ドゥーダッドの息ぬき

10ホールズハーモニカ、マルチブロック奏法の、花村ようかん
ライブ情報、こぼればなし

十アナ「テンのむこうは、」

2022-01-31 | 教室

最初に、
お世話になっている文化センターの、
キャッチコピーを紹介します

「好奇心のその先へ~○○○カルチャー」

~なんか、
スタートレックのオープニングみたいだ
「~宇宙、それは、最後のフロンティア~」


さて、
宇宙、
もとい、
好奇心のその先には、
何があるのだろう?

このような
答えが持論になる
問いのことを

「胸中の問題」
と呼んでいる

今回の最後に、
私の胸中のアンサーを書きますので、

ご来訪の皆さんも、
ぜひ胸の内で、
ご参加下さい




まずは、
あまり気はすすみませんが、
自分と十穴ハーモニカとの、
スタートを思い返してみる

~よい先生と先輩に、
恵まれていた
~身に余る演奏の機会に恵まれていた
と思う


「~ああ、最高の環境だ、もしかして私は生え抜きか?」
なんて感じたこともある

しかし
そんなことはない、
演奏は楽しいが、
演奏が音楽に聴こえるのは厳しい

なけなしの
名誉を守るため、
具体的なエピソードは、
割愛しますが、

結局のところは、
私にとって
外国産のブルーズの演奏は、
楽しさ以上に、
厳しさが、
つねに頭によぎりるようになります

成り行きのセッションで、
稽古したいくらかのパターンを自由に使うのは、
スリリングで、
ほんとうに楽しいが、

真剣に
取り組まれている人達の集まりの中では
「気まずさ」
を感じることが、
たびたびあった

つまり、
私は真剣に取り組んでいないのだ

~なんと言うか、
この
「気まずさ」
というのは、
何をするにせよ、
なかなか看過できない問題なのだ

続けます

さんざん考えて、
分かったことがある

⚪発見その1

聴いてよし、
学んでよし、
のブルーズの演奏は
私にとって
「日常とは反りが合わないもの」
だったのだ

興味をもつのと、
やっていくのは違う


これに気づいたときは、
天地がひっくり返る思いでした


ショックだったが、
そのおかげで、
より客観的に考えられるようになった

「洋楽や、ジャンル音楽を、専門的にちゃんと、モノにできている方と、自分とでは、何が違うか?」
考えてみる


たとえば

ある音源を再生する
~楽器をだす
~キーを探す
~何度も稽古する
しだいに段々演奏できる気がしてくる

ハーモニカバージョンの
レパートリーは新鮮だし、
やりがいは感じますが

一方、
専門家の生演奏を聴けば聴くほど、
ぶれない経験と、
つよい感情移入でしか獲得でき得ない
「ふしぎな勘所」
を感じます


~方言の聞こえかたや、
風土からくる仕草のような、
ふしぎな勘所

自分には、
その壁を乗り越える程の根気はないのだ



確かに
分かってないが、
ここでも悩んだゆえの、
発見があった


⚪発見その2

ひとつのカテゴリーを、
ちゃんと演奏されている方は
「技術」
を会得しているだけではなく

「技能」
を持っているのだ

暗算が
いくら早くても、
それだけでは学者や会計士は務まらないし

滑舌が優れているだけでは、
落語家にはなれない


専門性をもつには、
そのシーンで通用する技能を最低限であっても、
一通り押さえることを目指さなければいけない

興味をもち、
稽古すれば、
だれでも
楽器をコントロールして、
気に入ったジャンルの中で演奏を楽しむことはできる


しかし、
コテコテだろうが、
オシャレだろうが
演奏がそのカテゴリーに聴こえるようになるには、

楽器の操作や
あとから整理された理論を用いた自主連だけでなく、
既にあるシーンに自ら入っていき、
技能を叩き上げるしかないと思う

「叩きあげる」
なんていうと
穏やかではないが、

私の知る限り、
技能を持っているひとは、
新参を手厚く歓迎し
助言にも気を使ってくれる
ひとばかりだ

そういうのも、
技能といえるかもしれない


長くなってしまい、
目が疲れました




最後に

⚪発見その3
技術や技能より優先できるものが見つかれば見つかるほど、
余計な気まずさは溶けていくtvn

以上です
次回も十穴とジャンルについてです


☆冒頭の
胸中問題の
私の答え

「好奇心のその先」
にあるのは

「探求心」
だと思う

好奇心で十穴のアナを
覗いてみる

ちいさく浅いアナだが、

見方をかえると、
無限のコスモスです


十アナ「ダウンロード、ブルーズ」

2022-01-10 | 教室

旅は旅ならではの発見があり、

定住は定住ならではの発見がある

あたりまえのはなしですが、
舶来の楽器や洋楽について考えるときに、
この比喩は、
ある程度、
