休むに似ている

「バカの考え」だけに(笑)。

お客様は神様です

2007年07月29日 | 古本屋的日常
歴史の本を探す高校生あり。
友人にこの本は素晴らしいと薦められたらしい。
で、探していたのはこれですた。

 ……

ちょうど在庫がなかったことですし
近現代史の分かり易い本ということで、これ売りました。
『太平洋戦争がよくわかる本―20ポイントで理解する(PHP文庫)』
分かり易く太平洋戦争を理解するには格好の本ですよん。




店の玄関前カーペット&モップ交換に来る人が、
たまに本を買っていくのですが、今回聞かれたのが
「ゴーマニズム宣言の新しいのはありませんかね」

 ……

てことは、全部読んでおるわけですな。
ゴーマニズム宣言の、しかも新しいのまで。
「いやあ、ゴーマニズムの最初の頃は面白かったけど」
と言うのが精一杯でしたとさ。ぎゃふん。
ちなみに、これ買っていかれました。やれやれ。

超星艦隊セイザーX

2007年07月28日 | 特撮
公式サイト

東京でお会いした、マイミク・Gさんに薦められた逸品。
見ました。感動しました。涙しました。

ハッキリ言って、全然期待してなかったんですよ。
あの、超星神グランセイザーのシリーズですし。
それが、面白いのなんのって。

とりあえず、SF的には整合性が取れている(ギリギリ)
いや、タイムパラドックスの類とか言えばキリがないし。
もっと何も考えてない作品なんぞ山ほども見てきたし。

最初は主人公など、猪突猛進タイプの分かり易~い
しかもどうしようもない精神力バカだったのだが、
それが仲間たちとの戦い、繋がりにより変わっていく。
仲間たちも、主人公との関わりで変わっていく。
敵すらも、最初から最後までかけてゆっくりと変わっていく。

しかもこの作品、掛け合い漫才が多数。緊張と緩和。
特に、敵であるブレアードとの掛け合いは、もはや
良い意味で、ギャグとシリアスのバランスが取れてる。
両方あっても、全く何じゃこりゃな作品もあったし。
  (なんか、ダメな作品全部これに当てはまってるような気が…)

圧巻だったのは、第37話(ラス前)「拓人、闇の中へ」。
主人公・安藤拓人とラスボス「ネオデスカル(ブラックライオ)
との対話(「漢語録 漢の名言集」より)。

【拓人】
全てを一つに…

【ネオデスカル】
そうだ。全てが一つになれば争いも消えるのだ。
戦いの無い世の中になる。それこそが、
古代から人類が夢見ていた理想の世界なのだ!


【拓人】
  〔ここらからBGMバラード調〕
それは全てお前になるってことだろ!
お前に従わないものは全て排除されるってことだろ…。
全てを一つにしちゃいけないんだ!

  〔ここらから回想シーン〕
俺は…この戦いに参加してからいろんな人に逢ってきた!
未来の宇宙からやってきたヤツらと考え方が合うわけがない。
最初は衝突もした…。
でも、そんなヤツらとも心を通い合わせることはできるんだ!
違った価値観のままでも、心を合わせることはできるんだよ!
敵だったヤツでさえ…今では俺達の仲間なんだ。
みんなそれぞれ違うから、対立もするしケンカもする……。
でも、だからこそ分かり合えた時が嬉しいんだよ!
世の中で、こんなにも嬉しいことが他に無い程にな!
俺は…この戦いでそれを学んだんだ!!


……すみません。このあたり泣きました。
あの身勝手で頭の悪い主人公が、ここまで成長しましたか。
違いを認め、それを乗り越えて理解しようとする精神。
そして、違うからこそ心が合わさった時に生ずる歓喜。
あああ、人間って素晴らしい(泣)。(byブレアード)

いやぁホント、いいもの観たなあ。

『狂鬼人間』

2007年07月27日 | 特撮
【刑法39条】
心神喪失者の行為は罰しない。
②心神耗弱者の行為はその刑を減軽する。

『怪奇大作戦』お蔵入りエピソードとして有名な『狂鬼人間』
YouTubeでは抹消済(ニコ動は不明)なので、もうちと詳しいとこ


とりあえず、刑法39条の趣旨は
「心神喪失者」=「責任能力なき者」の行為を罰しないということ。
では、責任能力とは何ぞや?
責任能力なき者が処罰されないのは何故か?
という話になりますが、
かなり長い話になるので一気に割愛(笑。

とりあえず、Wikiの【責任能力】で大まかに。
で、もうちょい詳しく定義すれば責任能力とは

「反規範的意思を持つ精神能力」
(林幹人『刑法総論』東京大学出版会)

