皆様、新年、明けましておめでとうございます

えーさて、長い間に亘り、ホラー映画を専門に掲載して参りましたが、この変でちょっとだけ一服。180度転換した

「ロマンス映画」を記事にする事をお許しください。この映画の繊細事項ですが、筆者が地元、故郷の田舎でレンタルビデオを借りて観ただけの物ですが、大変に印象深かったのでここに掲載をしたいと思います。

制作国は、オーストラリア。その内容はと言いますと ・ ・ ・ 主人公の少女ケイトは両親が何時も不在で、オーストラリアの片田舎で孤独に暮らしていた。風の噂で、自分の父親がウェリントンにいると知った時、そんなケイトは突如何を思い立ったのか、たった一人で孤独の旅に父親探しの放浪旅に出かける。これといった荷物も無く、自分の持ち物は幼い時に両親からプレゼント

して貰った楽器「ハーモニカ」のみ。野宿を繰り返し、ハーモニカを吹きながら、ウェリントンを目指して歩いていると、所持金も無い

あまりに、空腹のあまりに、地主の許可無く、杏の木に登って木の実をもぎ取ろうとした時に、木から足がすべり落ちてしまい、馬に跨ってやって来た農場主に見つかってしまう。酷いくらいに地主に

ヤキを入れられて説教をされそうなそんな時、偶然にも同じように杏の木の実をもぎ取ろうとした、30才頃のウィルソンという男も隠れていた所をみつかってしまう。かくして地主に、父とその子供と間違われてしまった二人は(2シリングだ ! ガキを連れてさっさとここから出て行け ! )と地主から農場を追いたれられてしまう。やがて偶然にも出会った二人は奇妙な同行の放浪旅がはじまる。何週間もの間、風呂にも満足に入浴していないケイトがウィルソンには臭くて仕方が無い。そんな彼女をウイルソンは(風呂に入れ ! )と勧めるが、ケイトは無視。ウィルソンは(軍隊式のやり方知っているか?)とケイトをそのまま川に投げ込んでしまう。名前を聞くとケイトだと言う。金髪の髪を帽子に丸めて、それまでは男の少年のような格好していたケイトもこれで少女に逆戻り。オーストラリアの広大な砂漠のような壮大な慣行ロケーション風景がなおもって素晴らしい。貨物列車で移動を繰り返し、ケイトがウィルソンに目的地を聞くと、シドニーへ行きたいのだと言う。彼女は父親が出稼ぎに行っているウェリントンだが、そんな放浪の旅を続けている時、ウィルソンは雨が降っても心配の要らない、屋根のあるスター ライト ホテルに二人で泊まろうと言う。やっとぉ一人前のホテルに宿泊して美味しい料理


にありつけると思ったケイトだったが、またも実際は野宿


(ホテルに泊まるのでは ・ ・ ・ ? )と質問するケイトに、(これが(スター ライト ホテル)star right hotel 星空

下の宿、最高の宿だ)と納得させる。しかしそんな長旅をしている二人にもやがて亀裂がはいる。日夜吹いているケイトのハーモニカの音がうるさく聴こえて仕方が無い
ウィルソンは、ケイトに(吹くのは止めろ ! )と諭すが、ケイトは吹くのを止めない。堪忍袋の尾が切れたウィルソンは、ついにケイトの楽器を奪うと放り捨てるが
今度は逆にケイトの逆襲が始まる。ケイトはウィルソンのペンダントをもぎ取ると放り捨ててしまう。二人の追っかけこ、鶏小屋に間違えて入ったり、泥沼の中へ落ちたりして、全身が泥だらけになるウィルソン。笑いあい

そして時には、猫のようにじゃれあいしながら、喧嘩をしてもまた何故かまた仲良くなる二人。ケイトがある日、本音を聞きだそうと、ウイルソンに(何故、どうして、旅をしているの?)と聞いてみると ・ ・ ・彼はついに自分の過去をケイトに話し始める。(俺は当時、借金の取立て屋をしていた。どうしても借金の返金を渋る男がいたので、そいつをちょっとばかり、

