内部告発者のジョン・パーキンスが秘密の世界帝国を明らかにする
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内部告発者のジョン・パーキンスが秘密の世界帝国を明らかにする ...
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ブログ著者注
ジョン・パーキンス氏は、金融権力の手口の暴露本『エコノミック・ヒットマン』の著者
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3-%E9%80%94%E4%B8%8A%E5%9B%BD%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%84%E7%89%A9%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9/dp/4492211691/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2260N4H3TEMCP&keywords=%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3&qid=1640901872&s=books&sprefix=%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF+%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3%2Cstripbooks%2C620&sr=1-1
エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ
ジョン パーキンス (著), 古草 秀子 (翻訳)
表の顔は一流コンサルティング会社のチーフエコノミスト
裏の顔はアメリカの工作員
途上国を負債の罠にはめた著者が命がけで告発!
開発援助の裏側を描いた衝撃の全米ベストセラー待望の翻訳
……本書は、世界経済の裏面で暗躍しつつ良心の呵責に苦しんだ、ひとりの男の告白の書だ。男の名前はジョン・パーキンス。彼は一九七一年から一九八〇年までアメリカの国際的なコンサルティング会社で有能なエコノミストとして働いたが、実際には、エコノミック・ヒットマン(EHM)と呼ばれる秘密の仕事に携わっていたのだ。
「エコノミック・ヒットマンとは、世界中の国々を騙して莫大な金をかすめとる、きわめて高収入の職業だ」と彼はいう。その手口はじつに巧妙だ。典型的な方法として、彼らはまず、石油をはじめ豊富な資源を持つ途上国の指導者に対して、世界銀行の融資を受けて国家を近代化すれば飛躍的な経済成長を達成できると言葉巧みにもちかけ、その国に巨額の債務を負わせる。
じつのところ、融資された金は巨大なインフラ建設を受注するベクテルやハリバートンなどの米企業と、現地の利権を握っているほんの一部の富裕なエリート層の懐へと流れる。
庶民の暮らしはまったく良くならない。それどころか、債務はとうてい返済できず、貧しい者はさらに貧しくなる。
さらに、債務国の政府は負債の罠に絡めとられて、天然資源や国連の議決権を奪われたり、米軍基地の設置を強いられたりすることになる。
グローバル化が進む現代では、エコノミック・ヒットマンの活動は質量ともに驚くべき次元に到達しているという。まったく恐ろしいからくりだ。
……「訳者あとがき」より
出版社 : 東洋経済新報社 (2007/12/14)
発売日 : 2007/12/14
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ューヨークの独立放送局Democracy Now
https://democracynow.jp/video/20070605-1
エコノミック・ヒットマンが語るアメリカ帝国の秘史 ―経済刺客、暗殺者、グローバルな腐敗の真相 前編
動画再生 30分
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タグ: 内部告発 国家債務 多国籍企業 ジョン・パーキンス 新自由主義 資源 グローバリズム
放送日: 2007/6/5(火)
アメリカでは超ベストセラーなのに、なぜか日本では紹介されない本。どうみても日本人の興味を引きそうなのに、いまだに翻訳が出ないのが不思議なのが、ジョン・パーキンスのConfessions of an Economic Hit Man(『エコノミック・ヒットマンの告白』)です*。グローバリゼーションの原動力となってきた、企業利益中心(コーポレートクラシー)の合衆国の世界支配戦略を、経済面で推進する勢力の深部で働いてきたと称する人物が、いかにこのシステムが第三世界の貧国を欺いて巨万の富をまきあげてきたかを内部告発。かつて英仏がしたような直接の軍事占領や植民地支配を伴わないアメリカ帝国の搾取構造が、ある意味、非常にわかりやすく説明されています。
パーキンスは、10年にわたって国際経済コンサルタント企業で働き、主任エコノミストをつとめましたが、じつはその間に「エコノミック・ヒットマン」という影の仕事に従事していたと主張しています。エコノミック・ヒットマンは資源のある第三世界の国の指導者に近づいて、世界銀行の融資を受ければ飛躍的な経済成長が可能になるともちかけ、巨額の借入をさせます。でも実際の受益者は巨大なインフラ構築を請け負うべクテルやハリバートンのような米国の巨大企業(融資の大部分は彼らの手に落ちます)と、現地のエリート階級のみであり、庶民には国家が背負った巨大な負債のみが残ります。この借金はとうてい返済できないので、世銀の指導により社会福祉や民生支出が大幅に切り詰められ、天然資源が略奪されます。パーキンスは、自分の役割は、エコノミストという肩書きの裏で第三世界の指導者を抱きこんで、自国民をないがしろにして、米国の政府と企業にとってのみ好ましい政策をとるように誘惑することだったと告白しています。
彼は81年にこの仕事を辞し、長い期間をおいた後、2004年にこの本を出版しました。高給を取り、国際金融界の一員として世界の指導者たちと交友し、なに不自由なく暮らしていた彼が、なぜこのような告発をするにいたったのか?何がきっかけで意識が変わり、どのような経緯で告発に踏み切ったのか? この告発が真実であるとすれば、そもそも告発をすること自体に危険はなかったのか?