つまり、元々社会や他人への加害の意思がないのに、
病気や外部的要因(酒や薬など)によって、
加害行為を認識・抑止できない状態。
この状態の人間には「刑罰」は及ばない、
とするのが刑法39条の意図。
(あくまで社会防衛的見地からの考え方ではありますが)

そして、責任無能力者が(刑法により)処罰されない根拠としては、
・責任無能力者を処罰しても、他の責任無能力者への抑止効果はない。
(病人は勿論、飲酒・投薬行為に害意はない。刑罰による抑止不可能)
・責任無能力者は、元々社会や他者への害意が存在しないのであり、
 刑法的処罰をしなくとも、更なる犯罪に駆り立てられることはない。
      ↑
おそらく、これら根拠から誰もが考えるであろう問題は、
「責任能力のある者が、責任無能力制度によって処罰を免れることをあてこんで犯罪を犯してしまう」
というケース。(つまり『狂鬼人間』ですな)

しかし、この場合もリアル世界では
キッチリ処罰の対象となります。
それが「原因において自由な行為」
(但し、理論上の論点は多々あり)

なので、例え「狂わせ屋」が期待通り
あなたを狂わせてくたとしても、
狂ってない時点で反規範的意思
(この場合、人への害意・殺意)が存在し、
自由意思で狂わされることを選択した以上、
刑法39条は適用されず、
通常の殺人罪として処罰されることになります。
ちゃんちゃん♪
勿論、酒や薬についても同様。
そうそう上手い具合にはいかないもの。

また、民事責任は刑事責任とは別に
追求されることになりますので、
巨額の損害賠償請求がドーンと
喰らわされることも覚悟すべきでしょう。

で、この話の続き。ちとマジな話。

フルメタル・パニック! The Second Raid

2007年07月22日 | アニメ
公式サイト

1作目の続編。2作目の逆。
ストーリー重視のハード展開。
内容的にはミスリルのリアル運営面やら
任務と感情の板挟みなリアル葛藤やら、
かなり重苦しい作品となっている。
敵キャラ、最高最悪のイカレ様だし。

しかし、ストーリーそのものの完成度は
三作中、最も優れていると思う。
アーム・スレイブや潜水艦の戦闘シーンよりも
人間ドラマ、動機付け、サスペンス重視。
テンポの良い展開と深まる謎。
最終二話で、それまでの暗い話から大転回急展開。
一作目からの複線などもキッチリ回収。
新たな登場人物がこれからの展開を予感させ…

で、続編はまだか(笑)。

フルメタル・パニック? ふもっふ

2007年07月21日 | アニメ
BANDAI CHANNEL

前作のシリアス部分を引っこ抜いて
潔いほどギャグに特化した傑作。
かの京都アニメーション参加だけあって、
映像センスが素晴らしい。詳しくはこちら

個人的にツボだったのは、
あからさまなフルメタル・ジャケットのパクリ(笑)
『やりすぎのウォークライ』。宗介の罵倒が素晴らしい。
『ハヤテのごとく!』のDVDみたく、
ピー音外したバージョン見たかった。無理ですかそうですか。
そして、ある意味緊張と緩和の極限とも言える(?)
最終話『五時限目のホット・スポット』。
展開が読めても笑える。エフェクトが素晴らしい(笑)。

「ふもっふ」てゆーか、ボン太くんを金田朋子やってます。
ちなみに、量産型ボン太くんは水田わさび。

フルメタルパニック!

2007年07月20日 | アニメ
BANDAI CHANNEL

原作も漫画も読んでないのでアニメのみの感想。
平和ボケの日本のとある学園に、ある日突然、戦争ボケの高校生が転校してきた!

全編を貫くメインテーマが、これ。
緊張と緩和の、ある意味最大級のギャップ。

バランス的には三作の中で最も優れているのではないか。
相良宗介と千鳥かなめの超天然ボケと超ツッコミ。
夫婦漫談ここからスタート。
キチンとしたストーリー展開にSF設定。
回収されてない部分はあるけど、ま、仕方ないかな。
GONZOのクオリティ高い絵での戦闘シーンは圧巻。
あの水の表現とか、『青の6号』で培ったものですかな。
ミスリルの潜水艦(トゥアハー・デ・ダナン)vs米軍とか
トゥアハー・デ・ダナン乗っ取られた指揮権を
どう回復するかなど、ハラハラさせる展開。見所は多い。

ビッグコミックオールド

2007年07月19日 | バカ漫画
『サルでも描ける漫画教室(サルまん)』
  作・竹熊健太郎 画・相原コージ
  小学館・ビッグコミックスピリッツ 1巻より
 「ウケる老人まんがの可能性」