暴力で、そいつを、はたいてやったら、倒れて階段で頭を打ち付けてしまい、それっきり声をかけても起き上がらなくなった。それで怖くなって逃げた)のだと言う。何時しかウィルソンは警察の「お尋ね者」「指名手配犯」になっていた。日頃は横柄にケイトの前では、振舞っていたウィルソンだったが、何時しかやがて気になる存在の子供になって来る。そして、そんなある日、ケイトが偶然にもいなくなって行方不明になったある日、病院に怪我で入院していると近所の住人の知らせで知ったウイルソンは、矢も立ってもいられずに、近くの病院へと向かう。病院にたどり着き、ケイトを探すウィルソン。何時しか一人ぼっちの孤独な旅を続けていたそれが、当たり前のウィルソンにとって今や、ケイトは、絶対にいなくてはならない存在にもなっていた。病院の関係者に(あなたは何方ですか?)と訊ねられるウィルソン。(俺はケイトの父親だ)と名乗る。ケイトがとても心配でたまらないウィルソンだが ・ ・ ・ 病院に入院している他の患者の(ケイトなる娘は、三階の重症患者専門病棟にいる。)と言われたウィルソンが三階へと急いでみると、危篤中の、医師と看護婦に囲まれたそのベットに横たわる患者はまったくのケイトでない別人の少女だった。心労が絶えず、雨と

と風に打たれたウィルソンはとうとう疲労と力尽きて町中で倒れてしまう。かくして逆に病院に入院してしまったたウィルソンだったが、病院のベットで深い眠りにつくウィルソンに、看護婦姿のケイトがひょっこりと

現れて、(ここを抜け出すにはこれが必要よ。)と病院の鍵を白衣ポケットから出して見せる。やがて、こっそりと病院を脱走した二人は、海の砂浜で、ウィルソンの手製による爆弾、警察の追ってを撒くには、この花火がいると、その実験をしてケイトに見せる。お互いに笑いながらはしゃぎ合う二人

そんな二人に何時しか警察の手が刻一刻と伸びていた。学校の教師に、時にはウイルソンの以前の知り合いに匿われて、逃亡の旅を繰り返す二人。しかしそんな二人にも警察、司直の手は刻一刻、刻一刻と確実に伸びていた。映画も終盤に、山の川にある吊り橋、その真ん中で警察に挟まれる二人。ライフル片手に刑事が車から降り、(ウイルソン、人質を放せ ! )と警告される。ウィルソンはケイトに言う(お前にはこれは関係の無い事だ ! 俺自身の問題だ ! お前は逃げろ ! )しかしケイトは逃げようとはしない。刑事の持つライフル銃が火を放った瞬間 ! ウイルソンは川に転落。ケイトも連なって川に転落をしてしまう。川の急流に流されながらも、警察の手によって保護されるケイト。
警官の(もう大丈夫だよ、何も心配ないよ、怖かったろう。)と抱きすくめながら言われるケイトにウィルソンは警察の捜索の手にも見つかる事はなかった。その後は警察署で事情を聴取されたケイトは、警察が連絡を取り、君の父親がウェリントン駅で待っている。と言う警察の言葉を聞いた彼女は、一路、ウェリントン行きのフェリーに乗る。ぼんやりと広大な海の水平線を眺めていたケイトに、フェリーの救助ボートに隠れて無賃乗車をしていたウィルソンが(ヘイ、おめかししたな

)そう言いながら突如現れる。いつの間にか抱き合い、ハグする父娘ほど、年の離れた二人。

そんな二人にも、別れの時がちかずいていた。見つめあう二人は、やがて彼女は涙を頬に流し続けながらも ・ ・ ・ 後生大事にしていた「ハーモニカ」をウィスソンに手渡す、(無くさないでね ・ ・ ・ )と、そう言いながら ・ ・ ・ ウィルソンは自分の首にかけていたペンダント「お守り」をケイトにの手に渡す。(無くすなよ ・ ・ ・ )そう言いながら ・ ・ ・やがて、フェリーが桟橋に着いた時、ウィルソンの爆弾が炸裂。皆が動揺している時、彼は誰にも見られずに姿を消した。ケイトは名残り惜しいかのように何時までも桟橋を見つめながら ・ ・ ・ ウェリントン行きの車に乗車。その港を後にした ・ ・ ・ 。エンディングのクレジット・ローリングで、ウィルソンとケイトが列車の線路を昼日中ただ、遠くへ歩いて行く場面は印象的でした。

それではまたぁー。