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SF ホラー映画 groan ファイル

過去まったくの忘れ去られた無名作品から現代の最新映画にいたるまで邦画洋画 SFホラーを主軸とした作品を幅広く公開日記 !

案山子 KAKASHI  (scarecrow)

2006年11月23日 | 暗闇の祝祭日
ここ暫くは洋画の方ばかりに視点が向いていたので、そろそろ年末のこの時期、今現在、自分の生活をしている拠点となる我が国日本、邦画にも目を向けた方が良いのではないのか?そう思って今回は邦画の方を取り上げてみました。昔も今も邦画でのホラー映画は数え切れない程制作をされておりますが、怪談!とも言える、そして超名作!?とも言える作品もただただ数多く。まず、私の住んでいる自宅の家の近所にある、リサイクル屋の店で何か面白い映画のビデオは無いかと ・ ・ ・(こういう店ではかなり貴重な掘り出し物が埋もれている!)まるで古代遺跡の発掘の如く探しあぐねていると ・ ・ ・2001年頃に日本全国劇場公開をされた、(正し東京では夜のレイトショーにて ・ ・ ・昼間では無い)映画のVHSテープがあり早速ながら安かったので購入をし、ここに私自身が既に劇場映画館での観賞済みで、さらなるビデオ鑑賞をし ・ ・ ・ブログでの発表とあいなりました。さて ・ ・ ・今から約5年前の日本映画になりますが、タイトルはずばり(案山子)で、案山子とは?鳥獣をおどすために田畑にたてる藁人形と ・ ・ ・見掛け倒しと ・ ・ ・とデイリーコンサイス国語辞典にあります。
このなんの変哲もないただの、鴉等の鳥獣脅しの案山子を題材にした洋画ホラーもまた数多くあり、私が以前、大阪に在住のおりに夜の繁華街、難波の街を一人で孤独で歩き、深夜のオールナイト映画を観ようとあちこちの映画館に目を留めていると、米国映画で(ヘル・ゴースト/悪魔のスケアクロウ)制作、脚本、監督 ウィリアム・ウェズりー 出演 テッド・ヴァーノンを思い出しました。当時は一人で、誰もが寝静まっている週末の深夜の時間に、この映画をあちこちに蜘蛛の巣!と黴の生えた古びた映画館で(今はもうやっぱり廃業か!?)じっくり椅子に腰かけて観た時には言い知れぬ超感動と素晴らしさを感じたものです。他にも、最近はビクター・サルバ監督(ジーパーズ・クリーパーズ)のホラー映画続編でもある(ヒューマン・キャッチャー)では、映画の冒頭で見事なまでに、怪しい案山子が登場しておりました。

さて ・ ・ ・肝心要のこの映画の内容は、ズバリ、情念、執念、怨念。
キャッチフレーズにもある、それは、哀しみの正体。全ての悲劇は生き急ぐ愛から
始まると ・ ・ ・。死んでまでも奪いたい愛。そして ・ ・ ・死してなお守りたい愛。原作には、ホラー映画、「富江」のシリーズでも有名な(怪奇漫画家でもある、梅図 かずお)から多大な影響を受けた伊藤順二。監督には、今や日本ホラー映画界の無くてはならない存在の「リング0 バースデイ」を撮った鶴田 法男。出演には、野波 麻帆、今やホラー映画クィーンの女王となっている、「着信アリ」の柴咲 コウ。トンネルを越えた向こうの世界は ・ ・ ・ ・ ・実は ・ ・ ・ ・ ・アニメ映画の「千と千尋の神隠し」をも連想しますが、
連絡の途絶えた兄である、剛(松岡 俊介)の部屋から置かれた謎の言葉の手紙一通を残したまま失踪し、行方不明になった兄。それを発見したのは剛の妹である、かおる(野波 麻帆)しかし ・ ・ ・どういうわけか差出人は兄本人ではなく
かおる、のかつての親友であった泉、(柴咲 コウ)であった。兄が泉の元に居る事を確信したかおるは、手紙の消印からポストに投函された郵便局である日本の片田舎、都心を遠く離れた、ドッ田舎は最果ての地゛不来彼方村゛(こずかたむら)へとひとりで、車を兄の行方を調べるべく走らせる。だがしかし、剛の兄も、親友でもある泉の姿もそこには無く ・ ・ ・かおるが眼にしたのは無数に多数にも林立した、そして不気味に直立している村の案山子の姿でもあった。
やがて ・ ・ ・ ・彼女は、かおるは、その村に隠された隠蔽せねばならない密かなる秘密に遭遇をしててまう。恐るべき殺意めいた、どこか謎めいた不気味なる村の人々。忌まわしくも、深夜での村の謎の風習と儀式。そして作物を荒らす鳥獣を追い払うべきはずの案山子なのに ・ ・ ・何処か生身の人間にあまりにも似過ぎているリアルさ!村のローケーションがやたら素晴らしく上出来で、かつて8mmカメラ・フィルムでの自主映画制作を真面目に監督して志した人間でもある、私自身としては、ちょっとながら、私ならこういう風に撮るんだがなぁー。とっ思わせる印象深い映画でもありました。私はこの映画、只一点だけを除いては大変好きな作品でもあります。


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1 コメント

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邦画 (かず)
2006-11-27 08:43:24
邦画も面白いのはめちゃくちゃ面白いのですが、そうでもないのも多いのも事実ですよね。
まあ、最近は邦画のリメイクをハリウッドでやっているくらいですから、特色が無くなっているように思いますが、邦画は邦画でオリジナリティを出して、面白い作品を制作して欲しいですな。
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