・雑誌 「ビッグ・オールド」
    (「ビッグコミックールド」はあったけど)
・発行 2010年7月10日号 (あと3年…)
・価格 1.210yen (高い…)
・表紙 白井勝也・ビッグコミックスピリッツ編集長(当時)
・掲載マンガ
『会長・島耕作』(弘兼憲史)……単行本第87巻近日発売
    (『取締役 島耕作』はあるから、もう少しだ)
『妻をめとらばPart.15』(柳沢きみお)…GRAND SERIES
    (残念、これはない)
『ホーム』(石ノ森章太郎)……それは来世の待合室…
    (本人が先にお亡くなりに)
『カムイ伝第3部』(白土三平)…イヌ・サルと来て今度はキジだ!!
    (本気で掲載希望してますが、難しいか)
『ジャンク翁』(国友やすゆき)…謎のモテモテ・スーパー老人見参!!
    (これもなし)
『ゴルゴ13』(さいとう・たかを)……好評連載
    (これは、そのまんまw)

1990年。
今から17年前に20年後を予想した老人まんが雑誌。
結構、的を得ている。
それとも予想範囲内。変わり映えしないということか。

オーラ好み焼き

2007年07月18日 | バカ漫画
『一本包丁満太郎』20巻P.64~65より
(ビッグ錠・集英社ヤングジャンプ)
広島風お好み焼きの達人
「お好み女王」

――――以下、「お好み女王」の衝撃発言――――

もしお寿司やおにぎりを機械が握ったら、
果たしておいしいじゃろうか。
たぶん、手で握った方がおいしいにきまっとる。
(中略)全て、おいしさの原因は、人間の「手」なんじゃ。
おいしい味というのは、血のかよった人間の「手」を通して
初めて作られるんじゃ。

この「手」からは、人間の不可思議な力が発散され、
それが料理の材料の分子構造に何か影響を与える…
人間の身体から出る不可思議なパワー。
それを 「気」 というんじゃ。

その「気」は掌(てのひら)をつうじて発散されるんじゃが…
全身の「気」が集められるのは、ココ(額を指刺す)じゃ。
その「気」の一番集まっとる頭(かしら)の上で焼くお好み焼きには
「気」が手を通さず直接的に、お好み焼きに注がれるんじゃ。

私が五十数年間、広島焼に打ち込んできた「気」が、
このお好み焼きに込められてる、ちゅうわけや。


――――――――――――――――――――――――

…っちゅうわけで、世界初!!
「気」の込められたお好み焼き!!
そこらにいた客どもが勝手に値段を吊り上げ、
結果、付いた金額何と壱万円也!!

はんどぱわーです

2007年07月17日 | バカ漫画
『はじめの一歩』3巻P.108より
(森川ジョージ・週刊少年マガジン)

実は、鴨川会長。
崇教真光(真光文明、陽光)
要は、手かざし に凝ったことがあるという説。

ただ、これやったの一回こっきり。
さすが、科学的トレーナーの草分け(笑)


追記 実は、崇教真光(真光文明、陽光)って、かなり根が深いんですね。

原作・華原朋美 『SHOWBIZ』

2007年07月07日 | バカ漫画
東京は秋葉原。
古本市場でゲットしたバカ漫画(期間限定)。

上京後はニュース全く見てなかったのだが、
たまたま目に入ったスポーツ紙の一面に
「解雇」とか「引退」
とかいう字が躍っていたもので気になりまして。

で、今、読んだら非常にイタイ内容。
主人公の彩夏(AYACA)がプロデューサーの美崎庸介に見出され、スター街道一直線。もちろん彩夏と美崎のモデルはアレ。
  (しかし、彩夏って「三浦彩香」のモジリだろうか)
多忙を極める仕事の中、美崎庸介とスレ違い悲しい別れを経験。
ラストは、自分の表現したいモノを求めてニューヨークに旅立つ。

カラオケボックスで見出され、ってのは原作…もとい事実に忠実。
しかし、グラビアモデルの三浦彩香(他、芸名色々)時代や
極悪キレキャラで売っていた遠峯ありさ時代の話はなし。
ま、そりゃそうだろうけど。

小室…じゃなかった。美崎とのベッドシーンあり。
初めてだったそうです。へえ…ほお…。
紆余曲折あって二人は破局を迎えるのですが、すれ違いの中
実は美崎の想ってたのは……てな、かなり都合の良い内容。

ちなみに、凱旋(?)帰国後の2002年1月にこの漫画が発売。
その10ヵ月後に美崎…じゃなかった、小室はkeikoと再婚。
そして、今のこのありさま

色々な意味で、読んでて非常にイタい漫画でした。