役に立ちます



「ジャンル」
のはなしです

10ホールズハーモニカの場合
「ブルースハーモニカ」という、
音楽の内容をイメージできる名称があるので

おおむね
「ブルーズかそれ以外か?」
というやり取りになることが多い

だとすれば、
私などは
「ブルーズ以外」
ということになるが、
「全くの門外漢というわけではないよ」

というのは、
前までのはなしです




レコード売り場では、
ジャンルはインデックスで分けられ、
商品として、
横並びに陳列されている

その区分は、
カテゴリーを知るための一応の補助線にはなるけど、


ジャンル同士の親和性や、
因果関係は、
1本の線で簡単にポンと並べられるものではない

だってほら、
アルファベットのインデックスと、
ジャンルのインデックスは、
意味合いがちがうやん


音楽のジャンルは
境界線より、
流れに注目する方が
いいんやないかと、
自分では思っています


10ホールズの場合、
上流にブルーズとカントリーがあるので、
その大きな流れのなかで、
自分に合うテイストを探っていく、
というのが、
自然だろう


実演する側
からしてみれば、
自身のプロフィールなどに、
特定のジャンルを加えることは、

その後の取り組み方や、
周りとの関わり合いの、
大きな岐路になりうるので、
そこはよく考えないといけないかもしれないが、

古典であれ、
新作であれ、
やってる奴は、
つねに先に向かって、
前向きに取り組んでいる




続けます

今は昔と違い、
ひとりのキャリアの初動に対しての、
歴史や情報の量が、
あまりにも多い

それは、
豊かともいえるが、
その反面

趣味としての
楽器の難易度は、
意外にも、
どんどん上がってしまっているように見える


せっかく
入門した10ホールズなのに、
初動の段階で混乱てしまっては、
もったいない


今後は、
感受性と流れの知識さえあれば、
ジャンルの境界線や、
住み分けに、
そんなに神経を割かずとも、
それぞれが自身に合う演奏を、
前のめりに楽しめたらいいですね


今回は、
「旅人目線」で10ホールズとジャンル音楽について、
はなしました

次回は、
「定住者」についての、
はなしになります


あまり気は進みませんが、
ちょっと自分のことも例にあげます

では、
今日はここまでです



☆では一句



歯に詰まる

黒胡麻ひと粒

香る春


十アナ「フレーズ、ニハ、イラレナイ」

2021-12-25 | 教室

ラジオを聴いていて、
椅子から転げ落ちそうになったことがあった

というのも、
その番組のスタジオ生ライブコーナーに登場したゲストの方の、
こんな口上をきいたからです
「ではブルースをやります」
つづけて言われた

「ブルースとは、はやい話、奴隷だった黒人たちの音楽です」

あやうく
転げ落ちそうになったが、
畳を足の指で掴み、
踏ん張るのです

踏みとどまったのは、
この後の内容次第では、
もしかしたら、
この説明に、
何らかの説得力を感じるかもしれない、
と期待したからです


繰返しになりますが
「10ホールズハーモニカ」
あるいは
「ダイアトニックハーモニカ」
は、
ドイツで発明され、
海を渡り、
アメリカ南部で、
磨きあげられ
「ブルースハーモニカ」という新たな名称を獲得した

複数の名称がある楽器ってのは、
一般的にどう思われているのだろう?

私はわるいことじゃないと思う、すきです


「はやい話、ブルースハーモニカは独うまれ、米育ちです」
といっても、
誰も椅子から転げ落ちそうにはならないはず

これに
似た運命を辿った楽器は

「バンドネオン」

バンドネオンは、
ドイツで生まれ、
アルゼンチンで育った
「はやい話、バンドネオンは独うまれ、タンゴ育ち」
といえよう

大丈夫ですね?椅子

ひとつの文化圏で長く愛され、
民から必要とされた楽器は、
特別なノウハウとテイストが自然と備わる

海を越え、
大陸を渡った楽器やそのノウハウが、
その国を代表するほどまでつよく根付くって、
奇跡的なことだと思います



もし、
19世紀後半の日本の音楽に、
10ホールズの音が必要とされていたなら、
今頃は、
もっと日本固有のノウハウをもった楽器になったかもしれない

でも、
実際はちがいますね
こっちはこっちで古来からの大切にすべき演奏がありました


その後の
日本のハーモニカのイメージの大柱は、
ほぼ福音ハーモニカで、

最近は、
クロマチックハーモニカが一番聴く機会の多い音になった


大陸では
ブルースハーモニカは
「フレーズとリフ」
を情熱的に演奏することにより、
開眼し、
ブルーズの重要な立役者として機能し、
数ある楽器のなか、
ちゃんと頭角を現した



