

元通りに組み付けてから

車両に取り付け(^^)/
早速、試乗に行きましたが、、、完全に異音が消えてます(≧∇≦)b
ショックアブソーバーというかビルシュタインのショックアブソーバーでこういう症状、異音か発生するんですね〜
勉強になりました(>ω<)
今回のいくつか異音があった中で一番影響あったのはショックアブソーバー。辿り着くまでに時間が掛かってしまいましたし、お客様にも他店にも色々とご迷惑&協力を頂きありがとうございましたm(_ _)m
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。