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ガレージSMAK

ボルボ V60(FB)変速がギクシャクしてるDCTのフルード圧送交換

高岡市のお客様から変速ショックやギクシャクした感じが気になるということで整備のご依頼です。

ボルボ V60 FB4164T 2015年式 95000キロ

今年の春に大手中古車販売店で購入したばかりの車で、納車直後から変速に違和感を感じていたそうです。その違和感が段々と酷くなってきたので購入した販売店に相談しに行ったみたいなんですが、大した対応もされず『こんなもんです』と言われたそうです。
新車からこんな状態なわけはないと思いつつも中古車ということで何らかの症状があるのはしょうがないと理解はしているお客様ですが、販売時に保証が付いていたので相談しに行ったのに上記の返答だったので、保証が付いてようが全く意味が無く、この販売店では何もしてくれないと判断して当店に来られたそうです(^_^;)

試乗してみると明らかに変速不良。お客様が言われる通りギクシャクしてますね〜
シフトアップ時に滑った感じで一瞬回転数が上がり、一定速度で走行中に回転数がブレてます。
そしてバックギアにシフトレバーを操作すると大きなショックがw⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w
これを販売店が保証するかどうかはお店ごとに判断基準があるだろうし決めつけはできませんが、あくまでも当店の基準というか、当店で販売した車でこの症状があったらっていう話ですけど、事前にお客様にこんな症状があって現状渡しになりますよーって言ってなければ保証の対象ですね(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠。⁠)⁠ノ⁠

ちょっと気になったのでエンジンルームを確認。


結構な量の冷却水が漏れてますね(^_^;)


そしてエンジンマウントからオイル漏れ


エンジンオイルの量はというと多過ぎw⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w


冷却水の漏れはこのホースが刺さってるところからみたいです(^_^;)

これらは後でお客様にご報告ってことで一旦そのままにしておいて、DCTフルード交換に進みます(^^)/


エアクリーナーBOXを外して

ミッションに上からアクセスできるようにスペースを確保

リフトアップ


アンダーカバーを取り外し



冷却水とエンジンマウントのオイル漏れを下からも確認

ついでにエンジンオイルの漏れも発見(>ω<)


一番上からきてるっぽいので、ヘッドカバーガスケットですね〜


ちなみにアンダーカバーはこんな感じで汚れてました(⁠゜⁠o⁠゜⁠;

また作業から脱線しましたが、、、


このミッションのドレンプラグは2箇所


左フロントタイヤを外して

フェンダーライナーを外すと


フルードフィルターが目視で確認できます(^^)


ドライブシャフト横にはオーバーフロープラグがあり、緩むことを先に確認しておきます!


確認できたところでドレンアウト


前側からは約2Lの排出

後ろ側からは約3.5Lの排出



フィルターハウジングを取り外し


フィルターは真っ黒且つ毛羽立ってます(⁠>⁠0⁠<⁠;⁠)


フィルターハウジングのベース部分を外して圧送交換用のアタッチメントを取り付けるので

取り外して


アタッチメントとホースを取り付け


DCTということでいつものワコーズは対応品がないので┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌
ペトロナスのマルチDCT700でいきます(^^)/


ちなみにですが〜廃油を受けていたジョッキの底にはなんともいえないカス?が残っておりました(⁠゜⁠o⁠゜⁠;


初期充填をしてエンジンスタート!


左 新油のペトロナスマルチDCT700
中 最初にドレンアウトした使用済みフルード
右 現在ミッション内を循環しているフルード
とりあえず初期充填程度ではほぼ真っ黒のままですね〜(^_^;)


それでは〜圧送交換スタート(^^)/















クリーニングモードが終わると圧送交換前と変わらないぐらいまで黒みが戻ってきました(^_^;)


そんなわけで2回目の圧送交換スタート(^^)/













透明度が出てきたな〜と思いましたが


クリーニングモードが終わると再び黒みが(⁠>⁠0⁠<⁠;⁠)


そしてこのタイミングで冷却水漏れが酷くなりw⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w
このまま続行はキツいな〜ってことで


マスキングテープでホースの角度を調整!
止まりました(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)


気を取り直して〜3回目の圧送交換スタート(^^)/















ん〜新油と同等までを望んでるわけではないんですが、まだ黒みが強いですね〜(>ω<)
それでも2回目終了時よりも綺麗になってるのは間違いないですし、ここまでで予定してたよりも1回分多い約30Lのフルードを使ってるので、この辺で終了したいと思います(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠。⁠)⁠ノ⁠

アタッチメントを外してベースを取り付けて



新品のフィルターを装着して元に戻します。


レベル調整をする為にフルード温度を確認しなきゃいけないのでスキャンツールを接続してみると沢山のDTCがお出迎え(^_^;)


フリーズフレームデータが残っていたのでそれも確認。


一旦消去。


P2681 クーラントバイパスバルブ制御回路オープン
現在進行系なのか消去できず残りました(⁠゜⁠o⁠゜⁠;


再びフリーズフレームデータを確認すると現在の走行距離で入力されてたので現在進行系で間違いないですね〜


他にはトランスミッションのDTCにもフリーズフレームデータが残ってました〜


これって納車前後なのかな〜っていう走行距離ですね〜(^_^;)




他はそんなに気にしないで良さそうなDTCでした〜


エンジンとトランスミッションに1つずつ残りましたがとりあえずフルード調整へ(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠。⁠)⁠ノ⁠


温度が35℃になったところで

余分なフルードをオーバーフローさせて油量調整完了(^^)/


左 最初にドレンアウトした使用済みフルード
右 交換後にオーバーフローしたフルード
やはりまだ黒っぽいですが確実に入れ替わってますからね〜画像では一切伝わりませんが、使用済みフルードは臭いがキツく、交換後のフルードは無臭です(^^)
改善してくれればいいんですが(⁠ノ゚⁠0゚⁠)⁠ノ⁠


全てを元に戻したら最後の仕上げで



アダプテーションを実施(^^)/
フルード交換だけでは本領を発揮できないので非常に大事な作業になります。

そして状態を確認する為に再びテストドライブへ〜─⁠=⁠≡⁠Σ⁠(⁠╯⁠°⁠□⁠°⁠)⁠╯⁠
緊張の一瞬、、、いや〜良い感じに改善してますね♪
まずシフトレバー操作時のシフトショックが無くなり、バックギアにもスムーズに入ります(^^)
走り出すとDCT本来のスムーズな変速で滑った感じも無くなってました(⁠人⁠*⁠´⁠∀⁠`⁠)⁠。⁠*゚⁠+

フルード交換はこれで終わりましたが、冷却水漏れなどは部品を取り寄せて後日お預かりで作業となります。

そんなわけで続きは次のブログで(^^)/


皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。
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