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日本と米国の糖尿病合併症頻度の違い

2022年09月19日 12時13分00秒 | 糖質制限

日本と米国の糖尿病合併症頻度の違い

 

ドクター江部の「糖尿病徒然日記」

 

Author:ドクター江部

江部康二です。京都の高雄病院で勤務しています。漢方やアトピー治療でご存知の方もおられるかと思いますが、自分が糖尿病だということが発覚し、糖尿病の新しい食事療法『糖質制限食』に力を入れてます。これからも宜しくお願いしますね。

 

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6079.html#comment

日本と米国の糖尿病合併症頻度の違い。

2022年09月13日 (火)

今回は、日本と米国の糖尿病合併症頻度の違いに関する考察です。

日米両国の糖尿病合併症頻度の違い、今まであまり意識していませんでしたが、
注目すべきなのは、
米国では、20年間(1990~2010年)で糖尿病合併症が激減したのに、
日本では、日本糖尿病学会の2013年の熊本宣言で
『糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していない。』
と、明言されたことです。
2010年(米国)と2013年(日本)ですから、
元になるデータの年代は似たようなものです。

医学誌「ニューイングランド ジャーナル オブ メディスン」に2014年4月17日発表。
20
年間で糖尿病合併症激減
(1)
急性心筋梗塞 マイナス67.8%  
(2)
高血糖症による死亡 マイナス64.4%   
(3)
脳卒中 マイナス52.7%  
(4)
下肢切断 マイナス51.4%  
(5)
末期腎不全 マイナス28.3%

熊本宣言2013
糖尿病腎症で透析になる人が年間16000人以上。
糖尿病網膜症で失明する人が年間3000人以上。
糖尿病足病変で切断する人が年間3000人以上。

治療法は、インスリン注射と経口糖尿病薬で、日米で同一です。
日米で医師の腕に差がないなら、
何故、合併症でこれほどの差が生じるのでしょう。
極めて不思議ですが、必ず理由はあるはずです。
そうすると、
日米の糖尿病食事療法の相違(糖質摂取比率の相違)
に思い至りました。

A)米国では、糖尿病発症前は国民は糖質を約50%摂取していて、
糖尿病は増加しています。
 しかし発症後は、ほとんどの医療機関で、糖質40%摂取が主となります。
 その他、バーンスタイン医師やアトキンス食事療法やヂューク大学などでは、
糖質摂取比率が約10%くらいです。
 
B)日本では、糖尿病発症前は、国民は糖質を約60%摂取しています。
  そして糖尿病発症後も医師は糖質約60%摂取を推奨します。

薬物療法は日米で差がないのですが、
食事療法「日本:糖質60% 米国:糖質40%」では大きな差がありました。
米国で糖尿病合併症が激減したのに、日本では減少していない現実がありますが。
その答えは食事療法の差ということです。
ほかには、理由がみあたらないので、まず間違いないと思います。

このように日本で糖尿病合併症が減少しないのは、
現行の日本の糖尿病標準治療である
「カロリー制限食(低脂肪・高糖質食)+薬物療法」
が決して上手くいっていない動かぬ証拠と言えます。
「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクが
カロリー制限食では予防できないので、
必然的に糖尿病合併症を生じることとなります。

日本の糖尿病患者を、合併症から救えるのは、糖質制限食のみです。
糖質摂取比率40%の米国で、合併症激減ですから
糖質摂取比率12%のスーパー糖質制限食なら、合併症はほぼなくなると考えられます。
日本糖尿病学会は
「血糖値を直接上げるのは糖質だけで、タンパク質。脂質は上げない」
という厳然たる生理学的事実に、速やかに目を向ける必要があります。

江部康二

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コメント

糖質制限否定医療者の思考回路

私の主治医もそうでしたが、糖質制限に否定的な場合、色々と理由を付けるのですが、例えば高タンパクで将来腎症になるリスクがあるというような事を言います。しかし高タンパクで腎症になるエビデンスは存在しない上に糖質摂取で高血糖になるのは明らかです。あるかないか分からない将来のリスク回避を優先して、はっきりしている目の前のリスクには目をつぶるのはどう言う思考回路なのでしょう。高血糖だけなら薬物療法で何とかなると思っているのでしょうか。それとも炭水化物60%の食事で糖尿病になることはないと思っているのでしょうか。どう考えても論理的とは思えません。自己矛盾を感じないのでしょうか。医療者のこう言う思考回路を是正しない限り日本の糖尿病患者は減らないでしょう。
余談ですが、卵は完全栄養食と言われますが、糖質はほとんど含まれません。卵を完全食だと思っている医師や管理栄養士の方には糖質制限反対派の方はいないはずですね(笑)

2022/09/13(Tue) 16:11 | URL | 西村 典彦 | 

 

Re: 糖質制限否定医療者のの思考回路

西村 典彦 さん

一般的な医師のほとんどが、『ガイドライン』や『今までの常識』に従って
糖尿病の治療を行います。
それで、糖質60%という摂取比率の標準糖尿病食に疑問を持ちません。
つまり、自分の頭で論理的に考えるということを放棄しているのです。
しかも、このやり方なら、何か悪いことが起きても、
ガイドラインに従っただけで、自分は悪くないと居直ることが可能です。

最近、夏井先生のブログや私のブログの読者の医師も増えてきて
そういう方々は自分の頭で考えて、糖質制限食を選択しています。
こちらは、何かあれば、ガイドラインのせいにはできないので、
やはり自分の頭で考えて個別対応することとなります。

もっとも、
診断基準を満たす膵炎がある場合、進行した肝硬変の場合、
長鎖脂肪酸代謝異常症、尿素サイクル異常症、
でないかぎり、糖質制限食を実践すれば、
基本的に体調良好となり症状も改善します。

 

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