パーキンスは、根源的な問題として、コーポレートクラシー(企業独裁)に支配された合衆国の現在のあり方を批判しています。2007年に出た続編では、パーキンスはこの考えをさらに推し進め、多国籍企業の活動が貧しい国の環境や経済に与える悪影響を強調し、法人企業には人格が認められているのだから、彼らにも「善良な市民」として振舞うことを要求すべきだと主張しています。(中野)
https://democracynow.jp/video/20070605-9
エコノミック・ヒットマンが語るアメリカ帝国の秘史 ―経済刺客、暗殺者、グローバルな腐敗の真相 後編
動画再生16分
Real動画の再生にはリアルプレーヤー(無料版)が必要です。こちらからインストールしてください(windows版/mac版)
タグ: 内部告発 南北 国家債務 多国籍企業 ジョン・パーキンス 新自由主義 資源
放送日: 2007/6/5(火)
アメリカでは超ベストセラーなのに、なぜか日本では紹介されない本。どうみても日本人の興味を引きそうなのに、いまだに翻訳が出ないのが不思議なのが、ジョン・パーキンスのConfessions of an Economic Hit Man(『エコノミック・ヒットマンの告白』)です*。グローバリゼーションの原動力となってきた、企業利益中心(コーポレートクラシー)の合衆国の世界支配戦略を、経済面で推進する勢力の深部で働いてきたと称する人物が、いかにこのシステムが第三世界の貧国を欺いて巨万の富をまきあげてきたかを内部告発。かつて英仏がしたような直接の軍事占領や植民地支配を伴わないアメリカ帝国の搾取構造が、ある意味、非常にわかりやすく説明されています。
パーキンスは、10年にわたって国際経済コンサルタント企業で働き、主任エコノミストをつとめましたが、じつはその間に「エコノミック・ヒットマン」という影の仕事に従事していたと主張しています。エコノミック・ヒットマンは資源のある第三世界の国の指導者に近づいて、世界銀行の融資を受ければ飛躍的な経済成長が可能になるともちかけ、巨額の借入をさせます。でも実際の受益者は巨大なインフラ構築を請け負うべクテルやハリバートンのような米国の巨大企業(融資の大部分は彼らの手に落ちます)と、現地のエリート階級のみであり、庶民には国家が背負った巨大な負債のみが残ります。この借金はとうてい返済できないので、世銀の指導により社会福祉や民生支出が大幅に切り詰められ、天然資源が略奪されます。パーキンスは、自分の役割は、エコノミストという肩書きの裏で第三世界の指導者を抱きこんで、自国民をないがしろにして、米国の政府と企業にとってのみ好ましい政策をとるように誘惑することだったと告白しています。
彼は81年にこの仕事を辞し、長い期間をおいた後、2004年にこの本を出版しました。高給を取り、国際金融界の一員として世界の指導者たちと交友し、なに不自由なく暮らしていた彼が、なぜこのような告発をするにいたったのか?何がきっかけで意識が変わり、どのような経緯で告発に踏み切ったのか? この告発が真実であるとすれば、そもそも告発をすること自体に危険はなかったのか?
パーキンスは、根源的な問題として、コーポレートクラシー(企業独裁)に支配された合衆国の現在のあり方を批判しています。2007年に出た続編では、パーキンスはこの考えをさらに推し進め、多国籍企業の活動が貧しい国の環境や経済に与える悪影響を強調し、法人企業には人格が認められているのだから、彼らにも「善良な市民」として振舞うことを要求すべきだと主張しています。(中野)
*ついに日本語版が出るようです
『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ』 ジョン・パーキンス 著、古草秀子 訳 東洋経済新報社 東洋経済新報社 2007年12月14日発売予定
ゲスト
* ジョン・パーキンス John Perkins, 1971年から81年まで国際コンサルタント会社Chas T. Mainのチーフ・エコノミストをつとめた。退職後に出版した回想録Confessions of an Economic Hit Man: How the US Uses Globalization to Cheat Poor Countries Out of Trillions(『エコノミック・ヒットマンの告白:グローバリゼーションを利用して貧国から巨万の富を巻き上げてきた米国の手口』)で、この時期の自分の役割は米国諜報機関と多国籍企業の手先であり、「経済の刺客」として第三世界の指導者たちをかどわかし、自国民を犠牲にして米国企業を優遇する経済政策をとらせてきたと告白した。最近その続編The Secret History of the American Empire: Eonomic Hit Men, Jackals, and the Truth about Global Corruption (『アメリカ帝国秘史 経済刺客、ジャッカル、グローバルな腐敗の真相』)が出版された。
翻訳・字幕:甘糟智子、中野真紀子
全体監修:中野真紀子