ドゥーダッドの息ぬき

ガラケーで綴る
10ホールズハーモニカ、マルチブロック奏法の、花村ようかん
ライブ情報、こぼればなし

bourbon mam②

2023-12-08 | 教室

いわゆる

「サビ」と云われる部分を付け足しました

 

そして

短めの休符の記号を、加えました

 

休符に

吹き吸いがあるってのは、

ヘンなはなしですが、

これには、ちゃんと理由があります

 

 

「十穴独特の特徴」

 

十穴奏者にとっての、

短い休符は、

無音であると同時に、

ひとつ重要なアクションが、

もれなく付いてきます

 

一般的な吹奏楽器の息継ぎは、

「吸い」一択であるのに対して

 

十穴は、

休符の次にくる音が、

「吹きか吸いか」によって、

予め逆の息で息継ぎをすることが、ひじょうに多いのです

「休符にも吹き吸がある」

それを考慮して、こういう表記になりました

 

舌を使うと、もう少し複雑な選択肢がでてきますが、

基本は、

「休符も呼吸」です

 

 

~誰しも

息を止めて

強く集中するときがある

 

私の場合

模型等で細かい作業をするとき、

息を止め、手の震えを抑えます

 

だが

十穴では、

悲しいかな、そんな集中が裏目にでることが多々ある

 

「ハーモニカを吹くと、息が苦しい、ワタシの肺活量が少ないからかな?」

と仰る方の中には、

集中しすぎるあまり、

休符で息を止めてしまっているケースが、意外とあった

 

 

因みに、

リードに当てない息のことを

「捨て息」

と呼んでます

 

捨て息が楽しくなると、

出音だけではない、十穴演奏の裏側が、

深く、楽しく、なります

 

 

「ハナウタの鉢」の曲は、

拍子さえ合っていれば、音符や休符の長さは自由に解釈できるように、作ってます

 

ようは、

だいたい拍子が合っていて、

吹き吸いと捨て息のバランスが、

ご自分なりに仕上がっていれば、

もう、あなたの音楽です

 

~ウッカリして、はなしが長くなりました

 

この曲は

ここまでです

 

この後は、

最初の感じに戻ってもいいし、

このまま適当なエンディングを足してもよいです

それによって2回目のサビの最後を変えるのがいいとおもいます

 

「バーボンママ」は、

ここまでです

 

 

 

次回は

和音やバンプを使います


どちらかといえば、すでに2024年だ

2023-12-02 | 教室

 いづくにか

 舟泊てすらむ

 安礼の崎

 漕ぎ廻み行きし

 棚なし小舟

 

    〜高市黒人

 

 

なんと約1300年前の歌です

 

現代の地元で、たとえると

「いつも駐輪場で見かける、ボロボロサドルの自転車が、今日は見当たらんなあ、アレは今頃どこ走っとんのやろ、」

 

解釈と内容の違いに気を悪くされた方は、

ごめんなさい

原文に戻って、

続きからお付き合いください

 

では続けます

 

 

 

 

私が、

なぜこの歌に惹かれるのか、考えてみた

 

〜よく、

創作物や表現活動に対して

「感動した」「鳥肌が立つ」「涙がでた」

などという、

受け手にとって「最上級」ともいえる言葉で、締め括られることが多い

 

しかし、

この歌が詠んでいる内容は、

平凡な、情況や、風景

 

叫びも涙も喜びもない

さらけ出した感情表現が一言もないのです

 

つまりですよ、

こっから感動に発展するかしないかは、

受け手のアンテナ次第、といえるのです

 

 

こういう

「受け手次第」のパスを、何かの拍子で、ふとキャッチできたとき、

心や経験の中から、じんわりと意味が見えてきて、

ついには、

会ったこともない作者と、

「なんか心が通じた」

と、感じるに至るのです

 

この歌の

「横板の無いオンボロ小船」は、

人の心の比喩であり、

 

私とって、

「どこか思い当たる、どうにもさびしい」

風景の切り取りなのだ

 

 

こういうのは

「感動」というより

 

「情緒」

 

なのだとおもう

 

そう、私は、

情緒に訴えられてくる作品に、コテンパンにやられてしまうタチだったのだ

 

 

 

 

st

 

10年以上前のこと

来日した、

フランスのハーピスト

JJミルトゥ」と、

楽器屋さんで喋る機会があった

 

花むら「〜質問です、あなたはある時期から、テクニカルなイメージを払拭するようなスタイルに変えられましたね。そこにはなにか心象的な転機があったのですか?」

 

JJ 「ウイ、そやな、若い頃はああいう音楽がいいと思っていたが、今は違うねん、、テクニックより、音楽のフィールドを作るのが大事やと気づいたんやドゥ」

 

 

「フィールド」という単語に、手振りとアクセントをつけていたのが、とても印象的だった

 

 

まあ、実際は通訳ありの英語やったけど、

タブンこんな内容やった

そのときの写真もどっかにあるはず

 

 

「情緒」

を英訳すると

emotion

 

「感情」も同じく、

emotion

ですね

 

あなたはどうおもいますか?

情緒と感情は、ちょっと意味合いが違うとおもいませんか?