「メロディ」は、
その曲自体に深い意味が宿るが

「フレーズとリフ」
の決め手となるのは、
演奏した者のイントネーションだ

それこそが、
ブルースハーモニカの
真骨頂で、
生演奏をスリリングにたのしめる楽器たる所以となる

~ドイツが、
音程をいくらか間引いてくれたお陰で、
ブルーズでのフレーズとリフとバンプが、
ええ塩梅にやりやすくなったのだ

これはホットドッグやクリスマスツリーより価値があると思うな


でももし、
このフレーズやリフを、
短いメロディバリエーションとして捉えてしまうと、
覚えることばかり増え、
基礎的な難易度が、
思いの外、
はね上がってしまう

国内ではこの
ジレンマをどう捌くかが、
当面の課題なのだと思います

私としては、
ブルーズのフレーズとリフを知っては試し、

そこから改めてメロディを唄うことの良さを習えたブルースハーモニカの導きに、
もちろん感謝したい




冒頭の
弾き語りの方の口上は、
歴史を説明するために切り取られた部分と、
そのあと続いた生演奏との接点があまりないように思えたのが、
くやしかったのだ

でも
その方の生演奏は素晴らしかった
うんとブルースの奏法を
研究されてるように聴こえた

はなしを10ホールズに戻すと
「独うまれ、米育ち、を
、この島国でどう学び活かすか?」
が、問われているのだ

まだまだ「はやい話」にできないのがいい


さいごに、
ここ最近
ちょっちゅう連絡をとりあっているカトウミロク先生から、今朝いただいた
コメントを
信抜します
《以下信頼の抜粋》
「~ わたしは、アドリブを吹けない。リフとバンプの組み合わせを吹いてる ~」

そうは言われてはいますが、
カトウミロク先生の吹かれるメロディは最高に美しい

理由はいうまでもない




☆次回はジャンル音楽について、それからジャズと10ホールズです

いわゆるハウツーではありませんのでご安心下さい
☆年末です
病院も閉まってる日が多くなるので、
皆さんも、
椅子から転げ落ちないよう、
お気を付け下さい

☆☆☆因みに私はいまちょとした点滴を打ちながら、この文字を打ってます
今回はここまでです


十アナ「普遍とジレンマ」

2021-12-22 | 教室

写真の文章は
昭和42年に発行された児童教育の本からの抜粋です


ここでいう
「ハーモニカ」は
「福音ハーモニカ」
か、
「シングルリードハーモニカ」
のことを示しています


昭和の日本で
「ハーモニカ」
というと、
小学校で使われていた
あれのことだった

練習曲は、
童謡、唱歌
クラシックの小曲

半音も少ないし、
日本に根づいた素朴で美しい楽曲は、
当時は誰であれ、
たのしめたはずだ

かつての日本のハーモニカは、
独学でも、
最初に何をすれば良いかが、
分かりやすい楽器だったのだ

楽器の
難易度や学びやすさって、
操作の複雑さ、フォームの特殊性だけで決まるとは、
限らない

国や土地に根付いた
音楽を演奏できるかどうかで、
個人の楽器に対する印象はガラリと変わる


昭和の小学校低学年で、
あたりまえのように体験したハーモニカは、
その後に10ホールズの取っ掛かりに、
良くも悪くも作用する

問題のひとつは
「lesson1」
の設定だ

実は
10ホールズは、
福音ハーモニカよりも
童謡、唱歌のメロディを演奏をするのが、
ハナから難しくなっちゃう構造をしているのだ

しかし、
「フレーズ、リフ」
に興味をもち、
前のめりに取り組めば、
最初の写真の文章のように
「またとない、良い友だち」
になると思います

では、
10ホールズにとって
フレーズ、リフ
はどんなものか?

☆次回は、
10ホールズハーモニカ~
ブルースハーモニカ
です


十穴のアナ「埋め続けた20穴」

2021-12-15 | 教室

振り返えって、
言えること

それは

「穴を空けないよう、必死やった」
でした



~担当者によると、
私の京都のハーモニカ教室は、
今年が「20年目」やったんやて!

自分は、
歳月を数えたり、
記念日を確認する習慣が、他人よりうんと少ない

干支の順番もいまだに覚えられないし、
誕生日の星座もよくわからない


だから
教室の参加者に、
経験年数とか、
初級、上級なんて分け方も、
必要ないというスタンスで、
これまでやってきました

そんな
カニ座で鼠年の私でも
「20年目でしたよ」
と言われて、
いまさらですが、
さすがにちょっと感慨深くなったのでした





現在も3ヶ所で粛々と継続中の、
ブルースハーモニカ教室は、全て
「グループレッスン」
という形式

とうぜん、
いろんな個性をもった大人がひとつの部屋に集まるのだから、
いろんな事がおきます

しかし
それとは別に、
時事的な楽器のイメージ


いわゆる
「風潮」
なるものがあります

流行り廃りなどの
一過性のイメージのことです



時代の試練に耐える楽器は、
音色に独特の色気を宿します
「 バンドネオン、クィーカ、篳篥」
なんてどうだろう?
万能ではないが、アレ、ええよな ~

 

私の見方のはなしではありますが、
10ホールズは、いくつかの手強いジレンマを抱え続けているものの、
とても善戦した楽器だったようにみえる


では、
その音色に、
「独自の色気」はどれだけ宿ったのだろうか?


☆次回からはシリーズです
関西の片隅で、
私がひっそりと体感した、
これまでの10ホールズの風潮

そして、
いくつかの手強いジレンマ
についてです