 

フランス語は分からないが、

JJ氏の仰ってた「フィールド」とは、

間違いなく

「情緒」のことだとおもう

 

「感情溢れる演奏より、情緒のある音楽に夢中やねん、メルシー」

これが私の最終的な解釈でした

 

 

 

 

数日後、

JJ氏からメールがとどく

帰りの空港からだ

 

内容は、

楽器屋で渡した、われわれのCDの感想でした

自慢話になりそうなので、詳細は、内緒です

 

それですぐに、

当時製作中だった新作のオビのコメントを書いてもらうよう、願いをした

 

~その後の

抱腹絶倒のやり取りは、割愛しますが、

 

結果、

JJ氏から送られてきた、

CDのオビのコメントは、

楽器云々とかではなく、われわれの音楽に対しての言葉だった

 

 

マナーや、上下関係、筋の通し方が、大事なのは確かだが、

そこばかり気にし過ぎると、次第に相手のことや、自分がわからなくなる

もし勝つことでしか価値を感じなかったら、盛者必衰の理しか残らないだろう

 

でもそれとは別に、

時代や場所は違っても、

同じフィールドで、なんらかの情緒を感じ合うことは、ものすごく尊いことだ

 

 

 

 

そして、十穴

 

今年は、

幾度となく、十穴の音を出すのも聴くのもイヤになったことがあった

正直、音色自体、他の吹奏楽器のほうが好みだ

 

しかし

ある見方をすれば、

情緒を再現するのに、

十穴のという楽器は、

じつは案外、向いているという大発見もあった

この楽器、まだまだ手付かずの分野があるのです

〜以上です

 

 

蛇足

 

KawaiiUmami

が、世界で通用するなら

Jyoucho」あるいは「Jyoucho-Tekiだって、

世界に通用するのではないか?と、おもったりします

 

 

☆☆世界繋がりです

摩訶不思議なソロCDは、マスタリングの最終コーナーを、ドリフト中!

完成さえすれば、とてつもない量の制作秘話を、小出しにしていきます

そして次回作だ!


1.2.3.doodad!

2023-12-01 | 教室

今朝の1枚です
フライヤーを愛用の書見台にのせました


私は
遅読の漢字知らずなので、
開いた本を、この台に貼り付けて、眺め読みしてます
あと、模型の設計図を見るのにも書見台は便利

sate.

本は、
読む前から、内容は決まっています

本だけでなく、
創作物のええとこは、内容をいつまでもマイペースで探求できるところだ

その一方、
生演奏の特徴は、
予め決まっていることと、
動きながら決まっていくことの、
バランスを味わうところだとおもう

~町内の少年ソフトボールチームでは、ずっと「ライト、補欠」の私がいうのもナンですが~
いくら知識があっても、
いくらフォームが良くとも、
ボールを追えないと、球技はできないのです


~何のはなしやったっけ?

昨今では、
場や空気を共有できるまでの
「信頼関係」も、
改めて見直されていますね


あと、
「生理現象」

生物である以上、
まだまだ生理現象のコントロール?はきびしいだろうな

どんなにデジタルで補正をかけても、
人間である以上、
アクビしてプーすることからは逃れられないのです

失礼

すぐ、
へんなはなしになっていってごめんなさい

 

 

 冬眠の

 かなわぬ夢に

 眼が覚める

 


☆12月3日の
コース料理と90分飲み放題のライブ

予約は締切られたそうです

これを御覧の、
ご予約のみな様、
心より御礼申し上げます

皆さんには、
どうか予定調和と動的な調和のバランスを~

いや、ちがう!
一緒にええ時間を味わいましょう!

では、どうか足元、体調、お気をつけて、会場で!


Bourbon Mom ①

2023-11-27 | ハナウタの鉢

前半です

同じメロディの四小節を2回繰り返し

 

幅広く解釈していただけるよう、

四分音符より短い音符は採用しないことにした

でも三連符はどうしても必要でした

 

「ハナウタの鉢」の曲は、

四拍子or三拍子の感覚と、

「ポジション奏法」の経験があれば、大体見当がつくようになってます

 

自由に試して頂いて、

自由にアレンジしてください

そしてもしも、

試している内に、別のオリジナル曲を思いついたのなら、

こんなモノを見ないで、

すぐさま独自の創作をしていただきたい

私もそうします

 

 

因みに

楽器における「ポジション」とは、

楽器の形状と人間の身体の関係性に、音楽理論を当てはめたものだとおもう

 

弦楽器なら、弦や指板と、手の組み合わせにより、できること

十穴なら、制限のある配列と、吹き吸いとベンディングにより、できること

 

物理要素そっちのけで、

理論を優先してしまうと、

楽器の制限や限界ばかり、気になってしまいがちになる

十穴あるあるです

 

もし制限や限界のない楽器があるのなら、

それは楽器というより機械だとおもう

 

ナンデモカンデモ出来ないのに、なぜか無限の可能性を感じられるのが、いいのです

 

 

次回のBourbon Mom②は、サビ部分

時間のある方は、コッソリ予想してみてください

 

☆因みにサードポジションの四拍子です

 

 

 


回復中

2023-11-15 | 教室

しばらく寝込んでいたが、

もう立ち上がってます

 

苦労したことを

「泥水をすする」と言うことがあるが、

今回は、泥水もすすれないほど、喉をやられました

 

回復するにつれ、

目標のことを考えれるようになり、

友人や、仲間のことを考える時間が戻ってきました

 

私が好きな人は、必ず元気でなくては、いけない

そして一緒に試行錯誤、してもらわなければ、いかん

 

 

来月の玉造では

アジアンバラード2「ビターデイズ」

を初披露します